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自殺未遂からの気づき⑱(引っ越し編)

引っ越しの当日になった

父、弟が車を出してくれて

引っ越しの手伝いに来てくれた

ほとんどの家具や荷物をほとんど捨てていたので

あまりに荷物は無かった

と言うより、

過去の自分を切り捨てる為か自分自身を見つめたくなかったのか、

ほとんど処分していた

昼過ぎ位には車に荷物を詰め終わり

夕方位にマンションの管理会社の確認が来る予定だった

それまでは時間があり、昼食を取ったり

部屋の最後の掃除をしたりと時間を潰していた

時間まで結構時間があったので

自分から管理会社の方に

引っ越し作業を終わった事を伝えると

今から来てくれるとのこと

何もない部屋を一通り確認してもらい

鍵を返して、お互いに挨拶をして

長い間、住んでいた家ともお別れになった

引っ越しは何度かしているのだが

こんなに胸が苦しい引っ越しは初めてだった

夕方、車二台で自分は弟と一緒に

両親は違う車で大阪から実家に出発した。

見慣れた街並みがどんどん遠ざかって行くのを

助手席の窓から眺めながら

今までの思い出が

映画のエンドロールの様に頭に浮かんでいた

たまたま車の音楽からハナレグミ、清志郎の「さよならCOLOR」が流れた

今の自分にシンクロしていた

弟が横に居たが、目から涙が溢れそうになっていた

バレないように窓を見つめて

歌詞を聞き入っていた

『そこから旅立つことは

とても力がいるよ

波風たてられること

きらう人 ばかりで

でも 君はそれでいいの?

楽がしたかっただけなの?

僕をだましてもいいけど

自分はもう だまさないで

サヨナラから はじまることが

たくさん あるんだよ

本当のことが 見えてるなら

その思いを 僕に見せて』

「さよならCOLOR」


#うつ病 #自殺未遂 #メンタル #エッセイ #コラム

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