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0503 Xのトレンドに釣られて、おすすめ映画紹介してみた


1.久々のご挨拶

皆様、お久しぶりです。体調不良から復帰しました雨宮です。胃と腸が悲鳴を上げたため、家で寝込んで薬を飲んで昇華のいいものを食べる生活をしておりました。GWのお休み期間のおかげですっかり回復したので、映画の紹介を久々にしてみようと思います。
ちなみに、「#このシーンが神過ぎて溺愛してる映画」というハッシュタグにつられました。

2.おすすめ映画5選

ジャンルバラバラですが、どうぞお許しください。

1.『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』(特撮)

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

2006年に円谷プロダクションが製作した映画です。
ここで最も「神過ぎて溺愛しているシーン」は「タロウとゾフィーの登場シーン」になります。
その理由は、(感動したことに対して理由を設けるのも野暮な気もするが)絶望に見舞われながらも、自然な流れで最強の見方がやってくる展開があまりにも胸熱だったからです。
実際、このシーンの伏線は2つあるのです。
1つ目は序盤に出てきたウルトラサインです。ウルトラサインとは、ウルトラマン同士の暗号メッセージで、地球人には絶対に見えないという超技術の結晶です。そこで最初に出てきたウルトラメッセージはこうです。
『何者かが封印を破り、悪魔を解き放とうとしている』
「何者か」も「悪魔」もこの映画の敵を指していますが、重要なのはこのメッセージの意味ではなく、誰がそのメッセージを送ったかです。これがウルトラ兄弟の長男、ゾフィーだったりします。ゾフィーはウルトラ兄弟最強格なので、そんな彼が警告を放つとは相当やばい事態ということです。つまり、この時点でゾフィーの登場が推測できるのです。
2つ目は最初に出てきた敵宇宙人です。テンペラ―星人が最初に姿を現した敵で、主人公のメビウスによって単独撃破されています。……とんだ噛ませ犬でしたが、初代はなんと『ウルトラ6兄弟の命を狙う強敵』という設定だったのです。当然ウルトラ兄弟とは長男のゾフィーから6男のタロウまでの6人なので、テンペラ―星人が姿を現した時点でタロウの登場も推測することができるのです。
しかし、感動的なのはこれに留まらないのです。『映画でウルトラ6兄弟が揃う』、ここさえも伏線なのです。この続きは、ぜひ映画を見て学んでください。

2.『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』(特撮)

きたぞ!われらのウルトラマン

2016年、同じく円谷プロダクションの制作作品です。
ここで最も「神過ぎて溺愛しているシーン」は「神木隊長が『7人のウルトラマンが、人類のために…』と言っているシーン」、これに尽きます。
これはどちらかというと映画内で完結する話ではないのですが、TV本編を通った人にしか分からない良さがこのシーンには集約されています。
第1話だと、主人公のウルトラマンXは警戒対象だったのです。微妙に躊躇いながら「巨人を援護しろ!」と言っているので、隊長がかなり彼を疑っている節がありました。ですが、次第にウルトラマンたちが人類を守ってくれているのだ、と理解するようになってからはウルトラマンの援護射撃を当然のようにするようになるのです。
その一方、ウルトラマンXではネクサス、マックス、ゼロ、ギンガ、ビクトリーの5人のウルトラマンが客演しているのです。この映画では世界各地で怪獣が召喚されてしまい、Xだけではとても太刀打ちできない事態になります。しかも、日本にはその親玉ともいうべき怪獣がいるせいで、Xとティガとウルトラマンはそっちの対応で手いっぱい。そんな時に、本編で登場したウルトラマンたちが姿を現して力を貸してくれるのです。
つまり、このシーンでは「本編と映画で紡がれた絆が世界を救う」ことを表しているのです。
それに、この作品を監督した田口清隆氏のカメラワークと演出も光っているので、たとえネタバレを食らったとしても、見る価値のある一本だと思います。

3.『名探偵コナン 水平線上の陰謀』(アニメ)

水平線上の陰謀(ストラテジー)

2005年に山本泰一郎監督のもとで制作されたコナン映画第9作目にあたる作品です。
ここで最も「神過ぎて溺愛しているシーン」は「沈みゆくアフロディーテ号からの脱出シーン」です。ここら辺の絶望と希望でまくし立ててくる感じが好きなので、コナン映画の中ではある意味傑作だと思っている一本です。オチが一番好きなのがこれと言っても過言じゃないかも。(でも序盤4作品のオチ全部気に入ってるから、甲乙つけがたいところはどうしてもあります。)
このシーンでは、コナンと蘭と小五郎が沈みゆく船に取り残されるところから始まります。それぞれ、コナンと小五郎の場合は船内の殺人事件の真相を追い求めた結果、そして蘭の場合は少年探偵団からもらったメダルを回収しようとした結果とそれぞれ本人たちらしい理由で船に残っていました。その際に、小五郎が気絶している蘭を抱えて海上自衛隊の人に捕まり、海上自衛隊の人がコナンを引き上げようとするのです。しかし、アクシデントによりその人が気絶してしまったため、コナンはやむを得ず小五郎に引き上げてもらうことになります。
小五郎とコナンの手が迫った瞬間、ぎりぎり届きそうなところでコナンの手が小五郎に届きませんでした。あ、落ちる!と思った瞬間、蘭がコナンの手を伸ばして彼を掴む。しかし、コナンの手がずるりと蘭の腕から滑り落ちてしまう。いよいよダメかとなった時、コナンはあるものを掴んでいることに気づくのです。それは、少年探偵団が蘭の大会優勝祝いのために作った貝を使った金メダルでした。

今回の殺人事件では、「誰かを思っての行動」が惨事と奇跡の両方を生み出すという両輪によって成立しているのです。しかも、その流れが「少年探偵団→蘭→コナン」の順番でつながっていく。この映画では小五郎がカッコよく描かれている印象が強いと思うのですが、少年探偵団と目暮警部もカッコよく描いてやろうという制作者の意図と愛が伝わるので、感動しました。
うまいこと言うと、「制作人がそれぞれのキャラクターを愛をもって描いた結果」がこれだと思った一作でした。

4.『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』(ドラマ)

上海魚人伝説

1997年に堤幸彦監督が制作した、ドラマ版金田一の唯一の映画になります。
ここで最も「神過ぎて溺愛しているシーン」は「ラストのはじめと美雪の告白シーン」です。これ原作にもないので、この映画でしか見られないんですよね。
このシーンでは、美雪が転校することになるというドラマオリジナルの展開により、彼女がはじめに告白する流れとなっています。しかも、金田一はじめもまた引っ越しにより美雪と生き別れたというドラマオリジナル設定が存在するので、これはうまく伏線回収ができたなと感じたため、好きになりました。
しかも、この告白シーンはいつもドラマを見ている人ならば誰でもお決まりパターンなカメラアングルで進むものだから、「あら…」と一回落としてからのはじめの告白となっているため、心拍数が爆発的に上昇するようになっているのも面白いところです。こうした演出の魅力に関しては堤監督の力量を表しているので、この映画でしか見られないオチと言えるでしょう。

5.『BACK TO THE FUTURE PART Ⅲ』(SF)

PART Ⅲ

1990年にロバート・ゼメキス監督が製作された洋画SFの傑作です。
ここで最も「神過ぎて溺愛しているシーン」は「ラストシーンで主人公の一人であるドク(エメット・ブラウン博士)とヒロインのジェニファーが会話するシーン」です。ゼメキス監督がこのシーンに全てを集約したとも感じた傑作シーンですね。
このシーンでは、過去から現在に戻ってきた主人公の少年、マーティが会社を解雇される夢を見たとジェニファーが訴えかけるところから始まります。その証拠に、彼女の手元には「YOU ARE FIRED!(お前はクビだ!)」と書かれた書類を手元に持っています。
ところが、その後、マーティがある行動をとったことで、書類から文字が消えるのです。
そして、そこで機関車の形をしたタイムマシーンを完成させたドクが二人の前に姿を現すのです。その際の会話がこちらになります。(吹き替え版)
ジェニファー「これ(書類)、未来から持ち帰ったんですけど、字(YOU ARE FIRED!)が消えたんです!」
ドク「ああ!消えるのが当然だ!」
ジェニファー「でもどうしてですか?」

ドク「つまりだね、君の未来はまだ決まっていないということ。我々もそうだ!未来は自分で切り開くものなんだよ!だから頑張るんだ、二人ともな!」

マーティ「ああ、頑張るよ!」

実際、このシリーズではいくつもの過去改変が起きているのです。例えば、いじめられっ子だったマーティの父親が母親に乱暴を働こうとしている人物を殴ることによって未来がより良い方向に変わったり、マーティが未来で買ってきた競馬の雑誌を使ってマーティの家の使用人が下克上を成し遂げたり、と。その連続によって、マーティとドクの未来は少しずつ良いものに変わっていくのです。
でも、現実はそうはいきません。つまり、PART1とPART2ではどうしてもフィクションの壁を越えられない「こんなこといいな、できたらいいな」の世界になってしまっているのです。
しかし、この最後のシーンで現実にいる私たちも現在から未来を改変することはできるのだ、と思い知ることができるようになるのです。その結果、このドクのセリフがたまらなくしみる、これ以上に好きなSFはありません。
ただ、3部作全部見た方がこのシーンの意味が身に染みて伝わりやすいと思います。

3.おわりに

久々にnoteを書きました。いやあ、楽しい!!
やっぱり自分の好きなものを省略とか構成とか考えずに好き勝手書けるっているのも楽しいもんだなーと個人的には感じました。(読者目線からすれば、長文だし読みにくいし、こいつ最悪と思うかもしれませんが)
また5月からnoteの更新頑張っていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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