記事一覧
2人劇 「混 線」 副題・タイムトラベルで2つの大阪万博を観た女(脚本版)
#創作大賞2024 #オールカテゴリ部門 #懐メロ ◎ 登場人物紹介 英子 タイムトラベラー専用税関&警備職員 年齢50歳代のベテラン。 スーツ姿、警棒の携帯あり。…
スタジオ五百石始動。電子書籍無料販売開始いたしました。
スタジオ五百石はふじたごうらこ個人のレーベルです。すべて電子書籍で無料販売。場所はアマゾンもしくは楽天です。今まで貯めこんでいた作品のうち、長編などを中心に順次公開させていただきます。やり方がわからないなりに、操作方法を書いたブログなどを参考にして創っていきます。第1作目は、佳作受賞作をupしてみました。
題名は「ハンセン病の雄太」
中編です。(400字詰め137枚)
エンタメ小説の話ですのでど
祈願上手 (バレエショートショート)
藍は先生の友人のバレエ教室の発表会で代役をもらった。役名は「祈り」 だ。舞台名は「コッペリア」で、「祈り」 は結婚式が出てくる第3幕になる。そこの教室は何人かが舞台前だというのに、役を下りたらしく、雰囲気は悪かった。
舞台の流れ的には、お祝いのシーンで
時の踊り、
曙の踊り、
祈りの踊り、その後もいろいろな踊りが続く。
最後に主役が「平和の踊り」 を踊って結婚式だ。藍はそこの振付師から手足が
◎◎お知らせ◎◎ ウミネコ童話集(1)に参加させていただきました。
ウミネコ制作委員会、ぼんやりRADIOさまの呼びかけに賛同して、ふじたごうらこは、「おうさまばあちゃん」 で参加させていただきました。挿絵は玉三郎さまにお世話になりました。3枚あっていずれも優しさとぬくもりを感じるものです。感謝。
参加者は、わたしを含めなんと78名。この童話集は第1巻でわたしの作品はこの本に掲載されています。わたしは、たらはかにさま主催の毎週ショートショートnoteにも参加して
記憶冷凍 (バレエショートショート)
藍たちは、レッスン中に増杉さんから、持っていた扇子でいきなり顔を叩かれた。彼女は次々に周囲にいる人の口元を狙って叩いていく。アタシの悪口をいうな、いじめるなと叫びながら。もちろん、藍たちは彼女に対してなにもしていない。増杉さんも普段はとても静かで内気なコなのに、顔を真っ赤にして怒っている。
音楽を止めて皆で理由を聞いた。増杉さんは皆が、お前は踊るなといじめたと主張する。だから悪魔から手にもっ
記憶冷凍 (ショートショート)
記憶屋にようこそ! まずはメニューをどうぞ。
記憶沸騰は、忘れていた記憶を怒涛のように思い出せます。数十年も前のあふれるような愛情などを掘り起こせます。今開店セールで1万円で10秒間、味わえます。
記憶削除は、嫌な記憶を完全に削除します。ただしなにかあると困るので承諾書を書いていただいた上で、動画撮影いたします。もちろん秘密は厳守しますよ。開店セールで1記憶につき、1万円。激安ですよ。
記憶
放課後ランプ (バレエショートショート)
藍のバレエレッスンは平日は放課後になるので夕方から開始だ。バレエスクールの前には階段があるので、薄暗くなって生徒がつまずいて足を怪我することのないように、ランプの設置がある。
ランプは奨励さんがオンオフしているという。ある時、もう薄暗いのに、ランプがついていない。生徒たちが入り口で固まっている。
「ドアがあかないの。今日のレッスンは休みって聞いてないのに」
「先生に電話しても、出てこない」
トラネキサム酸笑顔 (バレエショートショート)
大人バレエの生徒たちが、固まって話をしているときの話題はバレエを除けばアンチエイジング。藍は彼女たちから、しみの防止には、トラネキサム酸とビタミンCの組み合わせが効くと教えてもらった。トラネキサム酸は美容目的で使うと医療保険が使えず自費で高額になることも。
ほんと、トラネキサム酸は家計に響くのよ。困る
私なんて、それに加えて毎月美容外科でレーザーもあてているから、
もっと高額
来年は思い
麗華の女性風俗チャレンジ
#創作大賞2024 #オールカテゴリ部門
1,起
梅宮 麗華は、実母のかず子を一か月前に亡くした。かず子が苦しまずに急死したことには不満が残る。しかし、これで麗華は少なくとも永遠にかず子から命令を受けることはない。
麗華、そしてかず子も父親が最初からいない。いまだにどういう人だったかわからない。かず子は、天涯孤独で一人で麗華を産んだ。そ
2人劇 「混 線」 副題・タイムトラベルで2つの大阪万博を観た女(脚本版)
#創作大賞2024 #オールカテゴリ部門 #懐メロ
◎ 登場人物紹介
英子 タイムトラベラー専用税関&警備職員 年齢50歳代のベテラン。 スーツ姿、警棒の携帯あり。歌好き。業務中でも美位子の歌に聞きほれて控えめにリズムを取ったりする
美位子 癖のあるタイムトラベラー年齢50歳代。明朗快活な大阪もん。昭和の服装で登場。手提げ袋には衣類が入ってパンパン
昭和45年の大阪万博と、令和7年(20
春ギター (バレエショートショート)
ブローノバゥナはイタリア人教師兼ゲストダンサーだ。背も高く、舞台映えする容姿だが、顔面の彫が深すぎるせいか近くにいると体感温度が高く感じる。先日のレッスンではドンキのバジル役でギターを抱えながら踊るシーンをやった。それこそ彼のハマり役で楽しそうに踊る。が、どうも暑苦しい。
まだ春なのにこんなに暑いのはブローノバゥナ先生の顔のせいだよ~と誰かがいうと、ブローノバゥナは怒った。
君
春ギター (ショートショート)
俺は頃合いを見計らって雪解けの山道を歩く。見晴らしの良い場所に出て、小さな石の上に腰掛ける。
原生林が見渡す限り、淡いピンクに色づいている。昔の人間はこれを山笑うって。あちこちで一切に芽吹きが開始されている。
足元にも、ふきのとうの芽が出ていて、そっと採る。天ぷらにしよう。だが生きているのは植物だけだ。小鳥の姿すら見かけないではないか。まったく、この山にいる動物たちはどいつもこいつもねぼす