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寒いところに行ってみなければ、暖かさはわからない

毎朝のランニング。今日も眠気とさぼりたいという気持ちとの闘いに打ち勝ち、マイナス4度の寒空の下、1時間ほど少し走ってきた。

自宅に戻り、まず脱衣所のファンヒーターのスイッチを入れる。次に部屋に戻り部屋のファンヒーターを入れ、ウインドブレーカーを脱いでから脱衣所へ。

先にファンヒーターを入れた脱衣所は暖かい。寒さを気にせず濡れたジャージや下着を脱ぎ、シャワーを浴びる。汗を流してさっぱりして脱衣所に戻る……が、暖かいはずの脱衣所があまり暖かく感じない。シャワーを浴びて身体があたたまったからだろう、かなり暖かくなっているはずの脱衣所の暖かさを感じなくなっているのだ。

パンツだけ履き、廊下を通って部屋に戻る。廊下は暖房が入っていないので当然寒い。わずかな距離なので我慢して部屋に急ぐ。部屋に入ると先入れたファンヒーターが効いているのでかなり暖かい。着替えるのには十分な部屋の温度になっている。

車で出勤しているが、こ戻るの時期は氷点下以下になるとフロントガラスが凍り付いている。暖気をして溶かしてもいいのだがガソリンを食うし、時間もかかるのでフロントガラスだけお湯をかけて溶かしてからすぐに出発する。

日の出直後のこの時間帯が実は一番気温が低く、ランニングの時よりも低いマイナス5度。水を温めて鍋に入れ、玄関を出ると、そのひんやりした空気を感じる。お湯を車のフロントガラスにかけ、すぐに玄関から中に戻る。すると、家の中ってこんなに暖かかったのかと思うほど、その寒暖差にびっくりする。

すぐに車に乗って出勤。早く車を走らせて内側から窓を温めないと、外気温で先ほど溶かしたフロントガラスがまた凍り付いてしまう。

暑さ、温かさ、寒さ、冷たさに絶対的な温度はない。外気温が35度の夏は、クーラーが効いている28度の室内でも十分に涼しい。雪が降っている冬は、10度程度の家の中に入った時はとても暖かく感じる。しかし、時間が経つとその温度に慣れてしまって今度は暖房をつけないと寒くていられない。

慣れというのは怖いものだ。「初心忘るべからず」というが、時間の経過と経験は、自分の基準や軸を変えているものだ。

仕事、家庭、夫婦関係などに悩んだり困ったりしたことがあったら、たまには環境を変えて、寒いところ、暑いところに行ってみて、暑さ、暖かさ、涼しさ、冷たさをあらためて感じてみることも、人生にはきっと必要なのだろう。


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