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【たーぼうの教育ニュース①】 2023年12月9日(土)

 こんにちは!たーぼうです!
 
 12月ももう終わりますね〜。このニュースももうすでに私にとって習慣になってきました。割と続いているので、自分でもびっくりしています。新年にスタートするよりも、やりたい時にスタートして良かった〜と思っています。(思い立ったが吉日ですね!)

 このニュースは、以下の3本立てで進めています。自身の勉強の一環で実験的にやっています。もし良ければテキトーにご覧ください!

・第1弾(土曜日):教育関連のニュース
・第2弾(日曜日):インタビュー・イベントの紹介
・※第3弾(不定期):SVPの活動紹介

 ということで、本日は第1弾:教育関連ニュースです!よろしくお願いします!



■1:教育ニュース

12/5 NHK
子どもの国際学力調査 日本は順位上昇 世界トップレベルに

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 各メディアで話題になりましたが、PISAの順位が上昇し、各方面でいろんな話題になっております。

 が、私としては感情は「無」です。

 小学校には全国学力テストについての賛否(自治体で対策しまくっている例)などがありますし(PISAの対策しているところはあんまりないと思いますが。)、上位だから喜ぶのもちょっと違和感があるな〜と思います。あと、学校教育の評価というよりも、経済的な要因も大きいでしょうし、塾や家庭環境など、教育環境の総合的な結果だと思うので、学校教育が喜ぶのもちょっとな〜と思っています。要因が複合的すぎるので正直、よくわからんです。

 またいろんな方向にPISAが引用されると思うので、その引用が変な方向に使われないのを祈るばかりです。(ゆとり教育をダメとレッテルづける際にはPISAは引用されまくっているので。教える内容が減ったとても意義ある取り組みだったんですけどね。特に小学校はコマ数を考えると、ゆとり教育時の方が全体的に良かったと思います。)

 あとPISA私たぶん受けたことない?ので、問題を受けてみたいですね。あんまり実感がないというのも本音です。問題例は公開されているのを見ましたが、質はかなり高いと感じています。

コメントの種類としては

・コロナ禍で頑張った
・コンピュータの試験に慣れてきた
・PISAで測れる部分は1つの側面に過ぎない
・だが課題は多いので、改善すべき
・日本全体の生産性や研究レベルは低い

 などが多い感じなのでしょうか?

 私個人としては「教育現場の質の向上・課題をどしどし解消すべき」が結論です。

 PISAが上位だからといって、生徒1人1人が伸び伸び生きていけるのか、充実した環境にいるのかは別問題です。小さい積み重ねと改善が進むことが1番大事だと思います。局所的には課題だらけの地域や学校などまだまだあると思いますし。逆に素晴らしい地域や学校もあると思います。良い教育環境を整えることに尽きると思います。

 あと、この調査は高校1年生が対象なので、高校教員の私としては、主にそれまでの義務教育期の結果だと感じています。残りの高校生活で教育の質はまた変わると思います。PISA上位を守ることを主目的にするわけではありませんが、自分の軸を持って、一緒に頑張りたいと思っています。

※参考
12/8 教育新聞
【PISA調査】東アジアと欧州 何がコロナ禍の明暗を分けたのか



■2:生徒指導ニュース

12/4 日刊スポーツ
「校則がないから入学したのに厳しい指導」東京・品川翔英高生、人権救済を申し立て

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 このニュースでは、東京都の私立品川翔英中学・高校で生徒が事前に校則がないことを確認した上で入学したのに、途中からさまざまな校則ができたことなどが問題視されています。生徒サイドからすると話が違うじゃないか?ということですが、大人サイドからすると、3年間のうちに校則が変わることは割と肌感覚として、普通にあることかなと思います。

 なので、この記事はかなりインパクトがありました。そもそも、校則の制定の条件が大人サイドにしかないので、大人の意見で校則ができると、生徒たちはそれに従うしかないという構造自体に問題があったのだと思います。(時代も進み、強く問題として認識されるようになってきていますね。)

 だからこそ、日本全国で起こっている生徒たちの人権に関わるような理不尽な校則ができやすくなっていたのでしょう。

 校則については、最近は廃止や見直しが注目されていますが、制定の際に留意すべきという部分は、私も見直すことばかりが先行していて、見落としてしまっているかもなーと感じています。

 埼玉県は児童虐待の文脈でいわゆる「子ども放置条例」の事例も、決定権者が都合よく進めてしまった例だと思うので、新校則制定の際にも民主的なプロセスが必要だと思います。

 教員サイドからすると、プロセスなどの煩わしさや通る・通らないなどが発生するので、面倒かもしれませんが、対話的で民主的な学校運営という観点では、大事になってきているんだろうなと思います。(やっている学校は既に割とある感じがします)もうそういう時代なのでしょう。

 いずれにせよ、この事例はかなりインパクトがある出来事だと感じます。弁護士のコメントも印象的で、

私立学校には運営の自主性が認められているとした上で「生徒の自己決定権が侵害されている。指導するなら生徒の意見を十分にくみ取って校則を作るべきだ」

 というコメントは時代性を物語っていると感じます。決定権者は学校であることは認めているが、留意すべきという点は注目すべきだなと思います。



■3:探究・キャリア教育ニュース

12/7 子どもとICT
『桃鉄 教育版』で物件編集が可能に、β版として新機能を実装!

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 教育版として桃太郎電鉄がリリースされていましたが、さらにバージョンアップして物件の調整ができる機能がついたようです。不動産とか金融などを学ぶのにかなり良いと思います。すげーなー!

 公立にも広まっているようなので、とても良い傾向だと思います。

 しかし最近、ちょこちょこ聞くのが「とりあえず桃鉄やらせとけば良い」という状況もあるそうです。

 教育文脈でもそれ以外でも「とりあえず〇〇しておけば良い」というケースは、良い方向には進まないことが多いと思います。(教育活動の放棄とも言えるかも・・。)

 教育には「適切な介入」が質の向上に大きく作用すると私は思っているので、上記のような言葉が出てくることは、うーむと思います。よく、全部任せればいいんだ!とか、任せたら変な方向に行くからダメだとか、100-0の意見で考えられがちですが、だいたいはその間に大事な部分があると思います。状況に応じて任せたり、介入したりなど、教員の腕が問われる部分だと思います。(もちろん桃鉄には相当な教育効果があると思いますし、広まっていることはプラスだと感じます。)

 桃鉄も終わったら地図開いてみようか?とか、お店実際に見てみたりとか、やってみるだけで全然変わると思うんですよね。

 私も含めてですが、どう子どもの活動に介入するのかはもっと考えないとな〜と思います。同じ文脈で、「伴走」も言葉として聞くことが増えてきましたが、伴走も意味が多過ぎて、解釈に差が出るワードだと思います。(もちろん正解はないですし、個別事例によりますが。)

 まだまだ教員サイドの探究は続くよな〜と思いました。


■4:働き方改革関連ニュース

12/9 東洋経済Education×ICT
甲子園常連「マンモス私学」の元教員が明かす意外な給与額と公立教員妬む真意
年収300万円で住宅ローンも組めない現実

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 私立の勤務状況に夢を見る公立の教員も多くいる感じがしますが、ここではかなり現実が厳しい様子が見えてきます。知り合いの学校でも土曜授業や説明会が普通で、連勤が続くケースなどもあるそうです。

 またブラックボックス化もひどいようです。もちろん働きやすい私立も結構あると思いますが、私立にも働き方改革がどしどし必要だなと思いました。ほんと、私立公立垣根なく、教育環境が整ってほしいと思います。



 第2弾:インタビュー・イベント紹介はこちらです!

 以上です!お読み頂き、ありがとうございましたー!!
 またお時間があればご覧ください〜!



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