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めいはち生誕30周年記念「エレベーターとめいはちの歴史と『エレベーター同人誌完全新作』への道」

この度三十路を刻んだめいはちです。やっぱりエレベーターが好きすぎて30歳になったこの今、「エレベーター本完全新作」を創る決心をしました。そこで今回、めいはちとエレベーターの30年、エレベーター創作の起源を遡ったのち、前作「エレベーター解体白書」と現在作「エレベーターノススメ」を振り返り説明しながら、未来作「エレベーター本完全新作」に向けた意気込みや理想像ご紹介して参ります。

1994年~95年 エレベーターに目覚める。

0歳児の時ですけど記憶には鮮明に残っているんです。エレベーターに目覚めたその瞬間を。親の証言によると生後10か月の時、時期にして1995年の年初あたりでしょうか。

紛れもなく「めいはちが生まれて初めて乗ったエレベーター」がこちら。
めいはちは「緑色」と「エレベーター」が大好き。
あれあれあれあれ~~~~~~~~~~?
絶対こいつのせいだ!!!!!!!!!
ベビーカーに乗せられ飽きるほど乗ったエレベーター。
ここでエレベーターに目覚めていたと母親は語っていた。
確かにそうかもしれない

そこからは…エレベーター好きの子として定着(?)

そんなわけでエレベーターが好きな子、人として保育園、小学校、中学校と進んでいきました。変人扱いされても、持ち前の人懐っこさで遣り繰りしたり、でも虐められたり…放課後はクラスメイトの住むマンションや団地のエレベーターに乗ったりしました。

小2の時、クラスメイトが住む団地のエレベーターが放課後の居場所だった。
エレベーターの姿や色が変われど思い出は色褪せません・・・
(ちなみに当時の機種はピンク色のスーパーダイン)

2005年 エレベーター動画を片手に別のクラスへ出張授業

信じられます?エレベーターを題材の一つとして自クラスの授業を(合法的に)蹴って別クラスの授業の教壇に立ったんすよ…!
テーマは「バリアフリー」
。そら…関連性しかないですよね。

当時まだ知られていなかった車いすボタンを押したときの違いを動画に収めて公開しました。(ロケ地:JR岡崎駅西口・西友岡崎店)

特に西友のエレベーターはフジテック製で開放時間と戸閉時間に大きな違いがあったので、めちゃくちゃ驚かれましたね。
そんなこともあって一層「エレベーターの奴」と定着してしまいました。

こんなエピソードあるのに当時の記録が…ない…!悲しい

2006年 三菱電機株式会社中部支社に招待される

確か…自由研究でエレベーターと取り上げるために三菱電機の人にコンタクトを取ったんだっけな、FAXで。(時代だね~)それで、カタログあげるからオフィスにおいで!という事で親と共にJRセントラルタワーズ45階の中部支社に出向きました。

めいはちと三菱電機の方々とのご縁はここから始まった

当時対応してくださった方は既に東京本社の別の部門に異動されましたが、現在も中部支社で昇降機を扱うとある部門の方とは今でも関わりがあり、「エレベーターノススメファイナルシーズン」では実際に制作協力という事で珍しいエレベーターのアポイントメントや記事考察などでご協力と賜りました。
その割には稲沢製作所の見学は実らないんですけどね…(苦笑)あれはエレベーターを設置する人のためのショールームなので、支社の力ではどうにもならないそう。

2009年 個人新聞(?)の制作

自己満で作った「エレベーター魂」から創作は始まった。

それからまた「エレベーター好きの変な奴」としてちゃんと定着した中学時代。大きな動きがあったのは時は遡る事2009年、当時中学3年(15歳)の時に授業の一環か何かで、「自分の好きなものを新聞にして紹介しよう」というものがありました。そこでまぁ当時からエレベーター好きで名を馳せた僕はエレベーターの事をまとめました。その新聞の名は「エレベーター魂」。残念ながら「エレベーター魂」の原本は現時点見つかっていませんが、それがウケて、調子に乗った僕はエレベーター新聞の連作を決意。
その新聞の名は「エレベーターダイジェスト」
命名の由来は当時ハマって遊び込んだ「ポケットモンスターダイヤモンド&パール」のゲーム内に出てくる『○○(名前忘れた)ダイジェスト!』というテレビ番組だったかゲーム内コーナーから命名しました。

A4ノートに手書き、見開きA3判として連載を始める

もともとエレベーターをまとめるフリーノートから方針転換。
開閉ボタン原寸書くのは途中で飽きてしまったようですね。
ちなみに「なのはな」というのは確か「なのはな苑」という特別養護老人ホームだった気がする。
背面の方がしっかり作り上げられている…
左半分は名駅のJRセントラルタワーズ51階直通エレベーター
右半分の上は松坂屋名古屋店南館、下半分は…謎のホールランタン、
タワーズ非常用、地下鉄金山駅の車いす操作盤という組み合わせ。

記念すべき創刊号はこちら!!!!!!!!

個人情報だらけ!(加工済)
これがぼくの中二病です!と言わんばかりの内容・・・
HP版!なんて飾ったこと言ってますが、実際はガラケー主流の当時、簡単な操作で作れるブログが流行っており、これで制作されたクラスのブログの一角でエレベーターのブログなんかも書いていました。当然ですがサービス終了により蘇らぬ物になってしまっています。

第二号以降は先生のご厚意で他クラス掲示まで果たした

フジテレビのエレベーター如きで「寿命が縮んだ」って…
手書きがしんどくなってWikipedia引用という暴挙に出る。
第四号は東京タワー推し
なんかの資料印刷して貼っただけなのに謎のクオリティの高さ
夏休み直前号は片面のみでエレベーターの仕組みをまとめた。
(たぶん書きかけで断念したやつ)

受験勉強のためにひっそりと姿を消す

高校受験を控え、忙しくなったんだっけな…エレベーターダイジェストは最終回などと言った終わりを設けずにそっと自然消滅する様にその幕を閉じました。

2010年~12年 YouTubeでエレベーター動画を上げる

10年後ここまでエレベーター動画からエレベーターマニアが増えるとは思ってもいなかった

高校受験を終えた2010年~アカウントにログインできなくなる2012年までの2年間、エレベーターを題材にした創作活動はYouTubeの動画投稿にシフトしていました。
貴重なエレベーターがたくさんあった時代、当時の安物デジカメクオリティですが貴重なエレベーターのデジタル遺産と言っても過言ではないでしょうか。

余談ですが…こんな貴重な動画もあります。

高校受験(私立滑り止め)の前日夜には松坂屋岡崎店閉店セレモニーを最前列で観測。いや、こんなやばい時期に出向いた自分もすごいし、それと止めなかった親もすごいわ…今でも鮮明に覚えています。

その思い出は静止画でも・・・
その割にはエレベーターの素材が皆無。
1階の乗場とか、これのもっと豪華版でした。

MADの先駆け?「エレ音声案内メドレー」

ムービーメーカーでチャチャっと作った謎の合成動画。なんと37作品も存在してます。
今となっては黒歴史でしかないんですけどね(笑)
ジェイアール名古屋タカシマヤの店内放送チャイムから始まるのがなんか当時の僕のこだわりって感じがします・・・。

そんなYouTube動画投稿も・・・

あるときログインできなくなってしまい自然消滅してしまいました。それからはエレベーターというより鉄道関係に興味がシフトしていきましたとさ。

2014年 界隈サークルの旗揚げを共に「エレベーター同人誌」制作を決意

アカウント転生からの逆戻りなどを経て色々あった2014年。「過去からの決別と未来への躍進」を掲げて界隈サークル(親しい人と手を組み合うサークルのような友好関係)を構築。サークル名は「ひがおかホールディングス」。当時他の界隈で「○○ホールディングス」というサークル奥付が存在したことと、当時の自分の名乗り名が「特急ひがおか」であったこと、複数の人を傘下にして発展する未来図と会社の経営統合のあり方などをモチーフにしたことからこの名前となりました。

当時の販売告知はC87の他サークルで告知された

334円(360円)で売ろうとしてた自分が怖い
なんというか、「当時」って感じがしますね。

当時は「通販」という概念がなかったので『直販オンリー』でした。

pixiv運営の同人通販サイト「BOOTH」は2013年スタートなのでエレベーター解体白書が制作された当時は既にあったのですが、まだ右も左もわからない当時の僕は通販というツールに手を出さず、直接販売するだけでいっか…という事で、コミケでの販売と実際に会った際に手渡し販売する方法だけでやりくりする事にしました。そして後に2016年夏のコミックマーケット88サークル参加当選!無事に販路の確保に成功しました。

2015年「エレベーター解体白書」シリーズ発売開始

シリーズタイトルの由来は杉田玄白の「解体新書」と政府刊行物「白書」

まずエレベーター本のシリーズ化を目論むにあたり、共通タイトルの構想をしました。コンセプトは「エレベーターを片っ端から紹介する本」。そこで人体を片っ端から紹介している「解体新書」をベースにしました。しかし、「エレベーター解体新書」ではなんかしっくりこなかったので、各省庁が刊行する「白書」にあやかって「エレベーター解体白書」という名前になりました。

表紙は印刷所で作成したが、本文印刷や製本は自力でした。

2015年の当時はまだ印刷業者に丸投げする製本は高価なものでした。
そこで表紙(B4サイズ)のみを業者に印刷してもらい、本文(B5サイズ)と製本作業に関しては自力で実施する事にしました。
本文は家庭用インクジェットプリンターでまずは奇数ページだけ印刷し、少し乾燥させたのち向きを変えて偶数ページを印刷するという、人力両面印刷で印刷しました。
当然、印刷ミスによる失敗も相次ぎましたし、馬鹿馬鹿しくなるほど時間がかかりました。

自宅プリンターで本文を印刷し、大きめのホッチキスで止め、製本テープで保護して製本。
それを印刷業者で刷った表紙を両面テープで貼り付けて完成。
表紙を貼らなくても普通に売れるクオリティだったのかもしれない。
当時の同人誌ってこれくらいのクオリティ多かったし(?)

製本作業は時に「出先」でも・・・

なんと伊勢志摩ライナーのサロンカーで製本作業もしました。
名古屋~四日市の30分間も貴重な作業時間。
どうせ特急移動するから有効活用しないとね。

そうして2015年春、満を持してエレベーター本の初版が完成しました。

2015年3月「エレベーターまわり、ぜーんぶおまかせ。エレベーター解体白書」発売!

表紙はMicrosoft Publisherのテンプレートを元に作成。
以後エレベーター解体白書シリーズの表紙のベースとなる。
中表紙(自力製本分の表紙)は更新工事過渡期の名鉄百貨店本店。
サークル奥付の「近鉄エレベーター研修会」は当時存在したサークルの派生グループ。

タイトルの由来は・・・JR東日本!?

1年前にリリースされたJR東日本アプリの「列車まわり、ぜーんぶおまかせ。」のパロディです。

もう10年経ってたのかオマエ・・・

掲載内容は4章仕立て

掲載内容はこんな感じ。なんというか、当時って感じがすごいですw

気になる中身はBOOTHで無料ダウンロード!

中身載せてたら記事パンクしちゃうので…すんません…。

2015年7月「えれべーたーいずふぁんたすてぃっく!エレベーター解体白書2」発売!

テンプレート流用なので色違いです。

タイトルの由来は「テレビ番組のワンコーナー」

実はエレベーター全く関係なし!?ジャンクSPORTSというスポーツ番組なのかバラエティー番組なのかよくわからない番組のワンコーナー「スポーツファンタスティック」が由来になっています。

第2巻からは表紙が進化

表紙の裏側も印刷が入りました!
表紙ウラは東武百貨店池袋店(現在は改装済)

構成はシンプル…だけど、素材がすごい!

C88の出展にあたり、先の1冊だけでは物足りない!という事で急遽制作を前倒ししたのが今作品。そういう経緯もあり2章構成というシンプルな形に落ち着きました。

三菱エレベーターの歴史と前作でやったLED再現の続きという2部構成。
登場するエレベーターがとにかくすごいんです…!
左上から
・国際センター(愛知県名古屋市)
・大丸梅田店(大阪府大阪市)
・名古屋城天守閣(愛知県名古屋市)
・穂の国百貨店(愛知県豊橋市)
すべて現存しない貴重なエレベーターがまだ元気だった頃の名残ですね。
古いエレベーターが探せばまだあった時代なので
こういった素材回収も安易に出来ました。

第六版だけ仕様変更…?

当時は自分で原稿を印刷してやっていたため、細かい改訂を繰り返していました。また、中身は変えず、する時期が違うから版を変更しているというのもエレベーター解体白書の特徴。
なので、時が経って当時の資料から「そこも変えていたのか!」となる事も。

第五版までの作品クレジット
第六版からはアングルが変わっていたらしい。(覚えていなかった)

こちらも中身はBOOTHで無料ダウンロード!

主に三菱エレベーターの歴史だけで終わっちゃいます。

2015年夏 C88(コミックマーケット88)出展

なんか、また「当時」って感じの販促物。

2冊セット1500円で頒布

制作当時は一冊300円台…なんて腰を抜かして作ったエレベーター本も結局1冊800円まで膨れ上がる結果に。しかし、コミケでは2冊セット1500円で合計15セットを制作。
なんと完売しました。

2015年9月「もうわけがわからないよ!エレベーター解体白書3」発売!

表紙は相変わらず色違い

タイトルの由来は「魔法少女まどか☆マギカ」

当時まどマギがサークル周辺で流行っていたことから、頭に「もう」を付け足すことでこの名前になりました。
この「もう」というのはこの意味不明なエレベーター本が短期間で3作品登場し、読者のエレベーターに対する概念の混乱を引き起こすための一言として付加しました。

今回も表紙は裏面印刷が!

東西のデパート並び!(あべのハルカス近鉄本店・東武百貨店池袋店)
表紙ウラはあべのハルカス近鉄本店B1階乗場(現在は一部意匠・停止階が異なります。)

コミケアフターのノリで作った作品

コミケ終わって1か月後、冬コミはスケジュール的に厳しいため、委託販売前提で作られた作品でした。

それでも凝った3部構成

中身は…もちろんBOOTHで無料ダウンロードできます!

コミケアフターのノリで書いてるので結構面白いです。

時を同じくして…2015年9月「エレベーター同人誌新シリーズ『エレベーターノススメ』タイトル決定」

実は「エレベーターノススメ」というタイトル自体はエレベーター解体白書が制作されている時に既に決まっていました。

エレベーター本2シリーズ同時制作という「夢」と販路拡大の課題

コミケに頼らずしてエレベーター本を売り込むというのが当時の課題。
貴重なエレベーターがすぐ取材できた時代だからこそ、
当時の販促物は登場するエレベーターがエッグい・・・。

当時の販促物やメモがないのでツイートと微かな記憶頼りなのですが、どうやら当初、エレベーター解体白書とエレベーターノススメは同時進行で制作することを目論んでいたようです。
しかし、2016年のコミックマーケット90落選により状況悪化。めいはち自身の状況も相まって新刊計画は同年冬のコミックマーケット91委託販売目標に切り替わりました。

幻に終わった「エレベーター解体白書4」「エレベーター解体白書5」「エレベーターノススメ」

9月に転職する前はこのようにエレベーター本の見通しを立てていましたが、状況は急変。
転職による激務とオンライン上でのエレベーターオタクのもめ事勃発によりエレベーター本製作は座礁に乗り上げる事になりました。
時を同じくして当時のサークル「ひがおかホールディングス」は解散しています。

幻の「エスカレーター解体白書」!?

白書4制作前のお遊び!?

エレベーター解体白書の裏で「エスカレーター解体白書」なるものを目論んでいたようです。
でも、見た感じ白書4で使う予定の表紙なんです…これ(ファイル名が『白書4』となっていた)

激動の2年を乗り越えて…2018年秋「エレベーターノススメ」製作再開(開始)!

転職して、心に余裕が出来たことで「エレベーターノススメ」は制作を再開。再開と言っても前回は空想だけだったので、ゼロベースでの製作でした。

制作コンセプトは「『調べても出てこない事』をわかりやすく、読みやすく、『鞄からさっと出して自然と読みたくなる』本」

調べたら出てくることは掲載しないというのが
エレベーターノススメの制作ポリシー
フォントや大きさは試行錯誤の上決定。
後述する「お手本」をベースにしています。

エレベーターノススメには『お手本』となった同人誌があります。

エレベーターノススメは2017年4月にOsaka-Subway.comさん作の「マルコに恋して 製本版」をお手本に制作しました。なぜお手本にしたかというと…

  • ジャンル違えど同じディープな同人誌

  • 鞄に入るサイズ(B6判)

  • フルカラー

  • 同一印刷業者に依頼することで同等の品物が作れる

この4点がお手本になる…というか、これをベースにしたら初期設計が不要になるという事でこうなりました。

2018年12月31日「エレベーターノススメ 気にもしていなかった『ヒ・ミ・ツ』集」発売!

表紙のモデルを務めたのはしーに氏(@C2_2311)

当時の混迷を物語る「3つの表紙」

初版本の表紙は個人ハンネ奥付でしたが、第二版では子サークル「いそはちラボ」設立に合わせた奥付に変更。更に第三版以降はいそはちラボ独立化に伴い合わせて表紙のデザインを損なわないために母体である「名八検車区グループ」クレジットを右下ではなく左上に小さく記載するなど、サークル改編が続いたため、奥付が混在。

なお、シーズン2以降は「発見の日常。ー名八検車区グループ」で統一しています。

初版
第二版
第三版以降

タイトルの由来は…特になし。

エレベーター解体白書ではタイトルに起源がありましたが、今回の「気にもしていなかったヒ・ミ・ツ集」は完全オリジナルで付けました。頭が冴えていたんでしょうね。

コンセプトと制作意思を前面に押し出しました。

始めに本のコンセプトをしっかりと紹介。
初回は個人製作の色味が強かったです。
目次で何を書いているか明確にしたり、あえて伏せてみたり…。

エレベーターノススメからは「背表紙」が進化!

従来のエレベーター解体白書では表紙のみ印刷業者で制作していたため、途中から表紙裏にも印刷を施していましたが、今回は印刷から製本まですべて印刷業者で受け持つ形となった為、表紙裏側は印刷なし白紙となりました。
そこで背表紙に「なんか面白いエレベーター画像」を挿入してみることに。

なにやら怪しいエレベーター…?
これの正体は本の中で紹介しています!

イベント以外での販売方法を確証したのもこの作品から。

今では主流となったBOOTHでの通信販売もここから始まりました。

本格的なお披露目はコミックマーケット95(C95 2018年冬)しかもまさかの「3サークル同時委託」

コミケで3サークル同時発売…ということで・・・

70冊近く刷りました。やらかし~~~(???)

70冊作っても「完売」!年明けからはBOOTH通販テコ入れへ

通販でもグイグイ売り上げを伸ばしました。やっぱエレベーターって偉大だな!

製本版は期間限定販売…ですが、PDF版販売準備を進めています。

エレベーターノススメ 気にもしていなかった「ヒ・ミ・ツ」集は今でも製本版を販売していますが、毎回発注して作るとタイムラグが非常に大きいので、現在は不定期の期間限定販売としています。
近々、「エレベーター解体白書」の様にダウンロード版(PDF形式)を販売予定なので、いましばらくお待ち合わせを…!

コミケでの売り上げ好調をいいことに続編制作を決める

前作に「シーズン1」と付いていないのは1冊で終わらせるつもりだったから。
つまり元々続編を書く予定はありませんでした。

でも、この続編の前にもう1冊臨時で作っちゃうんです。
夏のボーナス全叩きで!

2019年6月 エレベーターノススメ番外編~高速エレベーターのナゾ~発売!

表紙は前作をベースに。
告知物は表紙のフル素材を基に作成。

軽いノリで作った「500円」ワンコイン同人誌

20ページしかなく、紹介書いたらネタバレになるので気になる方はこちらより…

C96当選、そして新たな販促物で続編詳細発表!

2019年夏のコミックマーケット96(C96)で二度目のサークル参加を結実。
それに合わせてエレベーターノススメシーズン2「みぃつけた。」を新刊として売り出すことになりました。

この時のシーズン2は仮構成。

2019年8月 エレベーターノススメシーズン2「みぃつけた。」発売!

表紙モデルは引き続きしーに氏(@C2_2311)が担当

タイトルの由来は「テレビ番組」

そのままパクるのもアレなので、「い」だけ小文字にしています。
国営放送パロディによる恐れからでしょうか…。

背表紙は「おびただしい数のボタン」

あそこです。あそこ。立入禁止ではないので問題なし。

シーズン2最大の特徴「黒べた塗りページ」

シーズン2ではエレベーターの階数表示LEDを再現ではなくそのまま掲載するコーナーがあったのですが、これは通常の白地では非常に見づらいため、ページ自体を黒く塗りつぶすことで見やすくしてみました。

色を反転させるのは案外大変。
でも見やすいと思う。

「特別な思い」で臨んだ2度目のコミケ出展

先述した多忙による打ち切りを乗り越え、4年ぶりとなったコミケ出展は非常に感慨深いものでした。しょっちゅう出ている人はどういう思いなのかわかりませんが、アレは時を超えて出展するからこそ深い思いが宿るとも僕は感じます。(もう出展するほどの余力無いけど・・・。)

50冊作りました。

イベント後は「メロブ」「とら」でも販売しました!(現在はBOOTHで期間限定販売)

C96の残在庫と第二版を合わせて書店委託も実施しました。(在庫限りの対応となった為現在は取扱なし)
いろんな意味でサークルとしての最高潮だった頃かもしれないですね。

こちらも現在はBOOTHでの期間限定販売のみとなっています。今後ダウンロード版販売も準備中なので、続報をお待ちください!

実はシーズン2の巻末で「続編」の告知が

旅行ヤクザオタク界隈の方が頻繁に口にする、いわゆる「旅団」ってやつです。

シーズン3は関西のエレベーターだけで一本まるごと書こうという事でスタートしました。現在は大阪市に移住したのでいとも簡単に取材できますが、当時は名古屋市在住。取材だけでも一苦労しました。

告知物には当時関西在住だったフォロワーさんが登場。
結局大阪がメインになりました。まぁそうなるよね。

コミケ出展に関しては実はC97(2019年冬)も出展していますが、エレベーターではなく「同人名鉄時刻表」がメインだったのでこの回のコミケ話は省略します。あくまでも「オマケ」としてエレベーター本を並べました。

2019年12月 エレベーターノススメシーズン3「アルデックスOsaka」発売!

あえて「ごちゃごちゃ」した表紙デザインに。
表紙モデルはくぅ氏(@kuu_380)が担当しました。

タイトルは『造語』。でも深い由来あり!

タイトルの「アルデックス」は僕が勝手に付けた造語ですが、その由来は新大阪駅構内にある「アルデ新大阪」と住之江区の国際展示場「インテックス大阪」の2か所を捩って考案しました。
特に「アルデ新大阪」はお察しの通り関西弁で「あるよ」を指す「あるで!」から来ているそうなので、いろんな意味で大阪を感じさせるネーミングとなりました。

背表紙はシンプルに「あの」エレベーター

告知から一貫して大丸梅田店のエレベーターを採用。
許可取り一発でこれだけ使い回しの効く汎用性の高さ…!

C97では用意した20冊が完売!

前回まで50・50で売ったエレベーターノススメも今回は脇役としての出展だったので20冊販売に数を減らしましたが、あっさり完売。
その後年明けに通販や直販でも販売しました。

併せて「エレベーター本にはまだ伸びしろがある」と感じました。

こちらも「期間限定販売」ですがダウンロード版を計画中!

2019年取材なのでコロナ過前の貴重な記録がたくさん残っています!

2020年 サークル情勢悪化による「エレベーターノススメ」打ち切り

コロナ過になる以前にサークルとしての情勢が急速に悪化したことを受け、エレベーターノススメの制作も計画中の2作品をもって終了する事になりました。

この頃始まったコロナ過とC98落選で更に情勢は悪化

行動制限は始まるし、C98は落選するし(後に中止となる)、サークルは同人名鉄時刻表に追われるしでもうエレベーター同人はやる気ゼロでしたねこの頃。

二転三転して結局結実しなかった「エレベーターノススメ」完結計画

記録や下書きが残っていないのでツイートの記録だけが頼りなのですが、エレベーターノススメは結局のところ完結の方向性を示すも制作まで駒が進みませんでした。

コロナ過で行動制限されて、エレベーターというものが「密室」故に密を避けろと言われていた当時「利用するのも嫌だ」という人も多かった当時、エレベーターというものに対する風当たりも強かったのかなと思いました。

2023年オープンチャット「エレベーターノススメ」始動(現在はシン・エレベーターノススメに移行)

「エレベーターノススメ」というネーミングはコロナ過を経てLINEオープンチャットのタイトルとして2年ぶりに復活しました。
そしてこの復活を機に「同人誌としてのエレベーターノススメの復活」も検討し始める機会となりました。

2023年9月…遂に「完結」へ動き出す。

コロナ過を経て自分の回りにエレベーターオタクが増えた今、改めてエレベーターの魅力を発信していこう…という事で途絶えていた「エレベーターノススメ」の完結を決心。
当初は2015年に打ち切った「エレベーター解体白書」の続編も計画していましたが、内容の重複等の観点から見合わせとなり、エレベーターノススメ一本化したうえで同人活動の再開を決意しました。

2023年 11月10日「エレベーターの日」の翌日に詳細発表!なぜ「シーズン4」ではないのか?

シーズン4ではなく「ファイナルシーズンエピソード1」としたのはもう終わりにしたいけど、たぶん1冊では終わらなさそうだったから。

本の規格はそのままにボリュームを限界まで増す暴挙に出る。
これが3年分の溜め込みってやつです。

従来の鉄板「コミケ頒布」を完全排除、「直販一本化」で挑む

言うまでもないのですが、「コミケに出したら確実に売れる」のです。でも、1冊3000円超の作品をコミケに出すと見本分の1冊(コミケでは見本として1冊運営に没収される提出しなければならないルールが存在)持っていかれて、その分の損失をカバーできるほど金銭的に余裕がない事からコミケでの販売は委託含めてやらないことにしました。勿論ですが他のイベントや数割持っていかれるメロブやとらのあなといった書店委託に関しても見送りました。

それでも最終決算で赤字転落してしまいましたけどね。価格設定難しい…。

4年ぶりの悲願!2023年12月 エレベーターノススメファイナルシーズンエピソード1「ようこそ底無き沼へ」発売!

表紙はひより(@hiyocha_hare)、詩杏(@Shian_DEMIO)が浴衣を着て担当。
そう、このエレベーターがある場所は浴衣のレンタルが出来るような場所なのです。

タイトルは「特に由来は無いけど…」

今回のタイトル「ようこそ底無き沼へ」に特段由来となったものはありませんが、これまで僕がエレベーター同人誌を書いてきてそれを知らない方々にもエレベーターの深い沼(奥深さ)に入り浸ってもらいたい!という意味を込めて考案しました。

驚異の300ページオールフルカラー!同人誌というより「図鑑」と称される・・・

厚さは約1.4cm、重さは秤がないので判りませんが、従来本の2倍以上あります。
300ページに及ぶ同人誌は他サークルを見ても類は少なく、様々な方から「同人誌ってより図鑑じゃねぇか!」と評されました。中身がスッカスカなので図鑑じゃなくてただの分厚い同人誌ですけどね・・・。

背表紙は単純に「珍しいエレベーター」

背表紙は大阪 西梅田「ハービスENTオフィス」の人荷共用エレベーターを採用。朝ピークは乗用と群管理を組むなど、人荷用でありながら一般利用もできる不思議なエレベーターです。
(関係者以外立ち入りご遠慮くださいのエリアなので、不用意に立ち入ることはご遠慮ください。)

黄緑に光るタイプはここでしか見られない!

用紙を見直すことで高級感アップ!

ファイナルシーズンからは「マルコに恋して」ベースから採用してきた「上質紙」から艶加工を施した「光沢紙」に変更しました。これによりほぼ同一コストで多少1ページ当たりの厚みが出るも、クオリティを向上させました。

シーズン3まで使用した上質紙。
読みやすいが鮮やかさに欠ける。
ファイナルシーズンから採用した光沢紙。
艶加工しているため若干滑るが写真ページの写りが向上。

なお、エレベーターノススメ(シーズン3まで、高速エレベーターのナゾ除く)に関しても2023年以降は光沢紙に変更して重版しています。

ただ分厚いだけじゃない!幻に終わった「エレベーターノススメシーズン4・5」の遺志を継いでいます。

エレベーターノススメは先述の通りシーズン4・5(ファイナル)と続く予定でしたが、情勢悪化により頓挫。そこで掲載予定だった話題は全てこのファイナルシーズンエピソード1に盛り込んでいます。

豊橋の「名豊ビル・穂の国百貨店」のメモリアル企画は…
そっくりそのまま引き継ぎました。
他にも計画していた話題も継承!
ハトヤ企画は当初載せる予定の無かったサンハトヤホテルも記載。

テーマカラーは「アノ」店のカラーを

この本のページ数などにはあの店のコーポレートカラーを採用。

言うまでもないよなぁ!?

ダウンロード版がBOOTHで好評販売中!!

300ページもあるので思うように重版できないので、ダウンロード版を販売しています。ぜひどうぞ!

2024年「2つのエレベーターノススメ」計画

当初「エレベーターノススメファイナルシーズンエピソード2」だけで制作していたのですが、「あのビル」のエレベーターがあまりにも情報量が多く、独立した本を制作したうえで予定通り続編も書くことにしました。

それが現在発売中の
エレベーターノススメファイナルシーズンエピソード2「本当は教えたくない沼」

エレベーターノススメファイナルシーズンスペシャルエピソード「西五反田の帝王「C」」であります。

五反田TOCだけで一冊。それが想像以上に大変でした。

五反田TOCの取材自体は2023年秋に実施していたのですが、あくまでエレベーターノススメのワンコーナーで各程度のネタに過ぎず、ビル自体のエレベーターをまとめるには情報量不十分でした。
「違い」には気付いているのですが、それを紹介する画像や実録が不足していたため…

それでも持ち合わせの素材で告知を作った。

そう、再取材を実施する事に!2024年3月9日、この日あるフォロワーと日帰り東京を断行。TOCビルのエレベーターを見るためだけに東京へ行ったのです。
実に5時間近くに及ぶ取材で全19機(利用できるのは貨物用除く18機)の取材を実施、閉館迫る五反田TOCビルのエレベーターを一冊の本にまとめ上げるのでありました。

同時進行で進む「ファイナルシーズンエピソード2」

五反田TOCビルのエレベーターを分離することでネタがグッと減ってしまったのが当初進めていた続編「エピソード2」。ネタが減ってしまった分どうしたものか・・・と考えた末、「エピソード2とスペシャルエピソードの2冊セットにしてしてしまおう」という発想。そしたら短期間でバラバラに2冊出すよりトータルコストは抑えることができますもんね。

突発エンカの延長線上で表紙ロケを断行。

2024年4月 エレベーターノススメファイナルシーズンスペシャルエピソード「西五反田の帝王「C」」発売!

表紙には廃止された乗場を採用。
なお本文中にこの表紙の事は触れられていない・・・。

タイトルの由来はもちろん…住所にあり。

TOCビルがあるのは「東京都品川区西五反田」。西五反田のTOC、にしごたんだのてーおーしー、西五反田の帝王C。単純ですね。
間違っちゃいけないのがTOCの読みは「テーオーシー」なんですね。現地含めずっと「ティーオーシー」と読んでて原稿書きながら赤恥かきました。

製本規格をいろいろ変更、「実証実験」の意味合うを持つ一冊。

サイズをB6判からB5判へ

この本ではTOCビルのエレベーターに絞って紹介するため、本の規格をエレベーターノススメとしての基本形である「B6判」から倍の「B5判」に変更。エレベーター解体白書以来9年ぶりにB5判のエレベーター本となりました。

サイズは一緒でもクオリティが全く違う…!

用紙の厚みUP

他にも用紙はファイナルシーズンエピソード1と同様の光沢紙を採用していますが、用紙の厚みを変更。1枚当たり90g→110g(目安値)とすることで少ないページながら重量感と質感アップを図りました。

光沢紙なので非常に見やすい。

中綴じ製本でコストカット

ページ数を確保しながら1000円以内で抑えるため、製本方法を一般的な書物の「無線綴じ」ではなくホチキス止めの「中綴じ」に変更。これにより厚みが出ますが、大幅なコストカットしつつも質の確保に成功しました。

比較対象はほぼ同条件、無線綴じで制作した伊勢志摩ライナー本。
厚みが大きく出てしまうがコストカットを実現。

表紙加工も省略しました。

エレベーターノススメ以降の印刷業者で製本している作品すべてに表紙のラミネート加工を施してきましたが、今回はそれを省略。コストカットしつつもいい感じの仕上がりになりました。
ちなみに中綴じ製本の表紙にラミネート加工を施すと表紙が反りやすくなるそうなので、これはこれでいいらしいです。へぇ。

比較対象は再び伊勢志摩ライナー本。
表面加工の有無でだいぶ印象が違う。

従来のエレベーターノススメとは違うコンセプトで制作

エレベーターノススメはいろんなエレベーターの話題に触れますが、こちらはTOCビルのエレベーターに絞った本。なので、TOCビルを知っている人も知らない人もなんとなくわかるように書きました。

まずは概要からスタート。
(※建替え延期反映前の原稿)
基本を押さえる事に重点を置きました。
核心である「バラバラの更新時期」は色彩も用いて少しでもわかりやすく。
並べることで視覚的に違いを伝える。

4月1日にダウンロード版先行販売。しかしその数日後…

は?復活すんのかい!

幸いにも印刷業者への発注前にこのニュースが流れたので急遽原稿を添削。製本版では「建替え延期」を反映したものでリリースしています。

ちなみに、営業再開後のTOCビルのエレベーターをまとめたスペシャルエピソードは書くつもりはなく、「エレベーターノススメ最終回」無いし、何らかの何かに組み込むつもりです。知らんけど。

2024年4月 エレベーターノススメファイナルシーズンエピソード2「本当は教えたくない沼」発売!

少し遅れてエレベーターノススメファイナルシーズンの続編もリリースしました。

中表紙も突発の勢いで撮ったもので取り繕っています。

タイトルは今回も「特に由来なし」

なんとなくです。ほんとに。なんとなく。

背表紙は「なつかしいエレベーター」

2014年に撮影された大丸心斎橋店「旧」本館のエレベーター。
これは最初からこれにすると決めていました。

よく撮ってたな・・・

この本でも「実証実験」あり!

ネタがない、ならば1000円で作れる限界でやってみよう。
という事で「従来のエレベーターノススメのクオリティを維持しつつ、1冊1000円で赤字を出さずに作れる限界値」を目指しました。

  • 1000円限界ページ数は60(本書は58ページ)

ここまで薄くしても1000円かかるんです。

これではとても見た目が思わしくないので、内面でテコ入れを実施する事に。

  • 余白を限界まで無くし、1ページ当たりの情報量アップ

余白を小さく、画像を印刷可能域ギリギリまで大きくすることで
情報量増を実現。

テーマカラーは「あの店」です。

今回もページ番号などにテーマカラーを設定していますが、今回はあの店です。

お、ねだん以上。

※コーポレートカラーのコード非公開の為、たぶん微妙に違います。

エピソード2とスペシャルエピソードの「2つで一つ」のセット販売

今回のエレベーターノススメシーズン2とスペシャルエピソードは共に「1冊1000円」で作るコンセプトで様々な実証実験を盛り込みました。

なので、販売も2冊セット2000円とした方が配送コストなどが抑えられるかな…という事で「ふたつで1つ」という方法を取りました。

バラバラに売るよりも効率はいい…?

B5判とB6判、それぞれ1000円で作れる限界に挑んだ「実証実験作」なので、これから同人誌を始めようとしている方にもぜひお手本としてお勧めしたいですね…!

エレベーターノススメは2024年秋、「今度こそ」完結します。

これまで幾度なく打ち切りと復活を繰り返してきたエレベーター同人誌「エレベーターノススメ」ですが、今年のエレベーターの日(11月10日)の作品をもって制作を終了し、完結する事が決まりました。

やっぱりね、大変なのです。

完結の本当の背景は・・・

正直、作りにくいのです。「マルコに恋して」をお手本にしてから用紙の変更だとか、軽微な仕様変更に留めてきましたが、B6判でエレベーターを発信するのは正直小さすぎて大変でした。どうしても画像+わずかな説明しか載せることが出来なく、他の方の同人誌と見比べても見劣りを感じてしまうのが否めず、かといって説明を増やすにも画像が小さくなり、小さな画像から読み取らなければならない情報量が増えてしまい、結果的に「調べても出てこない事」がより分かりにくくなってしまうのではないかと。
そして、エレベーターノススメをリリースした頃以上に現在はエレベーターマニアが増えたことで、「調べても出てこない事」が出てくるだけでなく「作者が知らない事が調べなくても出てしまう」という逆転現象も起きています。
そういった背景事情を勘案し、エレベーターノススメの完結を決意しました。
あとは、「エレベーターノススメ」というタイトルが他者考案で、その方とのご縁も疎遠になっていることからタイトルを使い続ける事への違和感等もあります。かといってシリーズ途中にタイトル変えたり大きさなどの規格(スペシャル除く)を大胆に変えるのも…と思い、やはり『完結』しかないと思った次第です。

目論んだのは「オンラインコンテンツ化」。しかし…

エレベーターの同人誌が不調なら、こういうオンライン形式でエレベーターを語ってもいいんじゃないか?と思い、エレベーターノススメの制作に協力しているエレベーターメーカーの方やビルオーナーの方、商業施設で設備管理をされている方などに相談してみると…

オンラインコンテンツ化する場合は今後、協力できない。

という意見が相次ぎました。理由としては「エレベーターの様々な情報が手軽に見やすくなる反面、調子に乗る人が増える事への懸念」や「同人誌という形で読み手をある程度選ぶからこそディープな話に協力できたが、オンラインで誰でも見れてしまうなら(問題なくても)そんな事喋りたくなくなる」等。
もちろんオンライン化すべてに反対と言う訳ではなかったのですが、エレベーター同人誌としての制作継続を望む声が多かったです。

協議の結果出た「答え」

やっぱり、「エレベーター本完全完全新作」を出すしかない、出す!と。僕が発言した途端拍手が溢れました。

制作コンセプトなどはまだまだ検討段階ですが、より多くの方にエレベーターの魅力を発信できる同人誌を目指して制作してゆく予定です。

そんな中制作の進む「エレベーターノススメファイナルシーズンエピソード3」

完結が決まったエレベーターノススメ。シーズン2とスペシャルエピソードの売れ行きが不透明な状況ですが、既にシーズン3の制作を進めています。

既に表紙のロケは完了。現在は本文執筆に向けた取材と
各種検証が進められている。

レイアウト変更も混じれながら「完全新刊」への道を模索

※記載内容は今後変更となる場合がございます。

エピソード3では特に冒頭周りの作り方を変更しました。ファイナルシーズンという関連性を持たせるために他エピソードのあらすじをただ載せるのではなく表紙背面画を背景に採用することで、各単独本の視覚的効果を出してみました。
また、ファイナルシーズンではこれまで「ネタバレになるから…」という事で省略してきた目次を記載。一旦ネタバレなりチラ見せすることで何が書いてあるのかわかるようにしています。
なお、基本レイアウトは完全新作の事もありますし、今更テコ入れするほど余力がなかったので変更していません。エピソード2の余白縮小を維持しています。

本文レイアウトは従来通り。
※記載内容は今後変更となる場合がございます。

他にもレイアウト変更を施していますが、それは発刊してからのお楽しみ!

エピソード3では「印刷業者」を変更予定。更に「アレ」も復活!?

従来エレベーターノススメは「マルコに恋して」を担当した印刷業者に依頼してきましたが、今回エピソード3からは思い切って印刷業者を変更する予定です。
紙質や質感などが大きく変わるかもしれませんが、これは「完全新作への布石を打つ」という意味合いでは非常に大きな意義を果たすものと思われます。
また、今度の印刷業者では「表紙裏面印刷」に対応しているそうなので、エレベーター解体白書2・3以来9年ぶりに表紙裏にもエレベーターを飾ろうと思っております。

エピソード3は2024年夏季リリース予定。C104委託も視野…!?

そんな「エレベーターノススメファイナルシーズンエピソード3」は2024年夏季にリリース予定です。今回は1冊で一般的な同人誌の仕様にしているので、ひょっとしたらコミックマーケット104(C104)での委託販売があるかもしれません。まだ何も決まっておりませんが…。

最後の「エレベーターノススメ」

そんなわけで最後の「エレベーターノススメ」も同時進行で計画を進めています。リリース予定までもう半年切ってますもんね。
ズバリ、「ここまで温めてきたネタ」で締めようと目論んでいます。

「ファイナルシーズンラストエピソード」は特別仕様??

印刷業者で出来る範囲やコスト面の事のあるのでどこまでできるか分かりませんが、可能な限りゴージャスな仕上がりにしようと思っています。最後ですし!

特別仕様でも「特別価格」を。目指せ「直販1000円切り」

それだけの特別仕様を盛り込むとコストが不安なのですが、新たな印刷業者は以前の印刷業者に比べて「刷れば刷るほどコスト安」という特徴を持ち合わせています。つまり、制作数を増やせば単価を抑えることができるのです。
戻ってくるお金の大きいBOOTHと手渡しの「直販」に関しては1000円切る勢いで、どうしても手数料等のコストが大きいコミケ委託や書店委託に関しては1000円程度で販売できる仕様にしたいと思っています。
注:BOOTHは送料370円が別途かかるため、場合によっては書店委託の方が安くなる可能性があります。

最後は超大売り出しで6年の歴史に終止符を

現時点何も決まっていないのであくまでも素案ですが、「エレベーターノススメファイナルシーズンラストエピソード」はBOOTH直販、コミケ委託(C105?)に加え、新たな同人イベントの参画や委託、更に書店委託に関しても復活できないか模索中です。
なので、初めて手に取った方でもこの一冊で全てが制覇出来る様な工夫も盛り込んだ特別な一冊にしようと思っております。
(そのため、最終回記念で過去作品の重版は現時点実施しない予定ですが、それもそれで切ないので「過去作品の完全受注重版(BOOTHのみ)」を検討しています。)

未来作 エレベーター本完全新作が「めざす姿」

ここまで僕めいはちがこの世に生まれて、エレベーターに興味を示して創作活動に励み、そしてエレベーター本を完結し、新たなスタートを切るというところまで解説して参りました。
ここからは未来の「エレベーター本完全新作」をどう作り上げていくかをご紹介したいと思います。

より多くの方にエレベーターの魅力を発信できる同人誌をゼロベースで。

個人新聞「エレベーター魂」からエレベーターノススメまで、一貫してきたのは「より多くの方にエレベーターの魅力を発信する」ということ。
しかし、エレベーターノススメ(特にファイナルシーズン以降)からはどっちかというとオタク向けのエレベーター本となりつつありました。

そこで今回、本の大きさやページ数などと言った製本としての規格の大幅な見直しから始まり、書のレイアウト、フォントの大きさ、原稿の書き方、言い回しなどを徹底的に見直し、「どんな人でも読みたくなるエレベーターの同人誌」を目指そうと思います。

「仲間の手を借りる」という新たな選択肢

これまでエレベーター本は一部を除きほぼ全て僕めいはちが得た情報を元に制作して参りました。また、エレベーターノススメシーズン2以降は様々な方面の関係者のご協力と賜って取材範囲の拡張も図ってまいりました。
それでも結局はめいはちの動ける範囲のことしか書くことが出来なかった為、狭い範囲でのエレベーターの話題のみとなってしまっていました。

そこで、今回の完全新作では「エレベーターオタクの力を結集した本」にもしていきたいと思います。これまで僕自身が同業者を毛嫌ってきていましたが、やっぱり同じ趣味を志す者、同じ趣味を持つ人と手を組み、更により良いものを創り上げていこうと考えております。

販売網を広げて「手に取りやすい」体制を確証

これまでメロンブックスやとらのあなといった書店委託も実施したこともありましたが、手数料等の関係もあり限定的な販売となっていました。
しかし、振り返ってみればの話ですが、書店で販売することでSNSでめいはちを知らない人の手に届く可能性が大いにあるという大きなチャンスを逃しているようにも感じました。
更には

そこで、完全新作は以下の販売網を確保することを目標に、「エレベーターノススメファイナルシーズンラストエピソード」を用いた実証研究を行います。同書の販売実績を元に、完全新作の制作数や販売先を精査したいと思っております。

  • BOOTHでの自宅通販

  • メロンブックス様実店舗・オンラインショップでの通信販売

  • コミックマーケットでの委託販売

  • その他同人イベントでの出展・委託販売

一応サークル「名八検車区」として活動していますが、実際のところめいはち単体で基本的な事を回し、スポンサーや補助要員として他のサークルの方、個人などにご協力を賜って活動しているので、同人イベントで直販するのは正味厳しい所が多いんですよね…。
なので、同人イベント関連は委託が中心となってしまう事ご留意頂ければ幸いです。

気が向いたら書くを封印!年2回発行?

これは個人新聞「エレベーター魂」からの悪い癖なのですが、気が向いたら創作するというスタンスでやってきました。なので、エレベーター解体白書は2015年に一気に制作していますし、エレベーターノススメも2018年頃と2023年~24年頃に集中しています。

もちろん、気が向いたときに書くからこそいい作品がスムーズに書けるのかもしれませんが、それは一人だからこそできた話。今回からは他のエレベーターオタクの力も借りるわけですから、気が向いたらではなくて決まった時期・納期で制作していこうと思っています。
とはいえ、みんなで考えても振るわないときはお休みしたりするかもしれませんが、末永く愛されるエレベーター本完全新作でありたいと思います。

そう考えると…コミケの開催回数に合わせて年2作品がちょうどいいのかな。知らんけど

最後に…めいはち これからの人生とエレベーター

一部の方はご存じかと思いますが、この原稿を書いている頃、さらっと言うとGWの終わりに離れて暮らす父親が64歳で他界しました。僕の30歳の節目の日を迎えることが出来ずにお別れする形となってしまい、今も深い悲しみに襲われることがあります。
父親はエレベーター好きとかではなかったのですが、とにかく趣味に全力投球し、そして趣味を通じて多くの方と関わっていたという事を葬儀の際に感じる場面がありました。

自分も…皆に…仲良く、同じ’スキ’を志す人を大切にしてきた父親の遺志を引き継いでいかなければ・・・。

30歳を迎えたこの節目に、エレベーターと、エレベーターを志す同志と共にめいはちも進化をしていくぞ!という思いを込めて、今日ここから再出発をしていきたいと思います!

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