koshi_hikari

21世紀生まれ

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群青団地×兎わさびツーマンライブ『四つ葉のサーカス、灯台のパフェ』感想

2023年3月1日(水)開演21:40 @新宿バッシュ! 二組の若手芸人コンビによるツーマンライブ。 コントと企画コーナーからなる平日夜の1時間。 この情報だけをかいつまんでみると、東京の地下で無数に行われているお笑いライブの中のちいさなひとつぶかのように聞こえるかもしれない。しかしこのライブは明らかに異質で、たんなる粒子として新宿の夜に霧消させてはいけないもののように思えた。 映像などは残さないそうなので、私自身の感動を風化させないためにもここに諸々を書き留めておこうと思

    • 先週のひらがな「ば」

      先週のひらがな「ば」 今回は「ぱ」かな。 ハジケ感がある良い音だしな。 先週は何してたかな。 月曜日に男の子とのサシ飲みで焼肉屋とガールズバーに行き、 火曜日に推しを見にライブに行き、 水曜日に推しを見にライブに行き、 木曜日に22時から翌5時まで推しの生配信に張り付き、 金曜日に推しを見にライブに行き、 土曜日に推しを見にライブに行き、 日曜日に推しを見にライブに行ったっけ。 ちょっとハジケすぎかもな。 「ぱ」どころじゃないな。 ということで先週のひらがなは「ば」と

      • 先週のひらがな「の」

        先週のひらがな「の」 就活がある程度は落ち着いたこともあり、大学生としてのルーティンワークが戻ってきた。巡ったり回ったりするひらがなって何だろうなと考えたとき、見るからに円を描いているこの字が相応しいと思った。 水曜日と木曜日に授業を受ける。 火曜日と土曜日に部活に行く。 水曜日と木曜日にバイトに行く。 これまで面接やら説明会やら何かと理由をつけて度々休んでいたので、4日間とも予定を遂行できたのはかなり久しぶりだった。「大学生だな〜」と感じることが多かった。大学の構内に踏

        • 先週のひらがな「ゆ」

          先週のひらがな「ゆ」 ゆ。愉。癒。 このフォントでは「ゆ」は2画に分かれているが、今は一筆書きに繋がった「ゆ」をイメージしてほしい。丸いし1画で書けるし、最後をビュッと払っても構わないし、ご機嫌な字だと思わないか。 愉 水曜日、ついに一つ目の内定が出た。先週のひらがなで書いた、取締役の前でフリートークをさせられた企業だ。就活はもう少し続くが一安心。ひと月に行くライブの制限も緩められそうだ。 そのおかげで月曜日、水曜日、土曜日、日曜日と4つものライブを観に行くことができ

        群青団地×兎わさびツーマンライブ『四つ葉のサーカス、灯台のパフェ』感想

          さすらいラビー×青色1号「オギーandコックローチ」第2回感想

          2022年5月25日
さすらいラビー×青色1号 ツーマンライブ「オギーandコックローチ」 大好きなツーマンライブの第二回です。 なんと嬉しいことにこの日の夕方、最終面接を受けた企業から内定の連絡をいただきました。肩の荷が下りた気持ちでライブに臨めました。最高すぎる。 20時開演という比較的遅めの時間、すっかり日も落ちた中でナルゲキに向かうのはいつもよりワクワクしました。なぜなら私はこのツーマンライブが好きすぎるから。 第一回の時には6000字に及ぶ感想を夜なべで書きまし

          さすらいラビー×青色1号「オギーandコックローチ」第2回感想

          先週のひらがな「る」

          序盤がじぐざぐしてても最終的に丸く収まってるのが「る」。 前半 先週は週の前半に4つの面接が固まっていて、なんというか気の休まらない週だった。 火曜日なんて面接を3つハシゴした。訳がわからない。一つ目の面接が午前中に始まって最後の面接を終えたのが18時とかだった。ずっとスーツで髪もひっつめて、まあしんどい日だった。 一つ目の面接は最終面接。 それまで4つの選考をくぐり抜けていたので、まさにファイナルステージという感じ。ラスボスもとい取締役とお話しする時間だった。 「

          先週のひらがな「る」

          先週のひらがな「ひ」

          先週のひらがな「ひ」 日曜日に書き上げる予定が月曜日に押し、月曜日にも火曜日にも書けなかったのでさすがに「今週」と銘打つのは気が引ける。これは先週の話だ。 前・中・後半で起伏のある週だった。 「ひ」は先週の私の折れ線グラフみたいである。 前半 推しの芸人さんがバトルライブで1位をとった。 モータースライブというピラミッドライブの一番下であるDライブに属していた推しコンビ「あぐら」は、観客投票で1位になり見事Cライブに昇格となった。 その日はツッコミの坂井さんのお誕生

          先週のひらがな「ひ」

          今週のひらがな「へ」

          今週のひらがな「へ」 これこそ脱力だ。音もほとんど吐息だし、赤子にペンを持たせても書けるような字は、気が抜けた今週の私をよく表している。 世間的にはゴールデンウィーク。ただ大学4年生はほぼ授業もない。変わったことといえばバイトがなくなることと、就活がストップすることだった。 厳密にはストップしていないが、企業側も休みなので選考の連絡などが来ることはなかった。これでモチベーションの糸がたゆんと緩むのはやむを得ないだろう。 へろへろの反動 邁進する先がお休み、ただ特段予定

          今週のひらがな「へ」

          今週のひらがな「す」

          今週のひらがな「す」 空気が抜ける音。 すぅ〜、と空気が抜ける感じの。 でもその割に、意外と2画。 「し」とか「つ」みたいに完全脱力していても書ける字と違って、ちゃんと書く意思を持っていないと書けない字。 今週の私には綺麗な「す」は書けなかっただろうなと思っている。 すぅ…… 張り詰めていた就活の糸がたるんだ週だった。4月の最終週にもなるとエントリーシートの締切ラッシュも落ち着く。就活の予定といえば面接くらいなものになっていた。 4月最後の面接が水曜日にあった。we

          今週のひらがな「す」

          今週のひらがな「ゔ」

          今週のひらがな「ゔ」 (※正確には先週) 絞り出すみたいな音。一文字あれば、なんとなく苦しそうだったり複雑だったり、そんな感情が察される。 前半戦 週の幕開けは2日連続の面接だった。 いつもは下ろしている前髪をぴっちりと止めて、志望動機や自分の強みを携えて人事の方々へと挑んだ。 火曜日の夕方、対面の三次面接を終えた。120%を出せたと思う。結果は一週間以内にとのことだったのであとは大人しく待つだけだ。伸ばしていた背筋を通常形態の猫背に戻してスマホを確認する。 「ゔ

          今週のひらがな「ゔ」

          今週のひらがな「つ」

          つ。発音とか書き順とか含め、とてもスピード感のある字だと思う。 今週はなんだか倍速で過ぎ去っていった気がする。先週の日曜日にnoteを書いてからはまだ3日くらいしか経っていない体感だ。 今週だけで4お祈り、2合格のメールが来た。 ここでいうお祈りとは就活生の口癖のようなもので、要は不採用通知。「○○様の今後ますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます」というテンプレートが最後に添えられているので、就活生からは「お祈りメール」と呼ばれている。 ちなみに2合格と言っても相

          今週のひらがな「つ」

          今週のひらがな「へ」

          へへっ。 なんだか照れて笑ってしまうことが多かった。 4月初旬といえば大学の部活動の新歓シーズンだ。 私は某大4年生。競技ダンス部のマネージャーをしていて、例に漏れず新歓に勤しんでいた。この時期、4年生は基本的に就活を優先する。だが度が過ぎると後輩の負担がえらいことになるので、私は少し時間ができたときには部活に顔を出すようにしている。この日は新入生対象の部活動説明会の日だった。 その帰り、マックで1個下の後輩3人に言われた言葉。 「4年生の中で頼りになるの、こしひかり

          今週のひらがな「へ」

          今週のひらがな「ど」

          来年の今週、順当に行けば私は学生ではないらしい。 大学4年生としての年次が始まった。 その事実はさすがにちょっと無理すぎる。とはいえ抗えないので、せめて学生らしい若くて青い部分を日記に遺しておこうと思う。 今週のひらがな 「ど」 頑張るぞという勢いを感じる、と同時に、思いのほか抜ける息が多いのが「ど」。 怒涛の「ど」。 どっと疲れた、の「ど」。 先週の日曜から月曜、一泊二日で伊豆に行ったのがもうひと月前くらいな気がする。 サークルの一個上の代の卒業旅行だった。2日

          今週のひらがな「ど」

          さすらいラビー×青色1号「オギーandコックローチ」感想

          2022年2月11日 さすらいラビー×青色1号 ツーマンライブ「オギーandコックローチ」 月に何回もお笑いのライブに行っていると、毎回の感想なんてものを逐一じっくり味わうことはなかなかありません。終演後に噛みしめて翌日楽しく過ごす糧となって、徐々に薄れていく。 しかしこのツーマンライブの感想はなんとなく薄れていくのが寂しい。良すぎてもったいない。なんなら観ている最中から終演が近づくのが嫌だった。美味しいものを食べている途中で、美味しすぎてそれがなくなるのが悲しくなるような

          さすらいラビー×青色1号「オギーandコックローチ」感想

          不可逆的あさりバターラーメン

          セブンイレブンで『あさりバター風カップラーメン』なるものに出会い、それを食べた。 事実はたったこれだけだ。 しかし私は、そこに三つの【不可逆】があることに気付いてしまった。 第一の不可逆まずこのカップラーメンは、《じわとろ》をコンセプトに掲げている。 ただ3分待てば良いだけの代物ではないのだ。 この商品を語る上で外せないのが、付属の『バター状ブロック』の存在である。バターではないらしいが、見た目も匂いもほぼバターだった。 ホテルの朝食についてくるバターのようなパッケ

          不可逆的あさりバターラーメン

          今気づいたけど私ってずっと友達少ないな

          小学生の頃、私にはこちらが戸惑うくらいガンガン来る同級生の女の子がいました。 おまじないや占いが好きな子で、「こう唱えると元気が出るよ」とか「虫入り琥珀ってとてもレアなんだよ」とか教えてくれました。 彼女は可愛いメモ帳の切れ端におまじないを書いて、私にこっそり渡してきました。 ロッカーに何も言わず置いていた時もありました。 その度に私は「ありがとー」「知らなかった」と返していた、はずです。 でも、私は内心こう思っていました。 (聞いてないし。) きっと返事にも全然

          今気づいたけど私ってずっと友達少ないな