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内田篤人ってかっこいいのよ、生き様が

とある試合終了後の一幕。

インタビュアー
「怪我の調子は万全ですか?」
うっちー
「いやまあ。万全とは言えないですけど、プロはみんなこれぐらいの痛みを抱えながら試合してるんで。それに傷の1つや2つあったほうが男としてかっこいいでしょ」

めちゃくちゃかっこよくないですか!?


セリフはうろ覚えですけどニュアンスはこんな感じです。
僕自身この言葉に何度助けられたかわかりません。
失敗や傷を抱えながら生きていくのが男なのです!!!!!!


そんな男の中の男、内田篤人選手の引退の第一報を聞いた時真っ先にこう思いました。

早すぎるだろうっちー。。。


同じように思った人もたくさんいると思います。
たとえ鹿島でバリバリレギュラーが無理だとしても、カテゴリーを落としてプレーすることも可能だったんじゃないか。最近のプレーをがっつり見てはいないのですがそう思ってました。
しかし彼のインタビューを聞いてわかりました。

鹿島のプロとして試合ができないなら終わり。

全力で練習に取り組む若手がいるのに自分は怪我をかばいながらの練習。失礼でしかない。鹿島のために日本に戻ってきたのにこれではダメだ。
実にうっちーらしい答えです。こんなところも大好きなんです
ルックス、プレースタイル、考え方、生き様。全てが大好きで大尊敬の同年代の選手。それが「うっちー」こと内田篤人選手です。


内田篤人は、賢い

プレーは実に賢い。1試合でミスを一度もしてないんじゃないかってぐらい。まあそんなことは実際あり得ないんですけど、それぐらいサッカーを知ってるというか、自分がチームにおいてやるべきことをしっかりこなすというか。
例えば味方に出した横パスがそれてしまっても、それはうっちーの意図を正しく理解できてなかった味方が悪く、うっちーの判断ミスやキックミスではない。そう思えるぐらい彼のサッカー脳はいつでも最適解を導き出すのです。
守備時にシュートを打たれてしまっても、それはうっちーが振り切られたのではなく、もうそのタイミングでシュートを打つしか選択肢がない状態にさせている。シュートもまともなコースに飛ばないようなものしか打たせていないと計算しての対応。そんな風に思えるのです。
自分が1対1で抜かれたとしても、それは負けたのではなく、このタイミングで抜かれても他でなんとかできるからOK、点さえ入れられなければいい。90分通しての体力や流れを考慮した上でわざと抜かせてるような気さえしてくるんですよ。まあ海外では必ず1対1は勝て!という考えですし、こんなこと言ったら、「全部勝つつもりで守ってるに決まってる」とうっちーに呆れられそうだけど。
それぐらいうっちーの周りで起こるプレー全てが彼の計算の元で必然的に発生しているのでは?と思わされるぐらい本当に賢い選手です。


内田篤人は、闘う

イケメンでクレバー。ある意味イメージ通りかもしれませんが、実はかなりの汗かき屋。
試合終了間際、「このまま負けるのかなあ……周りの味方もバテてきてるし…」そんな中で右サイドの1番後ろから猛スピードでライン側を駆け上がりボール最前線まで走ってくる。しかもそれは「囮」のプレーでしかないこともしばしば。でもそれがあるから敵のDFは後手に周り、おかげで攻撃の突破口が開けるのです。時には味方がボールロスしてしまうことも。それでも何度も何度も全速力で駆け上がってくるのです。そんなうっちーを何度見たでしょうか。
後半ロスタイム、相手選手にボールが渡ってしまいなんとかマイボールにしたい。そんな時、猛ダッシュで相手にスライディングタックルをぶちかます。ラインを割りそうになりこのままでは相手ボールになってしまう。味方もバテて動かない。そんな中一人駆け寄りスライディングで掻き出し簡単には相手ボールにしない。そんなうっちーを何度見たでしょうか。
感情を表にガンガン出す「闘将」のようなタイプでもなく、いかにも闘ってます感満載のゴリラ長友とも違った雰囲気ですが、間違いなく文字通り90分フルで闘い抜くガッツ溢れる選手でした。毎試合終了後、汗だくのユニフォームで腰に手を当てながらの「疲れた〜」の表情は彼が常に全力で戦い抜いてきた証です。


頭も体も全力で使い勝ちにこだわる。そのために練習に全力で取り組む。
鹿島イズムが脈々と流れているからこそ、体がついてこない自分に自ら終止符を打ったのです。これは鹿島のプロじゃない、と。男でも惚れる生き様です。

最後にもう一度うっちーとインタビュアーとのやり取りで締めます。

インタビュアー
「怪我の調子は万全ですか?」
うっちー
「いやまあ。万全とは言えないですけど、プロはみんなこれぐらいの痛みを抱えながら試合してるんで。それに傷の1つや2つあったほうが男としてかっこいいでしょ」


うっちーお疲れ様!!またどこかで飄々としながらテレビで喋ってる姿に出会えることを楽しみにしています!!


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