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ありがとう、サトシとピカチュウ。

26年間、個人的には親曰く出会いから22年ぐらい、ずっと一緒に歩いてくれて。
(ただの20代半ばのオタクが自分の半生を共に過ごしたアニメへの思いを語るだけ)

マサラタウンにさよならバイバイ(出会いから幼稚園:~AG編)

私がポケモンというコンテンツに出会ったのが、両親曰く、2、3歳のころに知り合いからポケモンキッズ(カメックス)をもらったのが最初。そこで、存在をちゃんと知ってアニメを見せだしたとかなんとか。
当時たぶんゲームでいえば金銀世代終盤。もちろん2、3歳の記憶なんて存在せず(まぁ小1とかそこらまで記憶は結構あやふやでほとんど覚えてないに等しいレベルでそれ以降に比べて断片的だけど)物心ついたころにはAG編毎週楽しみに見てるキッズだった気がする。

当時よく家族でTSUTAYAに行ってて(あの時代みんなそうだと思うけど)、ポケモン映画をみた記憶は強いし、多分ジラーチから劇場に連れて行ってもらったように思う。
あほみたいに混んでて、今じゃ考えられないけど立ち見したような記憶があるのは別だったか…?

出会いのきっかけとなったポケモンキッズは当時のはほとんど手放してしまったけれど、お菓子の缶いっぱいに持っていたし、ひっくり返せばモンスターボールになるぬいぐるみとか、ポケモンパンを高頻度で食べてデコキャラシールを集めたりとか(AGのタケシのシールとか実家行けば残ってる気がする)、まぁまだまだ当時の「いまのこども」だったなら一般的な模範的なぽけもんがすき!という幼女センパイだったとは思う。(何分、楽しみにしてた記憶はあるけど、内容については後々見返したり、ポケモンサンデー(スマッシュ)で見たほうが新しいので当時見たのか、後から見たのか記憶が薄いし)

ちなみにAG編。「むかしのこども」に足を突っ込んだ時から思ってるけど、サトシの服装めっちゃ好き。(オタクなのでパーカー大好き)
あと、ピカチュウの色が薄いんですよね。AG。そこめっちゃ好き。
2022年のポケモン映画総選挙でジラーチを見に行った際に、おどるポケモンひみつ基地でホウエン御三家+ピカチュウの可愛さ・配色の良さに改めてやられたので。

その前にアマプラにポケモン映画が入ったってタイミングが暇してた大学生だったので毎日ポケモン映画鑑賞会(一人)やってたことがあって、古参だといわれようがこのころの映画めちゃくちゃ好きなんですよね。No1はキミにきめただけど。その下に入ってくるの結構ある気がする。あとは短編映画大好きなんですよ。起承転結が好きっていうか。
ピカチュウのなつやすみでライチュウとバトルのも、リザードン救うのも大好きだし、ピカチュウたんけんたいの空気感大好きだし、ピチューとピカチュウは遠い記憶ながら大好きな記憶が強いし(無料配信はだめでもレンタル配信は解禁してくれ……)ピカピカ星空キャンプにも通じるけどピチュー兄弟大好きだし、ピカチュウのドキドキかくれんぼの主題歌流れながら鬼決めするところとかすげえ印象強いし。おどるポケモンひみつ基地はポルカオドルカ大好きでしょみんな。

新しい街 僕らは進む(小学校 DP編)

ダイヤモンド&パールって長いんですよ。
AGも同じぐらいやってたとはいえ、1地方だけで4年やりきるとかいうマンネリの暴挙なんですよ。

ただ、そんなDPだいすきですねぇ~。

私の人生の推しがポッチャマなんですけど。
そんなポッチャマが大好きになったきっかけが、初めてプレイしたポケモン「ダイヤモンド」で初めて選んだパートナーだったから。
そして、4年間余すことなくカワイイ・面白い・カッコイイを届けてくれた「ヒカリのポッチャマ」。

サトピカの話でタイトルつけてるのに、ここまでほぼ出てないですけど、まぁまて。先にポッチャマの話をさせろ。

それまで好きなポケモン、セレビィを見てスイクン、ジラーチを見てアブソル、そんないわゆる「かっこいいよね!」みたいなポケモンが好きだったんですが、それを塗り替えたわけで。
とっとこハム太郎とか、ハムスター倶楽部とか(ハムスターばっかじゃねえか)、漫画はちゃんと読めてないけどメモ帳買ってもらって絵が好きだったぷくぷく天然かいらんばんとか(同作者のはぴクロはちゃんと読んだ)、人生初の推しシナモンロールとか。それまで子供だから動物がしゃべるような、人間少な目な世界が好きだったみたいなところから、立派なケモナー、マスコット枠好きになったのが、ポッチャマのおかげなんですよね。おかげで人生楽しい。

素質があったといえばあったんだろうけど、別にプリキュア見ててマスコット枠を注目してたわけではないし……閑話休題。

基本的には「物語」が好きなので、推しとかいない好きな作品のほうが多いけど、確実に推しと言えて、声を大にして好きだといえるキャラクター・それがポッチャマで、多分、見た目が好み+4年間余すことなく、キャラ付けがしっかりしきっているヒカリのポッチャマを書いてくれて、いろんな表情が見えたからこそ、好きになったので、必要な4年間だったのだ。
ポッチャマのまま、ヒカリのことを守るっていう自分のことをナイトだと思ってるくそかわな、かっこいい存在なんですよ。ありがとう、プロジェクトポッチャマ……あのタイミングでやってくれて。

そんな大好きなポッチャマと、ピカチュウの絡み、あほみたいにかわいいんですよ!?知ってました!?
何気ないシーンも、2匹のメイン回も、クッソかわいいし、ほぼ常にボールから出ているからこそ、かわいいシーンめちゃくちゃ多くて、最高なんですよ。ED「あしたはきっと」の映像の完成度も高すぎる。

短編映画大好き野郎なのでもともと好きではあったけど、より好きになったきっかけは多分ポッチャマ。
そんなことなくてもDP終了時点で8年ぐらいは確実にその旅を一緒に歩いてるので、愛着はマシマシだろうけど、推しが好きを増やしたんだよ。

で、ついにダイパのサトピカよ。
AGまでは言っても小さくてちゃんとリアタイでわかってなかった部分は大きいと思う。でも小学校低学年~高学年を、正しい対象年齢でやられた、サトシVSシンジ。名バトルだから何度か見てるとはいえ、あれをリアルタイムで追いかけれたのは幸せだと思うほど覚えていて。
ピカチュウというよりはゴウカザルの物語感は強いけど、でもピカ様も準決勝で暴れまわったり。

近年改めて見たダイパ映画3部作+ゾロアーク。
大怪獣バトルしてたと思い込んでたけど、三部作続けてみたらかなりちゃんと物語してるし、(だからまぁ だいたいアルセウスのせいなんだ……ほんとに案件だけど)ゾロアークかなりできいいしな。
映画で強まるW主人交感。よかったよね。あとグレッグル。

はじめてじゃないのは このドキドキ!(BW編 小学校高学年~中学)

はじめは反発しながらも、斜に構えながらも、走り抜けたシリーズ。

ダイパが大好きすぎて、一緒に8年以上は歩いてくれたタケシはいないし、推しはいないし、なんかサトシの顔変わったし、なんかロケット団は変わっちまったし。

対象年齢から片足抜けながら、このタイミングで同級生たちが見なくなりながら(塾行きだしたり、モンハンが流行ったり、ポケモンというコンテンツから抜けて言った印象)でも、見続けて。

今思えば、多分対象年齢じゃなくて、当時の熱量ならDP切っててもおかしくないし、マンネリをどうにかしたい、という思いは理解できるんだけど、まぁ……なめくさりバトルとか、明らかなレベルリセットとか、いろいろ思うところがないわけじゃないので、ヒカリとポッチャマの再開、あんまり評価されてる声聞かないけどデコロラなかったら私もここにいないかもしれない。

とはいえ、日常回は面白いんよね、BW。デントとかいう属性もりもりソムリエのおかげで。あと変わらずにピカ様はかわいい。というかピカ様かわいいなあ……で自分をごまかしてみてた。斜に構えまくってたのに、何がそこまで駆り立てたかは不明。

黒い衣装に身を包んだロケット団が結局白に戻ったように、斜に構えまくってたアニポケに関して反抗期だった(親に対して反抗期らしい反抗期なかったのに)のもだんだん解消され、終わるころには一緒に歩いてよかったと思ったよ。文句がべらべら出てくるのはご愛敬で。アニメを見るうえで必要かどうかは置いといて、自我が出てきたんでしょ。

映画は……うん。ビクティニ面白かったよね。なんで2バージョン作ったかはよくわかってないけど。うん、その、ほかはうん。ちゃんと劇場に行って、子供料金だけど、前売り買って、ギリおもちゃ売り場でポケモンもらったけど、うん。久々に見たイーブイフレンズが直前まで~AGの短編みてたせいで虚無虚無プリン感強かったけど、うん。うちに帰りたい。
(かなりわだかまりは残り続けてるのも一緒に歩いた証ではあると思って残すけど、嫌いなわけではなく、今思えばがんばってたんだな~がくるシリーズだった)

見たことない夢の向こうまで(XY中学~高校)

反抗期を経て、丸くなって、かなりじっくりBW→XYにつなげるキャラを出して、満を持したXY編。

DP最終回の別れたくないポチャが逃げる話でもしょべしょべしてたけど、別れたくないデデンネでしょべしょべするし、別々の道へ別れたゲッコウガでしょべしょべするし、プニちゃんのうたでガチ泣きするのがXYだ!!

多分、アニポケとはそれまでくっついたり離れたりしながら歩いてて、一緒に歩いてるけど、歩幅がほぼ一緒だから、みたいな部分が反抗期(BW)であったわけだけど、ちゃんと一緒に歩こう、歩きたい!と思ったのがXYなんで、かなりターニングポイント。

BWからなんなら次のリコロイに至るまで、アニポケはずっと新しいことを、マンネリの暴挙からの脱出を図ってて、その一環でもあったんだろうけど、対象年齢が引き上げられ、完全に抜けてたところから足の先ぐらいは対象年齢となって見た。めちゃくちゃ面白かったんだよ……。

BWとかAGとか無印カントー編とか、原作要素をそこそこ早く消費して、後半でリーグ後のシリーズ展開してたり、
DPみたいな寄り道しまくってそれで帳尻合わせてるとか正直わからんぐらいには、カロス地方の旅がしっかり詰まった三年間。もちろん、反抗期終わりの色眼鏡付きの感想だけど。

で、そんでよ。矢嶋監督のこだわりなんだろうけど、バトルが面白い。絵として面白い。
それまでもスプリンクラー壊すに始まる、ゴウに言わせれば「出た!サトシのめちゃくちゃ戦法!」があったわけだけど、そうでない部分でも迫力があって、シンジ戦みたいなドラマがなくても面白いバトルなんですよね。

シトロン戦とか、ショータ戦とか、アラン戦とか。もちろんドラマ込みで面白いバトルはあるけど、最初のピカVSホルビーとかもすでにおもろいじゃん。XY以降でちゃんと見たそれ以前の公式バトル、シンジ戦ぐらいで(あとは劇場版。力入っているから比較にはならん)あんまり比較できてないけど、ぐるぐる回るカメラワークで立体的に動くバトルに心奪われているんですよ。

アニポケへのバトルへの期待をめちゃくちゃ上げた戦犯はXY君なんだよ。(うれしい)

後述する新無印でも出た、DPの結晶、カウンターシールド。個人的にそれと対をなすぐらい印象に強い、XY産がんせきふうじ封じ。技を足場にして接近する、ってすごくサトシのスタイルにあってて、公式戦が少ないSMでも結構使われてたりする。

さらに、ピカチュウのかわいさが天元突破してるんだよね……。
無印はトゲピーの子守してたり、AGで物まね極めたり(なんか印象が強い)、DPでポチャと一緒になりながらでもちょっとお兄さんなところ見せてたり。初めの構想ではニャース同様しゃべらす予定だった、に通じるのかもしれないけど、人間に近い可愛さというか、しっかりものとしてかわいかったわけですが、
XY末っ子属性の作画崩壊のすべてを引き受けるデデンネはいるけど、動物的な可愛さがある。人間の言葉を理解できる部分もあるし、できない部分もあるみたいな。

さらに「カメラ」を認識するんですよ、矢嶋監督のピカチュウ……(OP参照)
サトシの物語が終わるときに公式の声明文で「アニポケのカメラは彼らを離れる」みたいな書き方してたと思うんですけど、カメラを認識するピカがいたからなんかすっと入った気がする。

欠かせないのがサトシゲッコウガの存在。ゲッコウガ、バカかっこよいんですよ……アニメのおかげで好きになったポケモンよ……。ゲームだけだと、進化して舌巻いてるのがなんかこう、違うって思ってしまったので。

プニちゃんとユリーカでも泣くんだよ……ユリーカ役の伊瀬さんが産休で一時離脱して母になって帰ってきて。そんな声で幼い子が「守ってあげる」って歌うんですよ。泣くわ。ベッショベショですわよ。
EDになったばかりのころは「なんだこの歌……」と思ってたのにラスト4話ぐらいで重み倍増ドーン!されたのは印象深い……。

映画は(今となっては)最後のアニポケ感あふれててぜんぶすき。アニポケ映画ってこんなんだよねって感じある。悪口ではなく安心感があるんだよってこと。

アローラ!(SM編 高校~大学)

キャラデザが大きく変わっても、キミはキミだったね、みたいなSM編。

XYに比べて圧倒的スロースタートだったSM。謎のギャグ回、パロディ回が山のようにある反面、UBとの、ほしぐもちゃんとべベノムとの、関係性をしっかり構築したうえでの劇場版みたいながれしてたのいい。

先にキミにきめた!について語らないとアローラの旅は語れないに近いんだけど、まーーーーーーー好きで。
この時点で最推しポッチャマとアニメでは一緒に歩まなくなって10年ぐらい?その間の支えはサトシとピカチュウだったわけなので、(そうでなくても多分)主人公としての愛着というか、そういうのは持ってたように思うけど。XYでかっこいい姿を見て、SMで「誰だお前!?」ってまだ若干思ってるときに原点回帰なキャラデザで出された映画で(SMはずっとそうなんだけど)
夏はポケモン!の時期に、前年の映画(XY)地上波初放送、挟まる今年度映画のCM(キミきめ)、流れる通常アニポケのCM(SM)で、キャラデザが変わりまくって脳が爆発してたのが懐かしい。

あと、キミきめは大学入って、一人暮らしさせてもらって、初めてポケモン映画見るために自分一人で映画館行って(見るのは高校の時から一人だったように思うけど、地元が田舎なので親に連れて行ってもらったりしてたはず。記憶ないけど自分で自転車こいで行った記憶もない)誰も自分を気に留めない世界で号泣してみた映画。いろいろずるいからさあの映画……。

で、映画軸では特に言及されず、配布サトピカに搭載された(はず)(深く調べず記憶だけで書いてる)1000万ボルト!!!!が大好きなんですが、SM要所で使ってくるからほんと……最高(泣いちゃう)だったんですよ。サトシが帽子をかぶせて、口上からのZワザが、ほんとにいい。

XYがバトルに生きて、あのサトシは出し切っているのに対し、SMはなつやすみ見たいな、たいようがいちばんげんきなきせつ!を過ごしているみたいな、そんな空気があって。 (チュッチュ ピカピカ チュッチュ ピカピカ)

バトルもするし、ギャグもするし、いい話もする。で、バトルとなればXY踏襲して「ちゃんと面白い」。ククイ戦とか神でしょ。

まぁハウくん割を食って後半出ただけのモクロー強化イベントみたいな扱いになったりとか、田舎の身内大会みたいなリーグ戦序盤とか、それでいいんか!?みたいなところはスロースタートがゆえに、ゲーム自体が今までの「ジムに挑戦して、優勝する」という一本道を変えようとしていた感があるのもあってだとは思うけど、今までのサトシの「旅してジムに挑戦してポケモンマスターになる」という部分を変えたから目的が定まってない部分があったのはあったんだよ。

それ含めて、「なつやすみ」みたいなシリーズだった。

多分ちゃんと学業優先してたし、大学四回以外はあまり感じなかった(四回生の時ってあれじゃない?新無印じゃね?)からあれだけど、人生のなつやすみと言われることが多い大学生とある意味リンクしてたんだろうな。

歩き出す隣、キミに決めた!(新無印 大学~今)

ついに地方の縛りをやめたらコロナで大変なことになった挙句、そのまま卒業かよ。

その、新無印の迷走っぷりについては文句しか出てこないので、こんな文章読んでる人間がいるかどうかはさておき、BWで文句言ってるだろっていうのもさておき、決勝戦まで飛ばすこと推奨ではある。

ピカチュウメイン回は全部神回ではあるんだけど。(ピカ様がかわいいから)

よくないなーって思っているところ
・別個体ポッチャマグレッグル出しておきながら結局出てきたヒカリとポッチャマ(個人的にはポッチャマは出れば出るだけうれしい)
→それとこれとは話が別なんだけど、過去キャラ出さんのだな、と思ったら熱いコルニファンがいたのか出てくる→反響が大きい→客寄せパンダとして雑に消化された(なまじ期待するけど8割5分ぐらいは多分注文した品とイメージが違うものとして出されている)
まぁね?今から思えば、やんごとなき事情あるAGの姉弟とかは仕方ないにしろ、「一緒に旅した仲間」(+シゲル・シンジ)は動いて全員しゃべって再開できたのはよかったと思う。でも雑消費され、特に会話もなく帰らされたアランくんとかは泣いていい。

・絵としてバトルが退屈。間延び。
→DPやって伸無印が出されてたら多分印象は変わってたんだろうけど、XYとSMがバトル立体的に動いてスピード感もあって、ちゃんと面白いんだよね。そのせいも大いにあるとは思うけど、でもワールドチャンピオンシップス戦序盤のサイトウ戦ぐらいから怪しさはあったけど(サイトウちゃんの戦法のせいかな?程度には)、結局準決勝までターン制バトルが続いて(原作再現といえばそうなんだけど、ゲームプレイヤーじゃない限り、実況とかでもしゃべりがしっかりしないとターン制バトルってつまらん)間延び感がある。超重量級じゃない限り結構俊敏に動くのがアニポケなので、スピード感が水で薄めたカルピス。平面バトルしかしない。
アニポケとターン制が強いダイマックスが嚙み合ってないのは初登場ダンデからわかってたことではあるけど、それ以外がそれに引っ張られることなくない?
特に終盤、SV発表されて、少なくとも、ゴウとサトシの旅が一区切りつく気配がしてから、例年ならもっと終わりに向けて力入れたり、SMみたいに重要回連発させたりするにつれて少なからず作画とか、人員的な面にも力入ってた気がしたんだけど、力入れたのはサトシゴウの「1・2・3」映像だけだったねOLM……。
代償としてサマータイムレンダくっそ面白かったし、絵として映像として力入ってたのが目に見えてわかったので、外資って強いんだよやっぱ(なお、独占配信で話題にならず、円盤売れずだったのは悲しいんだけど)
ただそんな中でも、終盤ゲンガー回で列車内で戦うとこ。矢嶋XY監督が演出か絵コンテかだったからか、立体感があったので、演出面がよわよわチームが作成してたんだろうな……というのが強すぎる。
コロナ前の10数話はちゃんと絵がいいし、話がブレブレとさせた要因感はあるけど映像として面白い。ルギア乗ってるとことか。
コロナで狂わせたといってしまえばそれまでで、ほかの1クールアニメならリスケがまだできたり、キッズアニメとして1年程度やるにしても1年たてば嫌でも変更するから(ニチアサ系とか)区切りがはっきりしているのに対し、アニポケは「サトシとピカチュウの旅」としてはずっと続けていたし、狂った予定は走りながら立て直す必要が生まれるし、外資で話は来るしなんだろうけど、それでもせめてワールドチャンピオンシップスマスタークラス戦ぐらいは全部書くって決めたならしっかり描いてほしかった。ハイパークラスぐらいからずっと思ってたけど。

・手持ちへの掘り下げが薄い。
→掘り下げればいいってわけではないんだけど、「明らかな掘り下げ回」「掘り下げはしないけど、ちゃんと登場する回」「出ない回」のバランスでなんやろか……と思ってしまう部分がある。何気ない登場シーンが少ないのが原因かもしれない。
めざポケ編でジュペッタ回でゲンガー掘り下げながらカイリューもちゃんと出てくる、みたいな感じ。ああいうのが足りない。
ゴウに関してはポケモンいっぱいだしね……という気持ち半分、でもヒバニー・メッソンが進化してから登場がバトルに大きく偏ってるのも気になる(サルノリさんがずっと出てるから……)
でもゴウの手持ちがある程度ローテーションするからそっち優先でサトシの手持ちがあんまりでない部分はあっての、なんか君たちのことあんま知らないんだけど、が生まれちゃうんだよなぁ……多分。

いろいろ燃料にされたゴウは個人的にはあれです。同族嫌悪的な、乱獲(ポケモンgoで)しているのをアニポケに入れてほしくなかったな面はあったんだけど、今は別にそこまで……という感覚はある。
覚え間違いだったら申し訳ないんだけど、始まるときに現代の子供に近い、的なキャラ付けというのがあった気がする。好きだからこそ意地になったのをまげて、でも夢を追い求める少年が現代に近いのか……?むかしのこどもの自分にはわからない。サトシのようなthe主人公!に振り切るわけでもなく、悩んでもがいて進んでいく、にしては結構なんでも器用にこなして進んでいく姿は現代的といえば現代的なのかもしれないけど、でもどっちつかずでいまいち理解しきれないキャラになってしまった感じある。ゴウに力を入れすぎると、サトシを待ち望んでるファンからは叩かれ、蔑ろにするとよくわからない子になるというジレンマのすべてを担ってしまったんだよね……。
すべてのポケモンに出会ってミュウにたどり着くために、の小目標がふわっとしているから、ふわっとした印象になって、「出た!サトシのめちゃくちゃ戦法!」を叫ぶだけの人になるんだよ……プロミュウの始動が遅すぎたんだよ……。
そして流行った!入れたろ!の精神なんだろうけど、ポケモンGO勢はポケモンがもともとずっと好きって人(こっちは元々アニメ見てる)とポケモン知らないけど散歩なるし!(そして大人の財力でガチ勢として複垢+ジム張り込みとかする)勢にわかれて久しいんだよ……新無印開始当時。他コンテンツとコラボするにしても一方的に「サトピカ出ます!」が関の山やったんよ……。サトゲコ実装まだ?

コハルのほうがずっと現代っ子っぽいし、ゴウがふわふわだったおかげで比較的筋が通った話になった。
誰かに自分のやりたいことを断言されるのが嫌だけど、だからと言ってやりたいこともなりたいものも特にない子がポケモンと出会って、一緒にやりたいこと・なりたいものを見つけようとするっていう話。一番きれいだったんじゃない?流れとして……。

ところどころピカ様が最高にかわいいしている回があるからいいけど、荒過ぎてえぇ……(困惑)状態だったわけだけど!

ピカチュウVSリザードンの決勝戦ラスト1話、あれで全部許しました。

迷走に対して、文句つらつら書き連ねて、許したの!?って感じはあるけど、許してます。これで終わっても、文句は出ないなって思った。

落として落として落とし切った後(何なら別に決勝戦もピカVSリザまで今までを思えばちょっと微妙)に繰り広げられた本気の、本気のバトル。くっそ面白くて、くっそ面白くて、これが見たかったんだよ!!!って。

ピカチュウが倒れこんだ時の大谷育江の演技、息遣いが最高だよね……そのあとの手持ちラッシュでもう涙腺死んでる。めざせポケモンマスター(初代)とかいうレコード会社云々で流れなくなったとかなってないとかいう伝説の勝ち確ソング。全部最高よ……。

正直これ以上は作れないな、終わるとは思ってなかったけど、終わってもおかしくないラストバトルだったね。

で、めざポケ編。
「そうそう、これが見たかったんだ!」で構成された同窓会。

いや、積み上げって大事だね。ってぐらいカスミとタケシと手持ちたちとデントと、キャラ立ちがすごいよ……ゴウは立ってないわけじゃないと思うのにどうしてああなった。

湯山総監督の手腕なんだろうか、長年のファンに向けた気持ちに寄り添ってくれて。
BGMも新旧入り混じりながらで(それだけで号泣したけど)(主題歌ベストみたいな感じで全BGM集出してくれ、頼むから)
多分22年のポケモン映画総選挙が水の都一位だったから水の都のオマージュ的な、ラティ達の実質劇場版ポケットモンスターまで作ってくれて。
ついでに、キミきめサトシのあの頃の画面感強めの劇場版みたいな遥かなる青い空も作ってくれて。
最高でしたねえ。

最高のボロボロ靴、3-4年に一回履き替えているの知ってるんだけど、それでもグッとくる演出。風といっしょにのメロディーで始まるタイプワイルドの入りの「始まり感」最高だったね……!

おそらく、みんなの物語のサトシも、ココのサトシもこの「世界一になって、世界中のポケモンと友達になりに行くチャレンジャー」のサトシだと思う。当時はそういう意図じゃなくても、今はそうなってるのは確か。

擦り傷切り傷仲間の数

で、最終回から時間がたったポエム。(別名義Twitterにも書いたこと+アルファではあるで、もし見え覚えある人がいたらおれやでー)

キミきめのピカチュウの「いつも一緒にいたいから」の返しが
めざポケ編のサトシの最後の言葉「いつか俺がポケモンマスターになった時、そこにいてくれよな」なんだよ。おんなじ方向を向いている相棒同士。

旅の終わりは旅の始まりで、そうやって旅は続いていく。続いてきた。

視聴者としてずっと共に歩んできた道を、あの最終回の分かれ道を別の道に行くのは寂しいのは変わらない。
ポケモンの魅力を見せてくれて、ポケモンを大好きにしてくれたから、きっと視聴者も歩き続けるし、キミたちも歩き続けてどこまでも行くんだろうから。

またその道が交わった時には「バトルしようぜ!」

㎰.

とか書いてたら新シリーズが始まってしまったわけですが、キミたちがいない旅も旅で楽しめそうというか、多分これ以上は作れないんだろうな、という満足感とあきらめに近い何かがあるので、納得できてるというか、別れを理解できてない説は濃厚。

ただ物語のつくり的にリコロイが今後20年続くコンテンツになるわけじゃなさそうというのもあると思う。

さすがに一話はバトル気合入った動きしてたから、続いてほしい。

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