見出し画像

読むTHINK:逆THINK 谷尻誠さんを迎えて、起業家マインドについて聞いた

さて、今回の読むTHINKですが、共同編集の西尾が谷尻誠さんの東京オフィスを訪ね、建築家がいかにして起業家マインドを得るに至ったかについてインタビューをしました。なお、この企画は穴吹カレッジの立ち上げた「瀬戸内未来共創プロジェクト」の中の公開講座として実施したものを THINK BOOK マガジンの読者の方にも少しアレンジしてお届けするものです。

瀬戸内未来共創プロジェクト 公開講座/オープン・レクチャー
ゲスト:谷尻誠さん(suppose design office 共同代表ほか、建築家・起業家)

日時:2024年1月19日(金)15:00~16:00
場所:サポーズデザインオフィス東京事務所からオンライン配信

進行(記録):西尾通哲(穴吹カレッジ/瀬戸内未来共創PJコースマネージャ)

ーー
(プレトーク)
今回は谷尻さんの東京オフィスにお邪魔してそちらから中継をさせてもらいました。(前日に別の卒業生の取材もあり、たまたま在京中だったのでこのような展開になりました)東京オフィスはエリアの約半分が「社食堂」と名付けられて一般に開放された誰でも食事ができるカフェのような食堂のような空間となっていて、オープンキッチンが空間のど真ん中にドーンとあるような構成になっています。

代々木上原駅から歩いて10分ほどに位置するサポーズデザインオフィス東京事務所と社食堂(半地下部分)
(左が事務所、右が通りに面した一般の人も利用する食堂エリア。正面がオープンキッチン)

この場所はトークの後半でも話題になりましたが、谷尻さんが建築家として設計事務所を営む一方で、起業家としての自分を見つけることができたプロジェクトになります。それまでの建築家と呼ばれる人たちがやってこなかった新しい試みだったからです。ここでの気付きを彼は自分の新しい肩書き「起業家」に繋げて行ったのだということでした。早速、彼のこれまでの「How to think」について聞いていきましょう。

(トークダイジェスト)
西尾通哲(以下、西尾):
いつもは谷尻さんが話をされる相手は建築の学生や業界の方が多かったと思うんですが、今日は穴吹カレッジの瀬戸内未来共創プロジェクトの特別授業として一般の方も視聴いただけるようにオープンにして開催させてもらっています。その意味では、いつものようにすでに「谷尻誠」をよく知っている、という人ではない方がたくさん参加されていると思いますので、そういう前提で、谷尻さんがどのようなことをされていて、建築家として活動を始めて現在では起業家を名乗るまでの変遷を紐解いていければと思います。どうぞよろしくお願いします。

谷尻誠さん(以下、谷尻):
谷尻誠です、よろしくお願いします。

西尾:
まず、どこからお話しいただきましょうか、どういう子供時代を過ごしていたのか、というあたりから遡りますか。

谷尻:
広島県三次市という町で育ちました。家は古い町屋という形式で、間口が細くて通り庭があって中庭があって、奥に台所と食堂がある、みたいなもので。中庭を通って、つまり、寒い日には外に一旦出て、食堂に行かないといけない、みたいな不便な家だったんです。そこで、こんな不便な家は嫌だ、自分でお城のような家を作りたい、と思ったのが意外と最初なのかもしれません。

西尾:
そんな子供時代を過ごし、穴吹カレッジで建築やインテリアを学ぶわけですね?

谷尻:
はい、高校は部活のバスケをしに通っていたようなもので、勉強は二の次だったんです。バスケのスポーツ推薦で大学に行く話も持ち上がったんですけど、ふとその先はバスケで成功したとしてもゆくゆく大学でスポーツ教えたりするしか道が残されてないなと考えた時、好きなことを仕事にした方がいいなと思ったんです。

西尾:
好きなことをやる、というのはその頃からブレてないですね。

谷尻:
そうですね、それで専門学校でインテリアを勉強するときには、さすがに好きなことだったことと、将来に直結するという意識で高校のようにサボっていたはダメだと自分に言い聞かせたら、すごく出来ちゃったんです。それで、当時の先生にも可愛がられて、そのときにやっと「ああ、できる子はこうやってこれまで先生に可愛がられてきたのか」というのを理解したりもしましたね。それで就職も先生がいいところを紹介してくれて。

西尾:
つまり当時は全く起業するとか考えてなかったんですよね、確か。

谷尻:
そうです、全く考えてなかったです。就職した会社も会社も居心地がよかったですし、このまま楽して生活できるなって。でも、仕事としてはちょっと思っていたデザインやインテリアデザインの世界とは違って、もっと決まった手続的なことで仕事が進んでいくので、ちょっと違うのかなと思って、当時ちょうどビームス(BEAMS:アパレル企業)がインテリアの部署をつくるという募集をしていると知って、思い切って会社を辞めて転職することにしたんです。

西尾:
辞めてから受けたわけですね?

谷尻:
その方が信頼してもらえると思ったんです。受かったら行きます、という人より、退路を立った方が覚悟を示せるだろうって。それで、最後の3人くらいまでには残ったんですけど、結局落ちちゃいました。(※)

西尾:
さて困った、と。

谷尻:
それでも、また人伝で声をかけてくれた会社があって、そこで仕事をし始めました。その設計事務所の所長が広島の有名な建築家たちとの繋がりもあって、そこで本物と出会う、みたいな体験がありました。こうやってこの人たちはこだわって建築を作品にしているのか、ということが見えたんです。

西尾:
そこでやっと建築家になるには、というスイッチが入ったのでしょうね。

谷尻:
そうですね。でも、その事務所も当時景気が悪くて、給料がもらえない月が増えてきて、事務所を辞めなくちゃならなくなった。でもとりあえず、焼鳥屋でアルバイトをしていたので、まあ、アルバイトさえしていれば生きていけないことはない、くらいの気持ちは持っていました。それで開き直って当時夢中になっていた自転車(ダウンヒル)を1年間やるぞ、と思いつつ、昼間は暇だから自転車で街中の知り合いのいる洋服屋などに顔を出しているうちに「今度あいつが店を出すらしいよ」とかいう情報が入ってきて。そこで設計したこともないのに「設計できますよ」って売り込んだりしているうちに、なんか年間10件くらいお店をデザインさせてもらえたりして。そんな頃は設計料とかも全く考えてないというか、「予算が余ったらください」くらいな勢いでしたけど。友達のカップルの家に転がり込んだりして、経済的にはとても厳しかったですけど、なんか今考えてもワクワク楽しかったんですよね。

西尾:
なるほど。若い時だからこそ、みたいな感じでしょうかね。

(もっとエピソードを知りたい人は谷尻氏の著書をぜひ)

谷尻:
でも、コロナ(ウィルス)があったとき、仕事が全部止まったんんですね。もちろんウチだけでなく、社会全体がそうだったでしょう?でもその時にその頃の記憶が蘇ったんですよね。いざとなればまた最初から始めたらいいじゃないかと。そう考えたら不安が不安でなくなったというか。世の中全部が停滞している時に、逆に不謹慎だけど、なんか逆にワクワクしてきたんですよね、変なんですけど。

西尾:
おそらく、全体が停滞した時に、それが明けた時にはもう自分だったら誰よりも早く動ける、みたいな勝算があったのではないですか?

谷尻:
そうですね、もう色々動き方を知っているというか、いつでも動けるぞ、みたいな気持ちがありました。

西尾:
そうでしょうね。さて、話を当時に戻すと、さて、そうやって広島で設計事務所として仕事を始めたわけですよね。僕がよく覚えているのは、独立したての頃、講師の仕事をさせて欲しいと母校の穴吹デザイン専門学校にポートフォリオを送ってくれてて。それでそれで来てもらうことになって。僕もまだ穴吹デザイン専門学校に勤めて数年の頃ですね。そこからの成長をずっと見てきているわけですが、もう20年以上になりますよね。その中で、谷尻さんの中でいくつかの転機があったと思っているんですよ。一つは、東京へオフィスを作ったこと。それは実は展覧会をするというのが契機になっているんですよね。建築の展覧会で事務所を展示した。

谷尻:
はい。プリズミック・ギャラリーというところから、東京で展覧会をしないかという話をもらって。当時少しづつ東京での仕事もあったりして、ホテルに滞在して、なんてことはあったんですけど。そのギャラリーを見た時に、あまりギャラリーぽくないというか、事務所っぽい佇まいだなと思った時にアイデアが閃いたんです。事務所を展示すればいいんだって。事務所には模型も図面もあるし、それを見てもらいながら仕事もそこでやっちゃえばいい。

西尾:
そのアイデアを聞いて、もう、一瞬「え?」って聞き返したことをよく覚えています。当時からずっと、そういうアイデアを「面白いでしょ?」って確信犯的によく周りの人に話してましたよね、きっと今でもそうだと思いますけど。あと、そういう、対象の周囲を引いた目線で見る視点というか、本来なら模型や図面を展示する建築家の展覧会、という暗黙のセオリーをわざと越えて、事務所そのものを展示する、なんて発想をする。そういう発想の癖っていうのは、ご自身ではいつ頃身についたと思います?

谷尻:
これはいろんなことで話してますけど、バスケから学んだと思います。バスケでは、3ポイントシュートというのがあります。ゴールから遠くの半円ラインから打ったシュートだと3点入るっていう。僕は背も低いし、体も小さいので、それを自分の武器にしていたんですよね。そのラインからのシュートも95%くらいは入るくらい練習しました。でも、試合になると、ライン近くに行くと相手が察して邪魔をしに来ます。そこで、それなら、さらに1m離れた場所からシュートを打てばいいと考えて、それの成功率を上げる練習をした。案の定、うまくいって、自分のシュートだけでなく、チーム全体にも敵の動きが分散されたために自由に動けるようになって、すごく強くなったんですよ。そういうことで、人と同じ位置で考えないければ自由になれる、というのは学んだんだと思います。

西尾:
なるほど。でも、その高校生の時にはそれに自覚はなかったわけですよね、きっと。この考え方を自分の武器だって意識したのは何かきっかけがあったんですか?

谷尻:
あ、それはきっと「はじめて考える時のように」っていう僕の大好きな本を読んだ時です。哲学書なんですけど、哲学書と聞いてアレルギーを起こすような難解なものではなく、とてもスッと自分の心に入ってきた。その時に、3ポイントラインというのは、つまり、ここでシュートを打ちますよって示してしまっている、という側面に気がついたわけです。それはなんでなのか、なんでそういうことになっているのか、なぜ、どうして、と考えていくと、いろんな考え方の癖や規範に陥っていることが分かる。逆に言えば、その固定概念を外すと、誰も気づいてない地点に立つことができるというか。

(はじめて考える時のように/野矢茂樹文著)

西尾:
そうですよね、そこに谷尻誠らしさがあるような気がして。人と同じポイントで考えない。言葉が適切ではないかもしれないけど、捻くれて見るというか。そういう意味で、建築家としても日本では珍しい立ち位置にいる。

谷尻:
はい。建築家って専門書見ても難しい事ばかり言ってるんですよ。その言葉は一般の人には届きにくいなと思った。僕ならもっと違うアプローチができそうだと。多くの建築家が大学出てサラブレッドとして仕事している中で、自分なりの戦法を考えないと、同じ戦い方をしてもダメだし面白くないなって思って。

西尾:
従来の建築家の役割を自分が「溶かす」んだってよく言ってましたよね。

谷尻:
はい。翻訳する、というのかな、分かりにくい世界を、もっと分かりやすく伝えたほうが建築に興味を持つ人も増えるだろうという確信はありました。東京オフィスに社食堂を作ったのも、一般の人との接点を持つことで、設計事務所を身近に感じて欲しいというのがありました。それと、もちろん、食への興味。妻が料理家だということもあって、自分たちの体を作っている細胞は食べるもので作られていると考えた時に、コンビニなどで売られている薬品なども塗されたお弁当でできた人間と、ちゃんとした素材で作られた食事からできた人とでは、きっと生まれるデザインも違うはずだと。

西尾:
そうですよね。そうやって東京に新しい拠点ができた。その頃でしょうか、つまり、社食堂を設計事務所が運営するということで、任される仕事の質と量も変化してきた感じがあります。起業家を名乗り始めたのもその頃だったと記憶していますが、何か転機があったんでしょうか。

谷尻:
それはやはり社食堂をやった時に、知り合いの起業家が食べにきてくれて、谷尻くんのやっていることはベンチャーだよね、って言ったんですよ。

西尾:
なるほど。建築家としては新しいことをやり始めたわけですからね。

谷尻:
ベンチャーの知り合いが増えてきて、彼らの話を聞いていくと、彼らは常に新しいこと、これからのことを考えて仕事をしているんですよね。それと建築業界を比較したときに、その狭さというか、閉じられた世界みたいなことを強烈に意識し始めて、これではいけない、と。それで自分に「起業家」と名付けることで、起業家になるぞ、という暗示を自分にかけたんです。そこからですね、何か建築業界も変えるべきことがもっとあるはずだ!ってスイッチが入るようになったのは。

西尾:
確かに、たくさん起業されていますけど、どれも建築設計をしている中で、つまり、ご自身の考えている日常の中での「問題点」や「気づき」から起業されていますもんね。

谷尻:
そうなんですよ、結局建築を軸足にピボットしている感じ。これ(ピボット:ボールを持つプレイヤーがこれ以上歩けなくなった時に軸足を固定して体を回転させてパスの相手を探す動き)もバスケですけど。結局バスケをずっとやっている感じというか。

西尾:
もう結局一貫してるわけですよね、好きなことや得意なことが仕事と地続きになっている。

谷尻:
はい、結局、好きなこと以外はしたくないっていう昔と変わってないんですよ、わがままというか。

西尾:
起業された具体的なものをいくつか紹介してもらえますか?

谷尻:
TECTUREというサービスは、設計事務所の素材検索という時間をいかに減らすかということから考えたものです。ある日事務所でスタッフのパソコンを覗き込んだら、みんな図面を引かずに素材検索してたんです、パソコンになって便利になっても検索って時間がかかるし、検索してる間は設計としては前に進まない。なら、検索できたとしてサンプル請求して届くまでにまた時間がかかる。そして、建材メーカーもメーカーごとにサンプルを送る仕事が発生する。ちなみに、一件のサンプルを送るまでにメーカーは約1500円の経費がかかるんだそうです。それぞれ3つのメーカーにサンプル請求すると、それぞれが1500円づつ経費がかかって、それが商品代に乗っている。それで、メーカー各社にも働きかけて、複数業者へのサンプル請求でも、ここからなら一つのパッケージにしてしかも早く遅れるような仕組みを作ったんです。ゴミも減るし、浮いた経費はメーカーで分け合える。

西尾:
設計者のためでもあるし、メーカーのためでもある。

谷尻:
そうなんです。

西尾:
このサービスを谷尻さんがやるって話してくれた時に、驚いたのは、他の設計事務所の作品も載せるって。もちろんサービスとしては当然なんですけど、いち設計事務所が自分たちのメリットだけでなく、業界全体のメリットのために動くという視点ですね。それと、一方で、どれくらい古く閉じた体質の設計事務所が乗ってくるのかという心配もあった。

谷尻:
そうですね、でも、世の中を見てみると、成長している企業や業界っていうのはもう明らかなのはオープンソースにして、情報を共有しましょうということですよね。自分たちだけで独占しているようなところは伸びないんですよ。

西尾:
これだけ情報化社会が当たり前になった時に、競争でなく共有、共創していくことが意味を持ってくることに気づけるかどうか。

谷尻:
そうなんです。
(谷尻氏が手掛けているベンチャー事業はこちらにまとめられています)

西尾:
その時に、多くの思惑を持った人たちと協働する必要がありますよね、その舵取りで意識していることはあるんですか?

谷尻:
それは、もう「何の為にやるか」に尽きるんではないですかね。「どうやって」は色々あると思うけど「何のために」という一番大きなゴールを共有できるか。

西尾:
Why、が大事ですよ、と。

谷尻:
Howはいろんな検討をしたらいいし、楽したい人がいてもいい。自分の役割としては、一番大きい方向を示す、というのは、割と得意な気がします。

西尾:
でも、Whyって、大上段に構えるとなんかぼんやりしてしまう。でも谷尻さんを見ていると、とにかく自分の好きなことや、こうなったほうが絶対いい、という視点から発想しているようにも見える。

谷尻:
もう、それはそうですね。変な自信が昔からあると言うか。自分の信じられることでないと伝わらない気がするんですよ。

西尾:
それはすごく分かります。学生の課題でも、いかに自分ごとに引き寄せられるか、わがままに考えられるかって大事など思うんですけど、課題になると学生は途端に課題として優等生的に考えがちだったりします。

谷尻:
もし10個課題があったとしたら、10個を考えるんではなくて、もし自分が「環境」に関心があれば全部を「環境」から発想してアウトプットすればいいのにって言うんですよ。

西尾:
分かります。自分の関心のあることから発想しないとどっかで誰のためにやっているのかわからなくなっちゃう。それは、学生だけでなく、すべての仕事に言えることかなと思っていて。一方で、そういう自分ごとに引き寄せると言うことが苦手な人もいると思うんですが、そう言うタイプにはどう言いますか?

谷尻:
それは、結局は何であなたはそこに居るんですか?って言うことですよ。自分で選択している場所なのに、文句を言う人を見ると、すごくカッコ悪いと思います。上手くなりたい、良くしたい、と思っていて、そのためにはそのためになることをやるしかないですよね。やりたくないならなぜそこにいるんですかって言うことですよ。

西尾:
その通りですよね。自分の居場所とそこで自分に出来ることをしっかり見つめてしっかりやっていくだけ、と言う話ですよね。ありがとうございました。
この辺りで質問を受け付けましょうか、どなたか質問ありますか?

質問:
自分でプロジェクトを始めようと思っています。仲間を集めるにはどういう方法がありますか?

谷尻:
SNSもいろんな種類がありますよね。でも、まずは、魅力的だなと思ってもらうことが一番じゃないですか?自分が面白がっていないと応援してくれる人は集まらないというのはあると思います。

西尾:
魅力的だなと思ってもらうには、谷尻さんだとまず何をしますか?プレゼン資料?

谷尻:
そうですね、写真でも言葉でも何でもいいんですよ、他の人に伝わる「魅力」を伝えていくことしかないんですよね。

西尾:
デジタルな手段ももちろんですけど、まずは身近な人に話して面白いと思ってもらえるかどうかとかも大事ですよね。

谷尻:
そうですよ、身近な人が面白いと思ってもらえないと、他の人にも伝わらないですからね。

西尾:
建築とか専門分野に限らず、ですよね。

谷尻:
そう、普通の人に届くことが大事だと思います。頑張ってください。

西尾:
そろそろ時間も来ましたので、この辺りでそろそろ終えたいと思います。今日の話が、皆さんの今後の役に立つことを期待します。我々が始めたこの「瀬戸内未来共創プロジェクト」と言うのも、自分の専門的な分野以外の人と、しかも多世代で協働して社会の現実的な問題や提案に関わっていこうという試みなので、起業家マインドを刺激してくれるような今日の谷尻さんのお話は大変有意義だったと思います。ありがとうございました。

※最終的には、独立後活躍したことから、ビームスから仕事の依頼を受けたり、コラボレーションをしたり、数多くビームスとの関わりを持つようになったというエピソードも。

(アフタートーク)
実は、今度は東京事務所を新築で作ろうかという話が持ち上がっているそうです。広島にも、最近オープンさせた広島事務所が入る「猫屋町ビル」の近くに集合住宅を設計しているのだとか。そこに暮らす人たちが猫屋町ビルのテナントに来てくれる、という「まちづくり」を不動産や建築を手段として未来を作っていく谷尻誠さん、ますます活躍が楽しみです。


ーー
いかがでしたか?今後も過去のTHINKのアーカイブ掘り起こしをベースに、不定期ながら月一くらいの頻度で谷尻誠がナビゲートする THINK に関連した情報を発信していきますので、引き続き購読をよろしくお願いします。新規の購読もお待ちしています!


ここから先は

0字
2020年1月で109回を迎えたTHINK。 これまでのアーカイブを読むTHINKとして届けていきます。 活躍する方の思考の共通項と差異を客観的視点から考察します。

THINK BOOK

¥780 / 月

「THINK BOOK」は、サポーズデザインオフィスが企画する、THINKをテーマにしたプロジェクトを文字と写真でとどけるメディアです。 …

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?