トラックドライバーのぼやき 小説

今日も今日とて配送の仕事だ。コミックマーケットがあってその荷物がよく見かける。まぁ自衛隊も警察も病院の救急も消防も気象庁もヘッジファンドの人もいつも通りシステムを運用しているから自分だけ損をしているという感じはしない。ただ割り振られた仕事をやる。結婚していないし、帰ったら誰か待っているわけでもない。両親とはそこまで話をしないからどうかという感じもない。ただ配送する。
一度、年末に大事件が起きたらどうなるのだろうかと妄想したことがある。同時多発テロが起きて、交通は寸断され、火災が様々なところで起きる。だが警察がすぐ動くだろうし、関係機関が対応している間不便を感じながら日常が戻るまで待っているだろう。そうだ、日常は戻ってくる。年末は日常ではない。
年末のワクワク感を感じていたころはあったのだろうか?冬休み。そんなのもあったな。友人と初詣に行く。人混みは嫌だった。だが、何か違う感じがしていた。都合よく晴れることもなく、初日の出は見れなかった。そんな感じだった。
今年の年末年始は疲れてただ寝る。そういうふうになるだろう。だが、今までと違うのは今年も生き残ることができたという実感だ。これが冬休みがあったときと違う。これもこれでいい。そう思うのだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?