2019.12.23 星の夢

えー、何、謝ってんの? 誰に? いいね、満点大笑いだ。星の子一人いない今夜にぴったりだ。私はあんたが必要じゃなくなった時にもうそこに居ないことができる、何の罪悪感もなく忘れさせることができる、自然と本当の幸いへ送ることができる、だから安心して救われていればいいんだこれは全部夢なんだから、見たいものだけ見ていればいつか目が覚めてもうお別れだ、2度と会うことはないけれど寂しくはさせないよ、あんたはもう夢の中じゃない、本当に欲しかったものを全部手に入れて笑ってるはずだ。夢は寂しい夜にだけ見られるものだよ、月は見つめる人だけを追いかけるんだ、必要になったらまたいつでも迎えに行くよ。そしたらまたはじめましてから全部やり直そう、退屈なんて! させやしないさ、新しい道だけを通ってあんたをきっとまたここへ送り届けるよ。さよなら、少年! 正しい道で転んだ傷はあんたを救い続けるよ。


跳べる、両手になんもないからさ。私は、跳べるよ全部を見下ろして隕石なんてのをぶち割って流れ星の群れをつくってやる、祈ってろそこで一生祈ってろ、変だな隕石なんて神様も真っ青の下らないジョークなのに、湿度の高い星がばらばら降ってくる、ああ、小さいな、見えてっかな、少年。さよなら、さよなら、私の欲しかったこれから。君の願いが叶うといいね、君の願いが叶うといいね。

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