ヴァンガードとWIXOSSから見る「スタン落ち」について思うこと

2018年3月半ば…私は衝撃的な発表を見た。

そう、ヴァンガードのスタン落ちである。今まで国内のTCG界ではスタン落ちはほとんど無かった。ポケカではあったようだがあの時点ではまだ今ほど爆発的な人気は出ていない。ショップに大きな影響をもたらしたスタン落ちという点においては実質初のスタン落ちだったとも言える。

果たしてこれは成功だったのか?

スタン落ち後のヴァンガードを3年間がっつり遊んだ私から見ると…

成功だったと言えるだろう。

はっきり言ってスタン落ち前のGシリーズ終盤では1枚3万もするゼロスドラゴンが登場し、色(国家)が合えば必須とも言えるカードだったためそこで心が折れたユーザーも多く、カードパワーの大幅な上昇や、挙動の複雑さも出始めていて、とてもじゃないがあのまま次のシリーズに移って当時のカード達を超えるカードを出されてもついていけなかっただろう。

そして行われたスタン落ち。新たなるレギュレーションは、

過去シリーズのリメイクと共にやって来た。

私は心が躍った。昔憧れたキャラクター、一緒に戦ったユニット達が復活したのだ。しかもアニメまで当時のキャラクターが登場。カードデザインもより分かりやすくシンプル&スピーディなものになった。

スタン落ちには環境のリセットや新規層の獲得と言う目的があると思うがこのリメイクによってユーザーの呼び戻しも兼ねる事ができていたと感じる。

ではWIXOSSはどうだろう?

WIXOSSも最近スタン落ちがあった。旧レギュレーションがキーセレクション(キーセレ)、現レギュレーションがディーバセレクション(ディーセレ)である。だが正直キーセレは環境やカードパワーに限界が来たという感覚は無かった。ということは新規層の取り込みが目的のスタン落ちだったことが伺える。しかもその新規層としてどこをターゲットにしたのかも明確である。そう、

にじさんじファンである。

キーセレ時代にWIXOSSはにじさんじと2度コラボパックを出し、売れに売れまくった。そして剥かれまくった結果、シングル価格は純粋なWIXOSSキャラクターのカードは安く、にじさんじのサインカードだけが高くつくという事態になった。

これはつまりにじさんじコラボカードにはコレクションとしての価値が高くつくという事である。おそらくにじさんじ側のグッズもそこまで多くないというのも起因しているのだろう。

しかしにじさんじコラボでは、WIXOSSカードがグッズとしての価値を見いだされてもわざわざプレイする新規層が増えるわけでは無かったのだろう。その結果スタン落ちが行われたのである。しかし…

なんとスタン落ち後初のブースターパックからいきなりにじさんじコラボカード収録、スターターデッキも発売という前代未聞の行為出たのである。

さすがの私も目ん玉飛び出ましたよ…。最初からWIXOSSの過去シリーズの人気ルリグ出しますと言うならまだしも他コンテンツのキャラクターをがっつり1デッキタイプとして売り出してきたんですよ!?正直WIXOSSはもうにじさんじだよりのゲームなのか…?と思いました。ただ今になって思えば、

アニメ放映前にブースターでにじさんじコラボを行う事でにじさんじファンに新しいフォーマットのWIXOSSを知って貰い、そのままアニメ放映でWIXOSSのキャラクターを好きになって貰いたい!新しいWIXOSSを遊んで欲しい!という考えがあったのだと思います。ふつーにアニメににじさんじのキャラクター出てましたしね。

現在はもうアニメも放映が終わり今はブースターパックでアニメのキャラクターのデッキタイプを順々と追加していってるという状況です。新フォーマット&アニメ放映で界隈もしっかり盛りあがっていたように感じますし、私もレイちゃんという最高のルリグに出会えたので今のところはWIXOSSのスタン落ちも成功だったのではないでしょうか。


私の目線からするとこの2つのTCGのスタン落ちは成功だったと思うのですがやっぱり避けては通れないのが

過去シリーズのカード価値の消滅

ではないでしょうか。たしかにヴァンガードもWIXOSSも今まで使っていたカードの価値が下がったなぁとは感じます。でも別に使えるレギュレーションは残っており、ヴァンガードのVスタンダードは全クラン一斉強化で今までの不公平感は無くなると思いますし、WIXOSSはかわいい女の子だらけなのでコレクション用としても十分すぎる程価値があると思ってます笑。

今はまだスタン落ちについて嫌なイメージ持ってる人も多いと思いますがこれからの発展ためのものだという認識が広まれば前向きに向き合っていけるのはないでしょうか?

それでは今回はここまで。おやすみなさい。







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