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球体関節人形が泣く夜は

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書いた詩や歌など。これから、ポエマーな自分も認めていきます。noteに歌や詩をかいたらこちらに追加していきます。 ゆー。
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記事一覧

最近の歌

最近の歌

夕陽背に 家路を急ぐ

帰り道

落ちた蝋梅 花言葉に泣く

目を閉じて そうっと指をなぞらせたてみる

温かな和毛

愛猫の寝息

大切なもの

それは何かと問いかけた

曇る鏡に 答えは聞こえず

まだ書ける

書けるはずだとかぶりを振った

閉じるパソコン 灰色の窓辺

・気鬱治らずのようです。

最近の心情、暮らしを自由に詠んでみました。仕事の日の

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きっといつかはいつかはきっと

きっといつかはいつかはきっと

あなたのこえをきくたびに

あなたのかおがみたくなる

あなたのかおみてあんしんし

あなたのいれたおちゃをのむ

あたりまえのようなふうけいがとおくとおくにしまっている

あるばむのしゃしんのとおいむかしのきおくのように

あなたのえがおも

あなたのなきがおも

………あーちゃん

あんなにちいさかったあなたは

あまりにもうつくしくおおきくなり

あおいどれすでかれとてをつないで

あなたは

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空の歌 2023秋  たった一人のあなたへ  

空の歌 2023秋  たった一人のあなたへ  

お久しぶりです。姫崎ゆーです。

2023年秋、おもにX(旧Twitter)に書いた短歌他散文です。
最初はとある女性へのお見舞いのつもりでその方に届けばよいかな、と明け方早くに起きて朝陽が昇る空の写真とXに投稿していたものです。思うことあり、noteにてあらためて投稿いたします。

以下、私がXに投稿したものからです。一緒に空の写真も添えていましたが今回、写真は一部公開、他は私の個人的事情で割愛

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今日の歌

今日の歌

・春の雨
一列に咲く 傘の花
一年生の 笑声に微笑む

・つつじ咲く
雨の舗道の 葉桜の
緑の鮮やか 空を切り取る

・雨の波紋 お堀の若葉
緑の影に
幼い緋鯉
跳ねて振り向く ぴしゃりと 消える

・葉桜の梢 一輪の
遅れて咲く花

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今日の歌

今日の歌

・眠れずに

いけないことと知りつつも

蒼い玉二つ 飲み足し 祈る

・雨上がり

桜探して足元みれば紫の

菫が泥に されど美し

・薄暮の公園ぼんやり歩く

まだ寒し

日向の桜に お辞儀をしてみた

・春まだ 遠し 私の心

満開の便りを

待ちわび 空を見上げた

・桜もいいけ

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今日の歌

今日の歌

・心の痛みに絆創膏

ねこの添い寝が

あたたかい

・ぷぅぷぅぷぅと

小さな寝息

起こさぬようにと

そおっと撫でる

・やっぱりやっぱり

ちゃーちゃんが好き

やわらかなおててをそおっと

つなぐ

…猫からの看病に癒されている今日の心情。ちゃーちゃんのぬくもりは日だまりのおひさま。

ゆー。

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今日の歌

今日の歌

・べらんだに立つ朝

雨垂れの便り

春を受け取り 浅い息吐く

・思い悩みて携帯電話

かつての恩師の懐かしい声

安堵の翌日 速達に

一冊の文庫 抱き締めて泣く

・生きている

ただそれだけでいい

足元の菫が呟いて 笑う

・送られてきた古びた文庫本

仰げば尊しの歌詞の意味を教わる
我が師の恩

・痛め

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今日の歌

今日の歌

まだ寒し

猫と布団にくるまりて

窓の隙間に 香る梅の香



フォトグラフ

余計な機能と思いつつ

昨年の

今日の思い出に 一人きり泣く



小さなかごに タオルとブラシ

自堕落よのうと川縁を歩く

ガス代に悩む 騙して銭湯



小さな財布とにらめっこ

春が欲しくて 花を選ぶ

桜に桃に

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今日の歌

今日の歌

雨上がり

涙を含む 沈丁花

名ばかりの春 白い息吐く



帰り道にて

空をあおぎて 黄昏の陽

昼間の長さに 少し戸惑う



薄暮に惑い 躓きながらも

踏みつけぬよう そっと歩いて

つくしんぼ

早くないかとしゃがんで笑う

…。この最近の情景を歌に詠む

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今日の歌

今日の歌

眠る猫

撫でて夜空をあおぎみて

息をひそめし 今宵は満月

蒼いたま二つ うす赤いたま一つ

眠れずにいる夜

夢へと誘え

枕並べし眠るあなたの

寝息確かめ 髪を撫で

意地悪ね 小さくつぶやく

君よ 眠るあなた
好きだよなんて
言ってあげない

…。今夜の情景を歌に詠む

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今日の歌

今日の歌

ふんわりと

春の日差しに 消えていく

雪になりたし 窓を眺むる



… 今日の気持ちを詠んだ歌

ゆー。

青い空の真下で。

青い空の真下で。

どうか生きていてほしい

その一言だけだった

代理人から届けられた手紙

言葉を預かりました、と渡された手紙

どうか生きていてほしい

そうだったんだ

そんなこと思ってくれていたんだ

あれから三年以上過ぎたよ

端末は初期化してしまったから

忘れたくてスマホも換えたよあれからすぐね

もう残していないけど

豆腐な気持ちだ、って
あのメッセージ

泣いたんだよ 私

あなたを忘れる

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水中では不協和音がもつれている

水中では不協和音がもつれている

その指は水中深く重たく冷たい

その鍵盤は深海に沈んでいる

息が

できない

指がもつれて

冷たい

鉛の歪んだ指先に

汗が噴き出す

たたく

また 鍵盤はこちらを見ている

鍵盤をたたく私の指先

どこからか

小さくハノンの練習の音

背中

冷たい視線

周りは暗くなり指先はもつれる

深い深い水の中にそのピアノはある

たたけども

鳴らないピアノをひとり溺れて苦しむ少女が弾

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あなたはわたしのこころのさくら

あなたはわたしのこころのさくら

あなたにあいたい

あやまりたいのに

あなたをひどくきずつけた

あなたもわたしをきずつけた

あなたがたいせつなのはまちがいないのに

あなたはそっぽをむいている

あなたはかわいくてかわいくて

あなたのかみはいつもさくらのにおいがほのかにかおった

あなたをうんだ

あのひのきおくををおもいだす

あなたがうまれたやよいのつきのさくらのかいかせんげんのひに

あなたをはじめてだきあげたとき

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