詩のメモ 2019.5.18

こんなお化粧は悲しい こんなドレスは悲しい 毎日が幸せだったなら鏡を見る必要もなかったのかもしれない 皮肉の腸詰めが弾けた時、卵黄を溶いてジョークを塗す

六畳一間に置いてけぼりになった心が今でも可愛くていけない。お伽話の刷り込みで無意識に定着した幸福論が日常を邪魔するんです。いつか、なんていうのが一生こないなら死ねばいい。死んで、いつかをつくるくらいの勇気がなくて、また誰かのせいにしている。

猫が鳴いたのか、風鈴が鳴ったのか、甘い飛沫に乗って夏が来た。今夜は肌寒いですね。

沢山花粉を付けた名前も知らない草共が踏切の音を掻き消していく。態とつくられたアンドロメダ銀河 月と雲に見惚れて、見知らぬ虫を踏み潰してしまいました。雪が降ればいい。命が重たすぎる。私は殺しをしてまで無駄にしがみついている。

浅はかなあまりにも浅はかな朝に希望を唱えて

錆びついた染みに黄ばんだ歯が群がりまた一つ嘘を吐きました。


身体を重ねて砂を吐く

美しく死ぬために醜く生きることが そんなに偉いことなのか


✂︎


ブラックライトが充満するエレベーターで上りながら私はどこまでも落ちていく 偽物の制服が蛍光色に照るものだから、偽物の若さは反比例して燻んでいく 札束に会いにいく




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?