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読むTHINK_THINK#40(ゲスト:White Moutaineering デザイナー相澤陽介さん:2014年5月16日)

読むTHINK、今月は、2014年5月に実施された第40回目のゲスト、White Moutaineering の相澤陽介さんを迎えてのトークの記録からダイジェストをまとめました。

ーー定期購読マガジン THINK BOOK について
THINK BOOK は,読む "THINK" です.Suppose Design Office の谷尻誠が毎月魅力的なゲストを招き「"考える"ことを考える場所」として開催しているイベント"THINK"を読み物として再構成してまとめています. 多彩なゲストとの間で繰り広げられる本音のトークはここでしか聞けないヒントがたくさん詰まっています.過去100回以上に及ぶ記録資料などの掘り起こしを含め現在は月に一回のペースでアップデートしています.ぜひ購読していただいて,皆さんの日常をTHINK するきっかけにしていただければ幸いです.
(谷尻誠,西尾通哲:共同編集)

洋服好きでも知られるホスト役の谷尻誠さん。「Tシャツ一枚でも、相澤さんのつくる服の違いが分かりますよね」と語る。White Mountaineering という自分のブランドを立ち上げ、育てながら、ひとりのデザイナーとして、世界の既存のアパレルブランドからもデザインやディレクションを請け負う、という独自のスタイルで活動する相澤さんとのトークで引き出した、10のTHINKをまとめてみた。

1.結局は人との繋がりがファッションを豊かにする

「意外とアパレルって縦社会なんですよ。明日、谷尻さんに呼ばれてTHINKに行くと言ったら「じゃあ」と言って先輩から声がかかって朝まで一緒に飲まされて」そして広島入りしたという相澤さん。部活のような縦社会のノリがあるけど、それも良い意味で上の世代から学べることはすごく良いことだという。「同世代の繋がりだけだと広がりが限られるから」「ファッションって、人のつながりで影響を受けて、繋がっていくものだと思うから」
自分より若い世代とも交流は多いという。そういう上の世代や下の世代からインスピレーションを受けることが大事ということだった。

2.群れないこと

基本的に、ファッションショーというのは複数のブランドが集まっている団体で運営されているのだそう。当然、団体が全体をオーガナイズし、そこに属するブランドはその枠の中での役割が与えられることになる。ショーの場所、時間、そういうことが全体でオーガナイズされる。それに対し、「自分のやりたいスタイルでショーをやるために」業界団体には属さず距離を取っているのだとか。常にインディペンデントであることの豊かさ、自由さを大切にしている相澤さん。

3.white moutaineering を立ち上げた経緯

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