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エレン先生、数学を語る

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受験数学に毒されてしまった秀才さんのために、エレン先生が易しくモノホン数学を叩きこむよ
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一般確率論
https://event.phys.s.u-tokyo.ac.jp/physlab2022/poster/qph-poster06.pdf
https://qsys.se.shibaura-it.ac.jp/kimura/QFound/slides/Takakura.pdf

これ、超ひも理論と同じで時代ではやりすたりの波があるの。奇しくもイニシャルがGPT!(Generalized Probabilistic Theories ; GPTs)

KK
1日前
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ヒルベルト空間といえば量子力学の数学的基礎づけのために開発されたアレ。これが形になるまでの道のりが、物理学の書物できちんと語られることはまずないようです。あれは数学史の範疇だから。ひとりで追うしかないのか。

KK
3日前
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「囲碁がもはや囲碁に見えない」と往年の名人

私の家はかつて朝日と日経と地元紙の三つを購読していました。今は日経ひとつです。そこそこ目…

KK
4日前

今日、大学図書館で借りてきた二点(学外者は二点まで)のうち一つは、アメリカでの「ニューマス」運動が算数教育をどう駄目にしてしまったのかを数学者クラインが嘆いた『ジョニーはなぜたし算ができないか』(昭和51年)。訳があちこち変で読みにくい。後書から察するに邦訳者は同運動信奉者か。

KK
5日前
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複素数平面をガウスが発案したのでしたか。二次元平面と見た目は同じ。これのおかげで実数と複素数の相互乗り入れのめどが立って、そのための特別切符としてエルミート性が、ひいては「線型性」が浮上した…という史観は大胆すぎる?

KK
5日前
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論文と論文の影響関係を図表化する

数学史は面白いです。これまでいろいろ手を出してきました。掘り出し物的なものがほかにも地元…

KK
7日前
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スヌーピー・ファミリーとアメリカ算数史

数学史の書物はいっぱいあるなかで 昨日(厳密には今日の午前深夜、つまり就眠前)この本を読み切りました。 これがなかなか読ませる。日本語訳がとても自然で、日本人著者による著作かと思ったほどです。改訂版の邦訳が2018年に刊行されているそうなのでそちらもいずれ読んでみたいところです。 私が読んだのは全5巻のうち最終巻です。19世紀から20世紀前半にかけて、つまりガウス複素数からコホモロジーまでを、いろいろな数学者たちの裏話も交えながら、軽快にして本格的な数学史が語られて

e^ix は量子力学の光速 c

「量子力学」の名づけはちょうど百年前、マックス・ボルンのある論文においてでした。 この論…

KK
8日前
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数学科で挫折を味わい中の、元秀才の貴兄に

『数字であそぼ』というまんががあるそうです。そうですとしたのは私は未読で、たまにウェブで…

KK
9日前
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数学王ガウスの裏をかこう

YouTube にはいろいろな数学系動画があります。 昨日、こんなのを拝見しました。「正規分布」…

KK
2週間前
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e^i はいつ、どうやって量子論に混入しだしたのか?

「量子力学」の名称は、今からちょうど百年前に提唱されました。 前に紹介したとおりです。ド…

KK
3週間前
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さんすうは数学ではなく児童心理学寄りに成らざるを得ない

掛け算の順序問題については前から興味がありました。 「なにそれ?」と思った方はウィキペデ…

KK
3週間前
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量子力学に伴う「こんな親戚の人いたっけ?」感覚について

線型性とか双対性とか、数学には「〇〇性」が頻繁に出てきます。 厄介なことに、物理学を学ん…

KK
3週間前
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量子力学はどうしてこう初学者に冷たいのか

愚痴まじりの前振りから これまで何度か吐露したことですが、私はある段階よりずっと、数学も物理学もその周辺の諸々とともに事実上独学で歩いてきました。 私のことを「偏屈」と決めつける方もいました。中3のときの担任教諭(国語)で、もうずっと前に鬼籍に入られている…と思います。私は偏屈ではなく、何かがおかしい、何かが飛躍しているとひとより少しばかり敏感に感じ取ってしまうにすぎないと、今でも思うのですが、きっと「そういうところが偏屈なんだ」とねじ伏せられるのがオチなので、言わない