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日向坂46「君しか勝たん」MVで気づいたことを伝えたい

結論から言おう。


このMVは「デビューから駆け抜けてきた日向坂とコロナに打ち勝つ日向坂」を表しているんじゃないか、と思ったのだ。「君しか勝たん」とは「日向坂しかコロナに勝たん」だったのだ!!


「うるせえぞばか」
「こじつけの考察にもほどがある」
「大した意味なんてあるわけねーだろ」

確かにそうかもしれない。でも、気づいたから伝えてみたいのだ。所詮エンタメだ!スクショとともに笑いながら一緒にMVを確認していこうじゃあないか!


(MVはこちら↓)


まずは冒頭から。

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開幕シーン。
メンバーが二手に分かれるのは欅と離れたことを意味していると取れる。万華鏡のようにグルグル回るのは、デビュー後のキラキラ輝く華やかさと、目まぐるしい日々の始まりの暗示かもしれない。MVの始まりと同時に日向坂46としての日々が始まる。なんでそう思ったかはこの先を読んでいただくとわかるだろう。


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1番からワンカットで場面が流れていく。
この場面はそれぞれ、全身鏡での衣装チェックの様子とメイク室の様子だ。


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ダイナミックにカメラが動き、メンバーが揃えるのに苦労し、足に青アザを作ったなんて話も聞くシーン。綺麗ですね。この円盤、見覚えがないだろうか?そう、これは上から見たCDだ。ここからサビに進んでいく。


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サビは言うまでもなくMV撮影。

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その後、めいめいとかがジャンプして静止画にハマる場面はジャケ写の撮影っぽい

ここまでが1番。衣装・メイク・CD・MV撮影・ジャケット写真……どれも全て日向坂がデビューしてからの日々の活動の様子を表していることに気づいた。冒頭の万華鏡のシーンに欅から分かれたことを想像したのもそのためだ。


しかし、この後の2番から様子が変わっていく。


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急にピンクと黒のドットが出てくる。ここはよく注目してほしい。ピンクと黒のドットはどこか毒々しいし、全身タイツの正体不明な存在も出てくる。これはもしかするとウイルスをイメージしているのでは?

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その後部屋が逆さまになる場面。これはコロナによって日常がひっくり返った、と。

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2番サビ。スクショだと伝わりにくいので特に映像を見てほしいが、歩けど歩けど前に進まない緑バックの絵と、その場でメンバーが回るピンクバックのシーン。この場面は、コロナに振り回されて一進一退を繰り返し前に進まない世の中を反映しているのかもしれないと気づいた。だが日向坂メンバーはずっと笑顔。こんな世の中でも彼女たちはずっと笑顔で頑張っていたのだ。さて、この背景の緑とピンク、覚えていてほしい。

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サビ終わりに唐突に挟まれる椅子が引っ張られるシーン。授業や仕事がリモートになったことを表しているのかも。引っ張られた先に笑顔のメンバーが待っているのは、自宅巣篭もりによって大切な存在、つまり家族との笑顔にも繋がり、悪いことばかりではなかったことを言いたいのかもしれない。

こうして2番では、正体不明のウイルスが出現し日常や世界が変わってしまった様子を映しているように見えてきてしまった。ここまでMV全体を通して照明が暗いのもコロナ時代の暗さをイメージしており、そんな時代でもメンバーは笑顔と彩りを添え続けてくれていたのだ。


さあ、曲はメンバーの顔がアップで映る印象的なCメロへと移っていく。

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消えている電球は元気が無くなっている世の人々、点いているのが明るい日向坂メンバー。そう捉えてみると…

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その後視点が変わり、実は明かりが灯っていた電球は輪になっていたことがわかる。そう、日向坂は一人一人が輝くメンバーの集合体だったとわかるわけだ。ソロでかとしが抜かれているこのショットだと、ソロの個人仕事でもグループを背負い、いつでもメンバーが見守ってくれているようにも見えて、勝手に温かい気持ちになってくる。

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そしてこの後、周りの灯りが全部点いてパッと明るくなる。つまり、日向坂が元気のない人々を明るく照らしてくれるってことじゃないか!!


MVはラストサビに向けて全員集合の大団円と向かっていく。

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ここ!足元の模様の形!●、▲、◇。なんかウイルスぽくないか?そして色。緑とピンク。そう!覚えていますか?ここで伏線回収です。一進一退している場面(2番サビ)のバックの色と一致しているのだ。

つまり、コロナなんか日向坂が笑顔で踏み潰してやる!と。

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いたずら笑顔の2人。急に爆破スイッチを押すのも、きっと「ぶっ飛ばす」的な意味が込められているのだ!

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爆破スイッチを押した後、つまりウイルスをやっつけた後はみんなが肩を触れるような距離で笑顔で歌えるような時代が戻ってくる...そういった未来に向けての笑顔なんだよこれは!

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こうして見ると、タイトルを「君しか勝たん」と羞恥心全開にしたのも「勝つ」って意味を込めたかったからなのかもしれない。ナンバーワンとか愛とかじゃダメなんだよ。勝たないといけないんだよ。コロナにドームを邪魔され勢いも止められた日向坂だからこその言葉なのだ!タイトルもあえて流行語を取り入れることで時代の当事者感を強めたかったのかもしれないし、歌詞にキュンのフレーズを入れたのもデビューからこれまでの日向坂46を意識させるためかもしれない。ワンカット風にしたのも、止まることなく走り続けてきた日向坂や落ち着かないこの2年ぐらいの慌ただしさから着想を得たのかもしれない。

そういえばカップリング「声の足跡」のMVにはひらがなけやきから日向坂の今までをなぞる演出が散りばめられており、今作で何らかの区切りを意図しているようにも思える。それを踏まえると「君しか勝たん」でも日向坂の歩んできた道がテーマの1つになっている可能性はある。そして歩むはずだった東京ドームもコロナに邪魔されてしまい、それもまた日向坂の歴史の一つとなった。そうするとこのMVが「デビューからこのコロナの時代まで駆け抜けてきた日向坂」を反映していたとしてもおかしくはない。


さて・・・


どうだろう?エンタメとして楽しんでもらえただろうか?
エンタメを何でもかんでもコロナと結びつけるのはあまり好きではないが、一方で作り手がこの時代に何を作ればいいのか考えさせられたという話もよく耳にする。発売から1ヶ月が経つが制作側からこんな狙いがあったとか思いを込めたなんて話は全然出ていない。おそらく今後も出ることはないだろうし、確認したいわけでもない。

ただ、最後に一つだけ言いたいことがある。

信じるも信じないも
あなた次第だ!!




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