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CDTVライブライブでの乃木坂×日向坂のSPコラボに興奮

12月21日に放送されたCDTVライブライブクリスマスSPにて、乃木坂46と日向坂46がコラボした。内容は、2020年の乃木坂46カラオケランキングトップ10をメドレー形式でパフォーマンスするというもの。
企画が発表されてからずっと期待していなかった。密を避けるため一堂に会することはできないし、コンサートを間近に控えた日向坂46は忙しくて振り入れができないだろう。どうせ数人のメンバーだけが選ばれて並び立ち、関わりなさそうなメンバー同士が互いに愛想笑いで顔を合わせ、結婚式で新婦友人が3人ぐらい前に出てきて歌いだす余興カラオケのようなテンションで歌うんだろと思ってた。

ところがどっこい、予想は見事に裏切られたじゃないか

ただのカラオケトップ10ランキングよ?こんなん遊びやん?祭りやん?お得意のゆるふわテンションで事を済まし、「意味あったのかこれ……」と嘆く──そんなバカ未来を見ていたのは僕だけでした。ゆるふわなのはこちらの頭の中だ。


歴史をなぞって未来を見せてくれた、最高のコラボを振り返る。


いざスタート

現場はなんと寒空の千葉のマザー牧場。スタジオでのゆるふわカラオケの線が消える。まさかそれなりにパフォーマンスをするのか!?胸がざわつく。
密とか知ったこっちゃねえこちとら冬至に野外に放り出されてクソ寒いんだよボケがと言わんばかりのくっつきぷりの状態から1期2期が開幕の挨拶。2期のまいちゅんとみおながピースを重ねていた姿に2期の絆を感じる。4期が続き、遊園地みたいなところにいる日向坂メンバーへ画面が切り替わる。なるほど、それぞれの地点でパフォーマンスをするわけか。胸が高まる。
3期によるお兄ちゃんリスペクトの「どん!」で楽曲スタート。違和感も無くわかる人はニヤッとできる、最高の滑り出しだ。もし日向坂だったら「スタ〜ツ」か「待たせたな」だろうか。とんでもないことしてくれたな春日。



10位 裸足でSummer

イントロに合わせてトンネルの奥から走ってくるお姉様方。漏れる笑い声は聖なる鐘の如き。この後どうするつもり?行動が予測できないよ。
道中、サンタ帽をかぶった2人の男と動物たちとお戯れになるお姉様方。動物に紛れて2人の雄の動物も頭を撫でられていた。人の目を気にしない気まぐれな行為にただただ指をくわえて眺めることしかできない。くそ!ずるい!サンタ帽になりたい!
この男どもはおそらくマザー牧場のスタッフだろう。使い慣れた営業スマイルではなくただのニヤケ顔だったことは見逃せない。高い残業代。くそお、ニヤニヤしやがって!ふざけんなよ!!暖かくして寝ろよ!!


9位 ジコチューで行こう!

3期による披露。梅ちゃんとれんたんが初選抜だった曲でもあり3期のイメージは強い。1人1人が前に出てきて、みんなに合わせることもなくやりたいようにカメラの前でアピール。可愛さとセクシーさを兼ね備えたれんたんが見つかった音が聞こえた。聞いて驚け、その齢、なんと16。サンタも煙突から落っこちるに違いない。


8位 ガールズルール

うおおおおおおおおおおおおおおおおまさかの日向坂!!!!!しかも振り付き!!!!いつ練習したの!!!!あーんすごい!!!!!!振り覚える時間なんてないから〜とか言ってごメーーーーーーん!!
まいやん卒業後のセンターという重責を担ったのは「破壊のプリンセス」こと、かとし。日向が誇るバラエティクイーンも蓋を開ければ「顔だけ総選挙2020」でまいやんに次ぐ2位に付けた実力者。日向坂でこの曲をやるならセンターは彼女しかいない。
メンバーからも、先輩たちの楽曲でミスするわけにはいかないという決意と、こんな幸せなことはないという楽しさが画面越しにも伝わってくる。なんと新鮮で楽しいガールズルール!この日を胸だけじゃなくHDDに閉まって何度も思い出すことでしょう。


7位 夜明けまで強がらなくてもいい

ここまで1・2・3期がクソ寒い外で走り回り踊ってた中、ぬくぬくとバスに乗ってVIP待遇でやってくる4期。しかしネクストSMAPな楽曲「I see...」を持ってる彼女たちに文句は言えない。
同じところをぐるぐる回り続ける馬に振り回されて風を浴び、クソ寒い上空にて自転車を全力で漕いだ日向坂との格差を思い知る。光はどこにある?希望はどこにある?でも大丈夫。全力笑顔も全力決めポーズもちゃんとこちらに届いている。
頑張ろう日向坂。すぐに夜明けは来る。いつかバスに乗れますように。


6位 I see...

あああああああああああああああああああああまさかまさかの乃木坂全員披露!!!!!!こんな日が来るとは!!!!革命だ!!!!!!!興奮のあまり言葉にならない声で叫んでしまった。
浮かれた気分でステップを踏む1・2・3期。鼻歌交じりでご機嫌な俺。4期がバスに乗ってきた?日向坂が回され自転車こいでた?どうでもいい、そんなことまるで関係ないね。大事なのは一つだけ。

コラボを楽しむことさ! wow wow wow


5位 サヨナラの意味

「I see...」の興奮が冷めやらぬまま聞き慣れたメロディとともにフェードインしてきたななみん。
……え……?…ななみん?…違う、ななみんじゃない!!
おすしじゃねえか!!!!!ななみんの面影を感じるおすしによる幻想を見ていたのか。まさか日向坂で、しかもセンターおすしで来るとは!無謀ではなく、勇気と確かな戦略をもった挑戦に拍手喝采。
同じ楽曲を別グループがやることで改めて違いがわかる気がした。乃木坂なら別れの悲しさやゆっくり歩き出そうという柔らかさを感じるし、日向坂からは元気に前を向いて一緒に肩組んで歩いて行こうという強さを感じた。日向坂とサヨナラの意味、間違いなくこの出会いに意味があった。


4位 帰り道は遠回りしたくなる

センターは髪切って可愛さが増しぐらんぶるを終えて野性味が増したよだちゃん。かわいい、赤ちゃん。
向かい合う振りでみんなニヤついてるのがいい。あの時涙ながらに歌ってても今は笑顔で踊る。過去が眩しくても未来はもっと眩しくなるとはこのことだ。飛鳥ちゃんが指ハートをみおなに送れば、みおなも驚きながらもハートを送り返す。こういうことなのである。


3位 シンクロニシティ

まさかの2画面演出による遠距離ニシティ!!!!!!心が勝手に共鳴し不意に気づいたら泣いていた。乃木坂6thバースデイライブのリスペクト演出だろうか。
映像パターンも様々で画面から目が離せない。特にマリオカート2人プレイを彷彿させる横2分割画面は、まいやんが卒業前の「乃木坂工事中」でゲームをしていたことへのオマージュに違いない。
やはり乃木坂はさすがのしなやかさでその世界を生み出し、一方日向坂も風格漂うこさかながセンターオーラでカメラを破壊する。一歩も引かない両者が離れていても共鳴する。激しくエネルギー同士がぶつかり合った結果、遠藤さくらと小坂菜緒が振り返った目線の先に新しい未来が生まれていた。

ここで日向坂はお役御免。主役を立てつつおまけで終わらない、喜びと責任を備えた完璧な振る舞いである。さあ、あとは乃木坂姉さんあなたたちの時間です行ってらっしゃいませ、とバトンタッチ。日向坂の想いは遠く離れた乃木坂の元へ──。

そう思った矢先である。


2位 Route 246

ルート246なんて誰が歌ってんだよ!!2位に食い込むわけねえだろ!ルート246を押し上げようの会みたいな闇の組織がいるだろ絶対。これは裏ルートに違いない。美月のヘッドセットもずれたじゃねえか。
秋元さんよ、「小室哲哉の才能を枯らすのはもったいない、なんとかしたかった」とか語ってっけど、疲れ果てた隠居爺さんを無理やり引っ張り出して仕事させた事実を美談という泥で塗り固めた挙句、さらに泥をまぶして作られた泥団子がこの曲だからな。綺麗なツルツル泥団子にしてくれた乃木坂に感謝しなさい。ノートに嫌いな人の名前書いてる暇あったら歌詞書きなさい。

楽曲のそれとは裏腹に、共鳴しあって覇気を強めたメンバーの表情は力強くダンスもキレッキレで、それはもう圧巻の一言。歩き出そうなんて歌詞を無視して蹴り出しそうなギラつき、まるで楽曲へのあらゆる批判や還暦ジジイのお友達ごっこに付き合わせられた鬱憤をパフォーマンスで跳ね返すようなひりつきである。


1位 インフルエンサー

ルート246の歌詞を歌う恥ずかしさに彼女たちは心折れなかった。覇気を失うことなく、むしろ、ここが寒空の下であることを忘れるほどにその熱量を増してインフルエンサーを踊り抜いていた。肩出しまっちゅんのセクシーさ、幼かったみなみちゃんが醸し出す色気、れんたんの表情、えんさくの素早い手の動き……ただのカラオケトップ10企画だなんてことは忘れていた。
美月が途中から外したヘッドセットは音が聞こえてくるものだろうか?もしそうなら、音が聞こえなくなった状態でセンターで踊ってたってこと?誰に合わせんの?体が覚えてるってことか。かっこいい。気配以上会話未満の距離感で互いに影響与えながら感じるもので合わせてもいるのだろう。乃木坂にならそれが可能だ。

時間にすると12分ぐらい。しかし体感5秒。フライングに定評のある日向坂サイドのメリーメリークリスマスの号砲で企画終了。しばらく余韻に浸っていた。音楽番組で心鷲掴みにされたのは1時間ほど前の櫻坂以来。

ありがとう乃木坂46ありがとう日向坂46

控えめに言っても最高だった今回のコラボ。
カラオケトップ10〜♪クリスマスSP〜♪なんてふわふわしてたのはほんと最初だけ。
さすがの経験値と表情を見せつけ、ここに乃木坂あり!と威厳と華を見せた乃木坂46。
決して主役を喰わずかといっておまけ程度で終わりもせず、敬意と幸せいっぱいの日向坂46。

こんな最高のコラボの舞台を用意してくれたCDTV、そして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた乃木坂46と日向坂46、本当にありがとう。特に日向坂46は、ライブのリハで忙しいのに振りを覚え、凄まじいプレッシャーと緊張の中で見事にやりきったと思う。終了後にアップされた写真は手が真っ赤っかでした。しっかりと温めておくれえええ!心からお疲れ様でした!!

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今持てるものを名曲の数々(ただし1曲を除く)に乗せて互いに「らしさ」を表現していたのではないでしょうか!!



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