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40代マネージャーで転職して、半年で退職しました(Mup転職失敗)

はじめに


CMで有名なハイキャリア向けの転職サービスを使って、10数年勤めた会社から年収1割アップでマネージャー職で採用されましたが、わずか半年で退職に追い込まれました。
転職は4社目でしたが、それまでは円満退社で退職後も同僚や上司と親交がありました。なので、たった半年でクビになったことにトラウマが残っています。

退職時はとても落ち込みましたが、Matsubaraさんの記事に励まされました(私の場合は、転職先選びから失敗したので事情は異なりますが…)。

同じ過ちを繰り返さず、次のステージへ進むために、自分の転職が失敗した原因を分析したいと思います。

敗因①転職先を探すことに焦っていた

前職では企画や販促等を行っていて、やりがいのある仕事でした。ただ、出張が非常に多く、体調を崩して入院する程、非常にハードでした。会社が買収されて組織体制が変わったこともあり、長く働き続けるのは難しいと判断して、数年悩んだ末に退職を決めました。

40代という年齢もあり、すぐに次の会社を決めなければいけないと必要以上に焦っていました。退職の申し出と同時に転職活動を始めて、間もなく内定が出ました。希望条件に合っていると(当時は)思ったので、他の会社を探すことなく、転職先を決めてしまいました

商材・人間関係・業界の将来性などあらゆる観点から慎重に転職先を検討する必要があるのに、私が希望する職種は求人が少ないこともあり、職種・年収・待遇の条件面で決めてしまいました。

教訓:条件面で転職を決めてはいけない。年収アップ=転職成功ではない。

敗因②自分なら上手くやれると思った

有料で某データバンクの資料を取り寄せ、転職先は創業年度が長く、経営状況に問題がないことは入念に調べました。しかし、それまでとは別の業界の企業だったので、人間関係や社風まで調べることはできませんでした。

転職先は口コミサイトでの評価が2点台と非常に低く、特定の人へリアルな苦情が複数書かれていました。私は環境適応能力が高い方で、新しい職場でも短期間に馴染むことができていたので、「口コミを書いている人とは職種が違うし、自分は上手くやっていける」と見ないフリをしてしまいました。しかし、入社すると、口コミに書かれていた通り、特定の人による独裁体制が取られていて、上手く人間関係を構築することができませんでした。

教訓:転職サイトの口コミは軽視しない。”自分だけが上手くやれる”ことはない。

敗因③面接1回で採用が決定。入社前のすり合わせができなかった

採用試験はなく、たった1回の面接ですぐに採用が決まりました。面接が大いに盛り上がったこと、「部門新設のため1人部署」で募集されていたこと、内定後の面談は部門長が不在だったこともあり、自分に求められる役割や詳しい業務内容などを入社前に確認しませんでした。

しかし、入社後に部門は新設されず、他の部署に入り、部下が付くことが知らされました。既に同じ仕事をしている人が複数いた上に、担当するはずだった製品の売上が大幅に減少していて、私のポジション自体が現場で求められていない不要なものになっていました。

自分が入る部署はどんな人が所属して、どんな役割を持っているのか。自分に求められるスキルや成果を確認して、ミスマッチが起きないようにするべきでした。

ミドルの中途採用では、面接で話が盛り上がって入社したものの、ギャップが大きくて早期離職するケースが多いようで、私がまさにそうでした。

教訓:自分のスキルとポジションがマッチしているのか、事前のすり合わせが超重要

敗因④業界・企業規模が変わって、スキルが活かせなかった

マネージャー職で入社したので、業績不振の製品に対して、新たな販売戦略の策定や実行、販路開拓等を行いたいと考えていました。しかし、私に求められていたのは、他の人が行っているSNS運用や新製品の設計等を一緒に行うことでした。

業界経験がなかったため、休日返上で仕事をして努力したものの、経験値やセンスの不足から望まれるアウトプットは出せませんでした。販路開拓等のアイディアを出しても却下され、成果が出せない焦りは募りました。
元々、職場の人間関係は良くなかったのですが、「成果が出せないのに役職が付いている」と下の人達が結束を固め、居心地はどんどん悪くなっていきました。

そして、入社から半年後、初めての面談で「ここに、あなたの居場所は無い」と異動や降格ではなく、クビを言い渡されました。

半年経過しても会社に馴染むことができず、「個人として成果が出せない → 社内での立場悪化 → コミュニケーション破綻、という転職失敗の黄金パターン」を私も辿ることになってしまいました。

教訓:環境が変われば、スキルがあっても前と同じようには活躍できない。

まとめ

転職失敗の原因を振り返ると、自分のスキルを活かして結果を出せる企業・組織体制か、確認が不足していたの一点に尽きます。
特に、40代の転職では、カルチャーマッチできるかどうかが大切だと痛感しました。

クビになった会社は日系企業ですが離職率が非常に高く、一緒に中途入社した人も1年経たずに退職しました。悪い会社に入ったといえばそれまでですが、半年で辞めたダメージは大きく、しばらくは人にも会えませんでした。

ただ、「人間万事塞翁が馬」の通り、予期せず失業したことがきっかけで、ずっと通いたかったビジネススクールに入学することができました。今は、MBA取得を目指して、勉学に励んでいます(詳しくは下の記事に)

次のキャリアが上手くいくように、この経験を糧にしたいと思います。


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