【松岡享子遺作展・教文館ナルニア国~東京備忘録・カルチャー編①】~『えんどうまめばあさんとそらまめじいさんのいそがしい毎日』
東京・銀座の教文館に行った際、9Fにある絵本専門「ナルニア国」に行ってみたところ、絵本作家の松岡享子さんの遺作展が開催されていた。(最終日1日前で、立ち寄れたのは本当にラッキーだった)
松岡享子さんといえば、『なぞなぞのすきな女の子』、『おふろだいすき』から海外の絵本の翻訳『しろいうさぎとくろいうさぎ』、『フランシスのいえで』のフランシスシリーズ、『くまのパディントン』シリーズと、子ども時代、1度は呼んだことがある名作の絵本作家であり、翻訳者。
これらの作品は、親から子へ、子から孫へと伝えられ、自分が読んだ作品を我が子に読み聞かせると行った経験をなさっている方も多いだろうと思う。
本年2022年1月に他界された松岡さんの最期の作品『えんどうまめばあさんとそらまめじいさん』が降矢ななさんの原画と共に展示を見る(読む)事が出来た。
私、絵本は、絵本でしか見た(読んだ)ことしかなく、絵本の原画を見たのは、初めて。
日本の素晴らしい印刷技術で、素敵な絵本がたくさん生まれている!と思っていたし、それは今もそう思う。
が、原画の放つ「色彩の輝き」と「躍動感」は、原画しか表現出来ないのだと降矢ななさんの絵を目の前した時、痛感してしまった。
”絵”も”音楽”も生の、「リアル」が放つ「魅力」と「エネルギー」ってすごい!
原画を観ながら、読む絵本は、贅沢な時間で、私もしばしその「物語」の住人のような錯覚に陥った。
…あまりに原画がステキだったため、この日はこの遺作の絵本『えんどうばあさんとそらまめじいさんのいそがしい毎日』は買わずに帰ってしまったというオチあり…となってしまった。
「原画の魅力」の”功罪”である。
が、この遺作は、松岡享子さんの人生の集大成!
内容は、子ども以上に大人に響くもので、自分の人生の後半戦を見据えるためにも近々購入しようっと!
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