20歳の独立日記〜免許合宿編〜3日目

9月6日(木曜日)

運転免許教習で学ぶ、おじさんに上手に教えてもらう術。

車の運転免許を取得するためには、自動車学校に行き、講習を受けなければならない。

教官は50歳前後のおじさんが多い。優しい人、無口な人、すぐに怒る人…。性格は十人十色だ。

もちろん合わない人もいるし、合う人もいる。だが、合わないからといってその時間を棒にふるのは好ましくない。

僕のように合宿で免許を取るなら、一つ一つの授業が大切だ。一つでも逃すと追加で料金がかかってしまう。

それも、結構バカにならない金額で。

学科と技能に、教習は分かれる。

学科は座学。筆記テストに向けての対策授業のような感じ。

技能は実技。実際にクルマを運転する。

学科は部屋に戻ってからでも、復習ができる。実技はクルマが無いとできない。だから実技は、その場で、レベルアップしていくしかない。

教官は、毎回変わる。合う・合わないで済まされる次元ではない。その場で確実にレベルを上げなければ間に合わない。

2週間で免許を取る、とはそういうことだ。

そこで、おじさんとうまくコミュニケーションを取り、上手に教えてもらうにはどうすればいいのかを考えた。

1.まずは何が出来ないのかを伝えて、自分の現状を把握してもらう

例えば、「カーブの軌道が上手に取れないので、見ていてください」など。

これはキレるおじさんに最適だ。キレる人は出来ていないことを分からせるために、怒っている。何が出来ていないのかを明確に把握している人は、キレても仕方ないのだ。

新卒で入った人、バイトの初日なんかにもこれを伝えるだけで、今後の仕事がやりやすくなる。そして、怒られる機会も減ってくる。

2. 具体的に、改善すべき点を教えてください。

例えば、「カーブの軌道が大回りだということですが、具体的に改善すべき点を教えてください。

教官ともなると、運転なんて慣れだ。感覚値で分かっているところが多い。

その感覚でフワッと教えられてもこっちは分からない。

また、おじさんたちは「分かってないことが、分からない。」

そこを上手く突く。無口なおじさんに対して効果的だ。

コンビニのレジ、飲食店のキッチン。叱られたり、指摘されたときには具体的な改善点を詳しく聞いてみると良い。同じことを言われなくする意識も大切だ。

3. 自分は運転が大好きだと伝える。

教習所のおじさんたちは、毎日毎日、ペーペーの運転に付き合い、何回も何回もコースを回っている。

少しでもやる気、前向きな姿勢を見せることで「教えてあげたいな」と教官に思わせるねらいだ。

「運転大好きなので、早く覚えたいんですよね」と言うと、

不思議なことに「俺も昔はさ〜」と、初心者だったことを話したりして、向こうから歩み寄ってくる。

あなたは餃子の王将のバイトのリーダーです。2人の教習生がいます。

1人は「お金のためでしょ」と言いもう1人は「餃子が大好きで自分で作ることに憧れがありました。」と言いました。

どっちの人にしっかり教えたいでしょうか。どっちの人なら、教えたことが無駄にならないのでしょうか。


教習所で何人ものおじさんに出合うたびに、上手く懐に入っていくすべを学んだ。免許合宿で社会の渡り方みたいなのが分かってきた。嬉しい。

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