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会社員2年目突入

入社からおよそ1年がたった。
1年という節目で、会社での経験が私に与えた影響について書こうと思う。

それはもう一言で、これに尽きる。
「理想状態から逆算して考えられるようになった」

入社当初、「理想状態」という言葉すら聞いたことがなかった。そんな私は会社で、毎日何かにつけて「まず理想状態を定義しよう」といわれ辟易としていた。
物事を解決するのはアイデアと実行でしかないのに、理想状態やその成立条件をそこまで細かく話し合ったりする意味がよくわかっていなかったからだ。
チームでやる新卒研修では、与えられた3日間のうちの2日間を理想状態と成立条件を考えることに使ったチームメンバーに反発し喧嘩になったりもした。(今は100%私が間違ってたと思っている)
そんな私は、「ユーザーを2倍にするには?」みたいな途方もないお題を与えられ、ユーザーが2倍になりそうになくても綺麗に筋道立てて考えた人が評価される研修で、会社の共通言語というか考え方のフォーマットを叩き込まれた。

これは日々の業務において必要不可欠であると同時に、生活でも大切なのかもしれない。

例えば、彼氏が浮気している様子をみてしまったとする。
会社に入る前の私であれば、混乱し感情に任せて彼氏を問い詰めて喚き散らしていただろう。でも今の私はまず、理想状態を整理する。

自分の幸せとは何か、つまり理想状態を思い浮かべる。その成立条件としての彼氏との関係性を定義。ここでその彼氏と別れるべきでないとなれば、次は彼氏が浮気している現状と、理想の関係性との乖離を認識。この乖離を埋めるため、どんな手法があり得るか、パターンの洗い出し。

彼氏をもう二度と浮気させないためには、以下が考えられる。

①局部切断
②ブチギレて号泣し、いかに傷ついたかをアピール、次繰り返したら絶対別れると伝える
③浮気現場を見てしまったことを冷静に伝え、反省の辞を述べさせる
④浮気の事実は知らないふりをして、友達が浮気されたなどの嘘の話題を出し、「もしも自分が浮気されたら即別れる」などと自らのスタンスを提示し、もう浮気しないよう誘導

(直近で浮気されたかのような語り口だが、そんな事実はない)

次は、実現可能性とインパクト(費用対効果)を考えると同時に、ネガティブチェックは欠かせない。
インパクトは①が強そうだが、実現可能性が低い。費用対効果の点で②か③か。いや②,③の手法だと「浮気を許した」という既成事実が出来上がる。今だけで見ればインパクトがあるかもしれないが、長期的に考えると理想には近づかなさそう。→④を選択

それでは実行。
「ねえ聞いて!友達が彼氏に浮気されたんだって、ひどすぎる、信じられない」と憤った演技。「私、浮気するような人間まじ無理、もしされたら速攻で別れる」などと自分は一度でも浮気する人間とは付き合わないというスタンスを見せつける。「浮気とかしてないのにこんな話してごめんね」などと言い、相手に「自分を信頼してくれる人を裏切っている」という罪悪感を与える。
→浮気再発防止策完了

このように筋道を立てて考えられる。すべてはこの1年があってのこと。

たくさんの学びや気づきに溢れ、充実した1年目でした。
2年目、会社に、みなさんに、貢献できるように精進しようと思う。

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