一生でティースプーンたった1杯。不思議な女性ホルモンのこと。【ライフステージで考えた】
わたしはたぶん喜怒哀楽の激しい方です。よく言えば感受性が高く表情豊か、悪く言えば気分がコロコロ変わりがち。とは言え、歳を重ねるごとに、それなりに穏やかに過ごせるようになってきたと思います。
でも、女性特有のイライラ(いわゆる八つ当たりの部類)的な「揺らぎ」は、どうしても定期的に押し寄せてきます。
特に、産前産後は別人だったと自分でも自覚しています。その、ホルモンバランスがうんたらかんたらだったのでしょう。
その「ホルモンバランスがうんたらかんたら…」についてですが、ホルモンが何者なのかさえ知らないわたし。
わたしの人生、このままホルモンバランスのせいにして生きていいものか、いやいやダメでしょ…というわけで、奮起してずーっと気になっていたホルモンについてやーっと調べてみました。
1.ティースプーン1杯の魔力
女性が一生のうちに分泌する女性ホルモンの量は、ティースプーン1杯ほど。そのわずかな量に、女性の美と健康が関与しているのです。
なんと、わたしのこの身体やココロのいろいろもろもろに大きな影響を及ぼしている女性ホルモンさま。一生でティースプーン1杯分とな…
一生でティースプーン一杯分ということは、毎月のイライライライラや身体の不調は、一滴未満のほんのほんのほーんの少しの女性ホルモンさまのイタズラともいえる仕業ということです。はぁ…何というかちょっとショック…
2.女性ホルモンって何?
女性ホルモンさまの凄まじいパワーを知ったところで、次はホルモンとはなんぞや?に答えていきます。
ホルモンは体内で分泌される物質で様々な器官や組織をコントロールしています。その中で、女性特有のカラダつきやカラダのリズムに大きな影響を与えるのが「女性ホルモン」です。この女性ホルモンは卵巣から分泌されるホルモンで、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があるのをご存知でしょうか?
大塚製薬さん、非常にわかりやすい。ありがとうございます。
ホルモン(ホルモンの働きをする物質)は身体の中に100種類以上あるらしいですが、女性ホルモン、つまり女性のカラダ特有の働きかけを行うのはその中でふたつだそうです。
エストロゲンとプロゲステロン。カタカナ、覚えにくい…ということで擬人化して紹介していきましょう。
3.エストロゲンくん
女性らしいカラダをつくるのがエストロゲンくん。彼は、肌や髪の潤い、身体のまるみ、他にも動脈硬化や骨粗しょう症などの生活習慣病から身体を守ったりしてくれています。おぉー身体を癒すヒーリング部隊、または姫を守る騎士(ナイト)のようですね。
4.プロゲステロンちゃん
そして妊娠の成立・継続に必要とされているプロゲステロンちゃん。彼女は子宮内膜を整えたり、基礎体温の上昇、他にも身体の水分を保つなど大忙しで働いています。なるほど、彼女のおかげで毎月のリズムがあるのか…
5.毎月のホルモンバランス
女性のココロと身体を左右すると言っても過言ではない女性ホルモン。毎月のホルモンバランスのリズムを把握することは、自分をコントロールする上でとても大切なことかもしれません。
エストロゲンくんがたくさん活躍している時は、お肌や髪の調子も良くココロも落ち着きやすい。
一方、エストロゲンくんの働きが弱まり、プロゲステロンちゃんがたくさん活躍している時は、身体の不調、そしてイライラしやすくなる…
なるほど。ホルモンのバランスうんたらかんたら…とは、このふたつの働きや分泌量のことを指しているということですね。
6.女性ホルモンとライフステージ
女性らしさをつくるエストロゲンくん。今のわたしは、彼なしじゃ生きらない…いや、プロゲステロンちゃんも必要なのはわかってるのよ。
ちなみに、エストロゲンくんが減少すると、更年期障害などが起こりやすくなるそうです。ほぉ…では、ホルモン量の変化をライフサイクルで見てみましょう。
この形は、どこかのジェットコースターのようですね…20代がピークであとは下がるだけ、急降下なわけです。アラフォーのわたしは、まさに急降下真っ只中ということです。せつない。
通りで、お肌や髪のウル艶はなくなり、生活習慣病のリスクも高まるわけですよ…
せっかくなので、女性ホルモンの分泌量をライフステージに照らし合わせてみましょう。
*ライフステージはスーパー先生のキャリア理論参照
①成長段階(0歳から14歳)
自我に目覚め、自分の価値観や性格などを認識していく時期。エストロゲンくんが分泌され始めるのは、8.9歳と言われているそうです。
②探索段階(15歳から24歳)
エストロゲンくんが人生で1番活躍している頃ですね。ココロも身体もつやっつやな時期。キャリア的には、様々な体験から職業を選択していく時期と言われています。
女性としても輝きを放ち、キャリアの視点からも好奇心旺盛に突き進むエネルギーに満ち溢れている時期かもしれません。
③確立段階(25歳から44歳)
この時期、エストロゲンくんのピークは過ぎ、減少に向かっていきます。キャリア的には、仕事の関わりの中で自分の能力や適正を見つめ、後半には職業的専門性を高め、キャリアを確立させる時期と言われています。
イメージとしては、パワーに溢れ猪突猛進していた時期を脱し、周りをよく見ながら自分に見合ったものを探す時期かもしれません。
出産平均年齢も、この確率段階の時期です。ココロも身体も女性としては大きな転機となりうるステージです。
平成28年の出産平均年齢(出生順位別)は、第1子が30.7歳、第2子が32.6歳、第3子が33.6歳。
出典:リセマム
④維持段階(45歳から64歳)
エストロゲンくんの活躍は急降下、いわゆる更年期と呼ばれる時期です。キャリア的には、自己実現の段階となり、安定志向、キャリアの維持に力を注ぐ時期と言われています。
エストロゲンくんはピーク時の3分の1程度に減少、更年期障害など身体の不調を感じやすぐなる時期とも言われます。これまで力を注いできたもの培ってきたものを大事にし、自分を愛しむ時期かもしれません。
⑤解放段階(65歳〜)
なんと、長らく活躍してきたエストロゲンくんはもうほとんど分泌されません。キャリア的にも職業世界から引退する時期と言われ、セカンドライフが課題となります。
7.自分のココロと身体を知ること
一生でティースプーンたった一杯。なのに、女性のココロと身体にこれだけ大きな関わりを持つ女性ホルモンさま。どうにか女性ホルモンとは仲良く付き合っていきたいものです。
女性ホルモンを整える方法は、諸説あり、食事のバランスを整える、良質な睡眠をとる、適度な運動をする、ストレスを溜めないなど、生活習慣病予防としてよく耳にするものが挙げられています。
生活を改めることはもちろん、今の自分のココロと身体の状態を知っておくこと、これから自分に起こることを知っておくことはとても大事だと感じました。
自分のココロと身体の持ち主は自分ですからね。
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