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球体関節人形が泣く夜は

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書いた詩や歌など。これから、ポエマーな自分も認めていきます。noteに歌や詩をかいたらこちらに追加していきます。 ゆー。
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#散文詩

空の歌 2023秋  たった一人のあなたへ  

空の歌 2023秋  たった一人のあなたへ  

お久しぶりです。姫崎ゆーです。

2023年秋、おもにX(旧Twitter)に書いた短歌他散文です。
最初はとある女性へのお見舞いのつもりでその方に届けばよいかな、と明け方早くに起きて朝陽が昇る空の写真とXに投稿していたものです。思うことあり、noteにてあらためて投稿いたします。

以下、私がXに投稿したものからです。一緒に空の写真も添えていましたが今回、写真は一部公開、他は私の個人的事情で割愛

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星のない街

星のない街

雨の舗道を歩く

スクランブル交差点  赤に変わる  クラクションが鳴る  慌てる  転ぶ  膝を擦りむく  駅に向かって歩いてく

最終電車はもうない  始発を待つしかない

繁華街へと振り返る 一人で行く勇気なんかないくせに

真夜中サングラスを外す  涙がこぼれる   明るい夜空に瞬く星が見えない   この街には星がない

お父さん、迎えに来てよとべそをかいている

一人きり夜を渡る   あ

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愛していると言ってくれ

愛していると言ってくれ

帰りたくない  帰れない

さみしくても 悲しくてもそれを話してはいけないんだ          つらくて血を流しても知られてしまってはいけないんだ

帰りたくない  帰るおうちがない

どうして 女に生まれたんだろう

夜の帷の中  眠らない街
働いている人々の姿の美しさと笑顔に情けない自分を比較する

あなたは言った
   
   貴女は貴女らしくしていていいんだ   

だけど   違った

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