高2の時に初めて見たDr.ハインリッヒさんが忘れられない

高2の時木本家と僕で大阪に旅行に行った。


学生の時から大阪でお笑いやりたいと思ってて、若手芸人はまず今の漫才劇場の名前が変わる前、5upよしもとの、サードチャレンジというライブに出るということを聞いて、どんなところか木本と見に行った。

どんなレベルなんだろうか、NSC出て、僕らは先輩達に勝てるだろうか、いちばん下のライブとはいえ、すごいだろうな、どんな雰囲気なのか、、

興味津々で見に行った。

サードチャレンジというのは2分ネタを何十組も連続で行い、作家さんが笑い声とかネタのレベルを見て、あ、微妙だなって思ったら即終了というシステム。
ネタをやり切った人達の中から更に何組かだけが合格して、その人達が劇場のサードメンバーに入るためのバトル、サードバトルに進めるというものだ。

サードチャレンジは、今でいう、UP TO YOU的な存在。

とりあえずどんなものなのか、見ていくと何組も何組も途中でバッサバッサ切られる。

えぐすぎてめちゃくちゃ怖くなってしまった。こんなとこに飛び込むのか、、、

でも、余計怖かったのが、
劇場所属してないけど、めちゃくちゃ面白い人がたくさんいるということだ。
こんな面白いのに上がれないの?上にはどんな人達がいるんだ、化け物しかいねぇのか、、と背筋が凍る。。


メガネメガネさん(ちぇく田さんの昔の男女トリオ)、矢野号さん、ハンチングさん、などなど、めちゃくちゃ面白い人が沢山出てきて爆笑かっさらう。
こんなえぐい世界なのかと圧倒される。

そして、その中でも特に、忘れられなかったのが、Dr.ハインリッヒさんだった。

女性漫才師、真っ黒なスーツ、雰囲気オーラバチバチに纏い、鋭く、ただ面白い事を2分間ずっと放つ
初めて味わう漫才に高校生ながら圧倒されまくり死ぬほど笑った。。
次元が違いすぎる!!なんだこの人達は!!

 

あの時のオチのツッコミ台詞
「生きとし生けるものへのララバイやないかもうええわ」
が今でも頭から離れない。。

僕は、まずここで勝たないといけないのかーと不安を抱えながら5upを後にしたことを今でも鮮明に覚えている。


大阪にきて、NSC卒業した瞬間、5upよしもとのシステムが変わり、サードチャレンジが、煌Audition予選という名前に変わった。
しかし初めて見た劇場所属するためのライブってことには変わりがない。システムも基本一緒。
どちらにせよまず、僕らはここ勝たないといけない。

2013年、芸歴1年目。
大熊猫(ジャイアントパンダ)というトリオだった時は1度2013年9月に合格できたのだが、次の煌Audition battleで負けてしまった。

2014年、芸歴2年目。
1人抜けて、ロックンロールブラザーズになり、2014年10月合格した。
そして、煌Audition battleで初めて3位ランクインして、劇場メンバーに所属することができた。

高校生の時みた予選を勝ち、バトルに勝ち、メンバー入りを果たせた感覚は今でも覚えている。
周りの芸人、お客様が沸いて、初めて認められた感覚。
まだまだここから、スタートラインに立てただけだが、ものすごく、嬉しかった思い出がある。


5upよしもとはランクシステムだったので、こっから次のバトルを勝ち上がり、ピラミッドの上の方を目指すのかと思いきや、次の月から、よしもと漫才劇場という名前になり、ランクシステムが廃止され、ひとまとめに劇場メンバーという形で所属となった。


そして、劇場メンバー一覧を見て目に飛び込んできた。
Dr.ハインリッヒさんがいらっしゃった!!
マジか、、あのDr.ハインリッヒさんがおるぞ!!あの時、出てた、、!!
すげー!!俺Dr.ハインリッヒさんと一緒のところおる!!めちゃくちゃ面白い人と一緒にライブできる!!
木本にもすぐ「おい、Dr.ハインリッヒさんいる!!やばっ!」と言った記憶がある。


正直今でもDr.ハインリッヒさんに挨拶する時は緊張する。
あとライブとか一緒になると本当に緊張する。時々、喫煙所とかで話しかけられたことあるけれど、めちゃくちゃテンパる。

最近、劇場の喫煙所は、椅子3つ横並びであって、アクリル板でしっかり仕切られてるのですが、
僕が真ん中に座ってた時、両サイドにDr.ハインリッヒさんが座り、挟まれた時はすごい感覚だった。

幸さん | 重本 | 彩さん

の並びはえぐすぎる!
その時の僕はとにかく最大限縮こまれるだけ縮こまってタバコに火をつけた。
けど、あの時見た御二方と劇場で一緒にタバコ吸ってると思うと、感慨深いものがあった。




衝撃をうけた話でした。










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