アニマル狂騒曲 ~アグレッシブ烈子とオッドタクシー

アグレッシブ烈子シーズン5、完走!そして感想。
一応ネタバレ有ということで。




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ファイナルということで終わってしまったのね…
とても大きな話だったけど、終わり方はアッサリとしていた。今までのシーズンもそうだったけど。
あの、最終話の、衝撃的な展開、思わず大きな声が出た。
ハイ田のセリフ、強すぎて顔面凹むかと思った。
けっきょく普通の日常に戻るのだけど、確かに前に進んで変わった世界があって、そしてこれからも進んでいく。
あの世界が、あのキャラたちが永遠に続けばと思うのはワガママだというのは分かっているけど、それでももっと見ていたい。

ハイ田、好きなんだよなぁーーーーー。
能力はちゃんと高くて、でも精神はヘタレで(もっとちゃんとしろい!!!!!と思うこと多数というか基本ずっとそれ)、決める時にバシッと決める。
当初はややメイン級のキャラって感じだったけど、シーズンが進むにつれてほぼ主役になったもんな。
烈子が成長して落ち着いていって、デスボの機会もだいぶ限られる中で「成長」を担当したのがハイ田だったのかと思う。
シーズン5の前半のネカフェ時代の描写、ゾッとした。社会のリアルがあった。
ハイ田を曇らせようという強い意志も感じた。
世界のニーズを分かりすぎているラレコ監督、あっぱれ。
いいとこの長男で、パンク好きだけど基本はぼっちゃんなハイ田。
家のしわ寄せが来てしまい、真面目だけどスレて中身はパンクな次男のジロウ。
似てないけど似ていて、最後はフッと軽やかに和解する感じが良かった。
個人的には、ハイ田と只野が仲良くしてるとニコニコしちゃう。
買い取ったネカフェ、ハイ田に「一か月くらい遊ばせてもらえませんかねぇ~?」で貸し出した只野素敵。

もちろん話の起点(巻き込まれという)は烈子で、大きく動かしていくのも烈子で、その根底に真面目な烈子が皆に愛されているというのがちゃんとある。
選挙演説の時、主要キャラが集まる中、ワゴンでOTMGirlsが駆け付けた時はヒエ~~~~って声出ちゃった。
ゴリ部長と鷲美さん、ずっと良かったなぁ。推しが人気になると拗ねるタイプ。ずっとマブダチでいてほしい。
烈子に発破をかけるトン部長も良かった。初期のクソパワハラは如何ともしがたいけど、なくてはならない存在だというのもすごく分かる。

動いたところで必ず世界がいい方向に変わるわけではないけど、それでも変わる部分もあり、考えて動いて生きていく(たまに怒る)ことが生活なのかなと思った。
その後の生活を!!!!!映画!!本当のファイナルで映画をやってくれ!!頼む!!!!
そしてマヌ丸くんをまた出してください。見た目がめっちゃ好きなので。
あと白田さんも。見た目がめっちゃ好きなので。



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アグ烈のために契約したネトフリ、せっかくなので他に気になる作品を見た。
オッドタクシー。
これもすごかった。そりゃ話題になるはずだわ。
三谷幸喜ばりの群像劇に、重ためのミステリーとサスペンスと裏社会のノワールを混ぜ込んだような。
とあるネタは見る前から想像ついてた(当初から匂わせてたからこの手の話に慣れてる人は大半が気付くと思う)けど、それ以上に群像劇と謎が集約していく様がすごかった。
アニメという媒体を最大限利用して重厚なドラマを構築してくれた。
大きな話小さな話が少しずつ関係しあって、でもすべて綺麗に集約というわけでもなく、例えばホモサピエンス(芸人)の話はほぼそちらだけで完結してるのもいいなと思った。
全部が全部絡みすぎたらやりすぎ感あるしね。ちょうどいい群像劇って感じだった。
冒頭数話が「不穏のオードブル」みたいな前振りの連続だったのと、会話のほとんどで展開されるコントみたいな妙な例えツッコミは好き嫌い分かれそうな感じはあるなと思ったけど自分は好き。
オチにゾゾゾっとしたけど、どうやら映画版でちゃんといい方向で解決したらしいので安心した。

声の話。
ホモサピエンスはすぐダイアンだと分かったけど、大門兄弟がミキとは全く気付かなかった。
大門兄弟、良かったね。兄ちゃんの行動原理が不明ではあったけど。
かっぺいは「かっぺいのかっぺいによるかっぺいのための役」を100%かっぺいで演じてくれて最高だった。


ほぼ土曜日だけでこの2作品を完走したせいで、心身が疲弊した。
かわいい動物の皮をかぶった重たい話、一週間に一つで十分です。
本当はオッドタクシーはもっとじっくり見てじっくり感想考えるべき作品だけど、先にアグレッシブ烈子見ちゃったからな…
そのアグレッシブ烈子はシーズン1から振り返りしたいけど凹む話が重たすぎて気軽に摂取できないのが辛い。
だからこそのカタルシスだってのは分かってるんだけど、その前にこっちがやられちゃう。
動物作品に心を揺さぶられた休日。

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