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AI術師の存在証明

○始めに

前回の記事「AI術師の生存戦略」では想定していたよりずっと多くの反響をいただきありがとうございました。みんなそれぞれの考え方があって感想を読んでいるだけでとても楽しかったです。

この記事の中で書いた「2023年は淘汰の年になる」という私の予想は大きく変わっていないのですが、記事を書いてから3週間経って………なんていうか……みんなまったく淘汰される気配無いですね…。むしろ短期間でみんなどんどん多方面へ進化しまくっていますし、個性も際立って行っている気がします…。マジでなんなんだこの化け物達…。
そうした中で、一つだけ明らかに間違えたと思っていることがありましたので追加の記事を書かせていただきました。それが「AI術師の価値」です。

○AI術師に価値はあるか?

前回私はこのようにかかせていただきました。

また、もう一つ悲観的な要素があります。既存のイラストであればすでに技量の差がついているため、後発が追いつくには死に物狂いの努力が必要ですが、AIイラストは呪文さえ知ってしまえば簡単にパクることができます。また、モデルがかわるたびにある程度プロンプトの効きも変わってくるので努力して身に着けた知識も(全く無駄にならないものの)ある程度消えてしまう蓄積の乏しさも恐ろしい点です。

つまりAI術師はその気にさえなれば簡単に追いつけてしまうため、価値が少ないといったことを書いてしまいました。
しかし、本当にそうでしょうか?
視点を変えて、こう言い換えることもできます。
逆に今の世の中、その気になって出来ないことの方が珍しいのではないでしょうか?
動画編集はスマホで誰でも簡単にできる時代になりました。初音ミクの登場で誰でも音楽を作れる時代になりました。なんなら絵もPhotoshopを使いこなせばそれなりのイラストだって作れる時代です。
では誰もが動画編集をして、音楽を作り、絵をかく時代になったか?
答えはNOです。
なぜなら、その気になれば出来ることを実際にやる人というのは極めて少数だからです

ちなみに現実の知り合い何人かにAIイラストの作り方を教えましたが、だいたいがマスピ顔や有名版権キャラを数名再現をしただけで飽きてやめていました

わざわざNAIなどに課金しつづたり、高いハードルを越えてローカル環境を構築している人たちはそれだけでかなり限られた人達です。また、呪文をパクればいいと簡単に言っても、それがどこにあってどれを使えばいいのか、そしてどのモデルがそれに有用なのかを、適切に知っているというのはとても大きな武器なのだと感じます。

何を思っているのか未だに日々の呪文研究を怠らない皆さん
ほぼ毎日という狂ったペースで新しいモデルが出ているというのに次から次に飛びついて試してる皆さん
もうそろそろ数か月間になるのに何でアイデアの種が尽きないのか毎日毎日飽きずにイラストを作り続けている皆さん

そろそろ我々は自分たちの異常性(=価値)を自覚した方がいいのではないでしょうか?

○AIイラストに価値はあるか?

これはいさまら語るまでもない気がします。
すでにAIイラストでお金を稼いでいる事例はかなりあります。FANBOXで稼いだりFanzaで同人誌を売ったり案件を受けたり有償リクエストを受けたりやり方は様々ですがそれなりに価値が認められつつあります。ツイッターでも何万バズという事例は複数確認されています。
また、個性についてもすでにAI術師ごとにかなり個性の差が確立されてきているのは言うまでもないでしょう。

実は多くの見る人はAIイラストかどうかはあまり気にしていません。
手足の破綻についても(普段絵を描かない人は特に)あまり気にしいな人の方が多いです。昔から6本指になっているイラストはまぁまぁありました。人間には異常を脳内で補正してくるれ機能があるので、よくよく見ないと意外と気づきせまん。(この文章も3か所おかしいけど気づきました?)

価値というのは需要と供給によって決まりますので、すでに需要が証明されてしまっている以上価値がないという根拠をいくらあげても虚しいだけです。
ていうか、AIイラストに人を魅了する凄みがなければ我々はこんな熱中して毎日毎日AIイラスト作ってませんよ!!

○勝手に宣伝

…で、本当はここからAIイラストのskebの話をしたかったのですが、疲れたし面倒なので続きはまたいつかにさせてください。いつ続きを書くのかわからないので宣伝だけおいときます。AIイラストの有償リクエストを整備してくれているサイトがあるようです。
AIイラストはとにかく早いし、基本安いし、一度に大量生産が可能なので(受け手側は何枚も作ってもらえるし作り手側も呪文が手に入る)、用法用量を適切に分かった人同士で利用できれば凄くお得な有償リクエストサービスになる可能性を秘めていると思います。
みなさんも利用してみてはいかがでしょうか?(他人事)


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