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姫崎ゆーの心に響いたnote

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noteの本棚の姉妹マガジン心の琴線にふれたnoteを追加していきます。
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記事一覧

犠牲はいつも小さきものへ

犠牲はいつも小さきものへ

布団からひょっこり顔を見せ
「タツジュン、おはよ。起きる時間」
俺のSNSネームで呼ぶのは、キンクマハムスター。
遥香と新婚当初、一緒に選んだ。

俺が布団に伏したまま、号泣している隙に
枕元へやってきたキンクマは
「いつまでも泣いていたら、遥香も泣くぞ」
ピンク色の鼻を動かし、諭す。

最初は驚いたが、寂しさもあり慣れていく。

「ネズミのお前に何が分かるんだよ」
キンクマの首根っこを掴むと「痛

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5月は、うさまろと散歩

5月は、うさまろと散歩

5月は、うさまろと散歩

青空は
天宮から降り注ぐ恵みだね

心地良い風が今日を包む

爽やかな気分な五月の日々
花々が愉快に、新緑は跳ねる
鳥の声が耳へ軽快に響き
この瞬間を丁寧に進む

薫風によって心は開放され
五月晴れは「どうにかなる」望みを与える

美しい季節を共に楽しもう

心地良い言葉がひらめき
幸福感を胸に、うさまろは歩み続ける

掌編小説 | 家族

掌編小説 | 家族

 インターホンのカメラに映らないように顔を隠した。
「だれ?」と姉が訝しむ。
「わたし」とわたし。
「くだらないことやっていないで、上がってらっしゃい」
 勝手に上がれないからインターホンを押したんじゃないか、とつぶやきながらエントランスのドアを通過した。
 姉が住むのはマンションの三階フロアだ。廊下を歩きながら、ひとつひとつ、家の表札を読む。
「しばた…かなもり…にしだ…キム…さかもと……」
 

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一奥という人間、カリスマみこちゃんとの出会いについて

一奥という人間、カリスマみこちゃんとの出会いについて

THE NEW COOL NOTERの事務局長の一奥です。
応援いただいている皆様、いつもありがとうございます。

今日は、一奥という人間について、お話をさせていただきます。

一奥は、いわゆる「エリート」人生を歩んできました。
高校受験勉強で、偏差値75の私立に合格。
早稲田大学に受かり、東大の大学院へ合格。

ですが、疑いを持たず猛烈に勉強する受験戦士だったわけではありませんし、順風満帆に生き

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詩: 今こんな気分

詩: 今こんな気分

世界の彩りは
喜びと憂いが交差して起こる

ひと降りの雨に命の尊さ
ひと降りの雨に命の脆さ

濡れた路地に広がる静謐
生命の途上で息遣いを交わし
時は来て 
そして去る

集う人々の笑みや涙
雨に打たれ濡れても
それぞれの魂がここに宿る

喜びが宙に舞い上がる
雨が祝福に変わる
心が潤い輝きを生む

傷みが芽生える懐
喪失の痛みが心に刻まれる音
雨が涙となって落ちる頃

雨駆ける生命の神秘をまとい

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青空人間と災害人間と

青空人間と災害人間と

老若男女問わず
「この人、好きだな」感じる人がいる

無条件に好きな人は、わたしを受け入れてくれる人

わたしが好きだと思う人達には共通点があり
嫌われる要素がない・少ない
青空のように澄んでいる、心穏やかな人

自分の軸がブレることなく
周囲と上手にコミュニケーションを取りながら
流されない強い意思を感じ
話に耳を傾けながら、一瞬一瞬を楽しんでいる

和みや癒しの天才だと思う

凄いなと感心する

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日々を丁寧に重ねていく vol.3

日々を丁寧に重ねていく vol.3

書くことは、子どもの頃から好きだったと思う。子どもの頃は、恋愛小説や恋愛漫画を読むのも好きだった。ドキドキしたり、涙したりするのは今でも変わらず、ドラマや映画を観て、感情移入するのは、わりと日常茶飯事だったりする。

書くことは、誰にでもできるけれど、人生の経験値によって、その出来具合は大きく変わると思う。どんなに恋愛小説や恋愛ドラマを観て、恋愛というものを勉強したって、実際に恋愛したことがない人

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パラドックス

パラドックス

音楽を聴きながら書いたので
流しながらお読み頂ければ幸いです。

noteでもインスタでも
俺の投稿は真面目で不真面目で

ボールペン画を緻密に描いたかと思えば
急に雑な絵をだしたりする。

温かいコメントをつければ
鬼のように冷たいコメントを返す俺もいる

まぁ貰った本人が
冷たいと思っているかどうかは
別だけど

ところで
パラドックスって
矛盾のことじゃない
矛盾しているようで
成立している

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伊達にお姉ちゃんはやってない

伊達にお姉ちゃんはやってない

午後の着信は、弟が救急搬送された内容で
スマホの向こうから脳梗塞だと告げられた

うちは、脳家系とガン家系で
「弟は脳だったか」
こんなことを考えながら病院へ向かう

日曜日
弟が特大のボストンバッグに荷物を詰め
「何かあったら、よろしく」
豊後水道を震源地にした地震のあとで
柄にもなくナーバスになっているのか
わたしは適度な返事をしておいた

救急外来で1時間ほど待たされて
処置室へ通されると

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詩: ある女との出逢い

詩: ある女との出逢い

星空にできる月の輪は
穏やかな笑顔のあなたを映す

壮齢になっても色褪せない美は
画廊にかかる絵のようで

時空を止めることなく心を奪う輝き
知性と深慮が滴り
周囲を煌めかせる光彩

雅やかな雰囲気に身を包み
品位と気遣いが目を惹く

人々が見惚れる姿に
たくさんの思いが集中する

経験を積み重ねた温かさに
男性たちは魅了されてゆく

透明な俊敏さが
中年でありながら永遠に続く清らかな詩を思わせる

書店の魅力と魔力

書店の魅力と魔力

だいたい、月に10冊くらい本を読んでいます。高校生くらいのときから、平均するとそのくらいだと思います。今、積読を数えたら44冊ありました(トップ画は積読の一部です)。4ヶ月くらいはもちそうですね。嬉しいです。

それにしても、書店というのは魔空空間とでもいいましょうか。恐ろしく魅力的なところです。(魔空空間って、私は鬼武者のイメージなんですが、みなさん何をイメージされるでしょうね笑)

先日、編集

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黄昏まだ先のこと

黄昏まだ先のこと

猫の奈々へ
たまにはあなたへ詩を贈ろう

もうすぐ17歳
奈々は若くはない
グレーの毛並みには白髪が混じり
でも緑色の目は輝きを持つ

奈々は鮮やかな存在を放ち
掴みどころのない在り方は
心地よい距離感でわたしに欠かせない

寝るとき
わたしはあなたへ手を差し出す
あなたは手のひらを枕にし
朝になるとお尻を乗せている

奈々が冷たく感じる

奈々、冷たいってなんだろうな
わたしは今でも言われてしま

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揶揄うの例(心が病んだ大人向け)

揶揄うの例(心が病んだ大人向け)

ある記事を読んで、ちょっと考えた。  

もし、自分が心を病んで、  
他人の記事を揶揄う場合、どうするかと。  
実際に、その可能性がないわけではないし、  
その場合の効率の良い揶揄するにはどうすればよいのか。 

この人の記事は、釣りの記事はまともなんだけどなぁ。
(揶揄する相手が相手にはわかるように、
 ほかの人には検索しないとわからないように! ここ大事。)

ふぅん?
ダニで痒いのです

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いじめっ子天国

いじめっ子天国

昔の上司が誕生日だと気づいた

当時、上司は御令嬢のなりゆきを心配され
悩んでいた
御令嬢は教師で
自身の受け持ちが学級崩壊し、うつ病に陥った

学級崩壊に至った原因はクラスのイジメだった

クラスにはイジメがあり、親分児童が子分を従え
好き放題だったという
イジメられた児童は不登校になり
教師が親分児童を叱っても聞く耳を持たない

教師は、子分児童を集めて叱ったところ
子分児童が堪りかねて親分児

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