放課後ランプ (バレエショートショート)
藍のバレエレッスンは平日は放課後になるので夕方から開始だ。バレエスクールの前には階段があるので、薄暗くなって生徒がつまずいて足を怪我することのないように、ランプの設置がある。
ランプは奨励さんがオンオフしているという。ある時、もう薄暗いのに、ランプがついていない。生徒たちが入り口で固まっている。
「ドアがあかないの。今日のレッスンは休みって聞いてないのに」
「先生に電話しても、出てこない」
「裏口も閉まっている。でも、レッスン場には電気がついている」
奨励さんは普段は不真面目だが、時間だけは正確なのは知っている。藍はとっさに、そばにあった石を拾って窓ガラスにぶつけた。ガラスは割れて小さな穴があいた。
「そこにいる人、警察に連絡したわよーーーーー」
裏口からガタンと物音がした。それから車の音がしたが小さくなっていく。藍たちは本物の警察に電話し、警察官と一緒に裏口から入った。奨励さんと先生はしばられていて、金庫が開いていた。
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