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敢えて「出張」と称し、外に飛び出したからこそ気が付けること。

また下書きのままで1ヶ月近くが経ってしまった。なおすべきかな、と思いながら、そのままで公開しておく。日々刻々と状況が変わり、毎日がとても濃い。気持ちがあっちにいったりこっちにいったりしながらで不安定だけれど。

このところ、地域でのプロジェクトが思った通り進まなかったり、どうも気持ちが塞いでばかり。そんな中、出張と称して、京都へ出掛けてきた。半分は仕事につながる学びの時間。半分は好きな土地で羽を伸ばすことが目的。今回の3日間はワークタイム以外でも、素晴らしい出会いに溢れていて、前向きな気持ちをすっかり取り戻せた。その学びを忘れないように、書き留めておきたい。

ローカルデザインプロデューサー育成プログラムに参加

経産省・中小企業庁主催、ローカルデザインプロデューサー育成プログラムふるさとデザインアカデミーのワークショップ in 京都会場に参加。全国が会場となっていて、聞いたところによると参加者が500-600名ほどとのこと。ローカルでのデザイン経営への注目度の高さがうかがえる。

前回は初回ということもあり、座学がほとんどだったけれど、今回は実際に京都の企業を訪れ、1日でソリューション提案までをグループで行う実践型。2日目はさらに、参加者から自社をモデルケースとして、同じサイクルをもう一度回す。

京都が会場と言えど、京都外からの参加者も多く、業種や立場も人それぞれ。中間ピッチでは不安も大きかったものの、最終プレゼンの精度はまずまず。かなりタイトな時間の中で、それぞれがプロフェッショナルとして真剣に取り組む様は正に共創!という感じで、マラソンを走りきったような心地よい疲れ。ぐっと集中して課題解決案を探る。
同じサイクルを2回繰り返すことで学習効果としても、より定着が高まる気がした。プログラム設計の妙。

しかしながら、プロデューサーを目指す人々にすらまだまだ浸透してないな、と感じたアイディエーションやスピード感、多様なメンバーでの共創型のプロジェクト推進。良いメンバーに恵まれ、素晴らしい学びと気づきを得られる時間となったものの、今後の仕事的にも、どうCo-Designを加速できるのか。悩ましい…と改めて感じた。結局のところ、それぞれが主体的に関わること、他者の尊重、各々のプロフェッショナルをきちんと持ち合わせた上でプロ意識を持って関わることが大事だと感じた。
そんなことを考えていると、教育など、社会の在り方の疑問や課題提起へとモヤモヤと着地してしまう。それはそれとして、とても良い経験をさせていただいたことは補足しておきたい。

まずは自分の身辺からできることを。加えて、自分の力の及ばない環境に、というか、外に出るって本当大事。

郡上八幡から拡がる出会いの輪

ワークショップが終わった日、清々しい気持ちで、ずっと気になっていた喫茶、喫茶 狐菴(キッサ コアン)を訪れた。メニューリストがない喫茶店で、お客さんに合わせて提供をしてくれるということで、敷居が高いかな、とドキドキしながら訪問。菴主さんが非常のフランクで素晴らしい方だったため、そんな心配は杞憂に終わり。カウンターに並んだ郡上の誇る辰巳蒸留所さんのジンボトルを発見し、ジンと和菓子の話でひとしきり盛り上がる。愛する2つがバッチリ揃いぶみ。しかもレアな聚洸さんの初雁をジンとあわせて頂けて最高の気持ちに。マスターとの話もとても弾み、ぜひまた郡上でお会いしましょう、と素敵な一日の締め。

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別の日には、YDS Galleryへ。直前まで行こうか迷っていたのだけど、近くまで来たので、せっかくだから、と。とても雰囲気がよくて、こちらも店主さんとしばしお話を。店主自身も数年前に京都へ移住してきて、まったく知見もなかった中で、うつわを中心としたギャラリーを始められたとのこと。物腰が柔らかく、これまでのことを包み隠さず色々と教えて下さった。なんて懐が深いのだろう。

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とにかく洗練された和を求めて彷徨った

和、というか、和菓子どころ巡り、と行った方が近いのか。和菓子のあるところは、とにかく空間なり意匠なり、洗練されたところが多く、いつもその深さに平伏してしまう。好きなものから、日本の文化の奥深さと、変化と挑戦、すべてを知れるのは最高だ。

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大極殿本舗

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Journal du Thé の三日茶寮の会場にお邪魔してきた。日程があわなくて、お茶会には参加してないのだけれど、「現代の茶文化」を伝える場。大変興味深かったし、美しい空間だった。

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和菓子界、憧れの存在である御菓子丸さんの鉱物の実。ついに入手できて感動。優しいお味。

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こちらも丁度良いタイミングで見つけた、若手の和菓子作家 名主川千恵さんの御菓子を予約させていただいた。写真はその一つ、「小倉山」。見た目が挑戦しているもののお味はホッと懐かしいものだったり、逆に見た目は伝統的な意匠なものほどお味は挑戦していたり。いただく時、本当に毎度幸せな気持ちになった。こんな繊細だけど敷居が高くない、御菓子をつくりたいものだ…。

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名主川さんもお勤めになる、亀屋友永さんの名物 松露。この日はレモンの松露。甘酸っぱくて、とても美味しかった…。おいしくてかわいいものは、本当に幸せだ!

映画館も愛する場所のひとつ

映画を観る、というのも、郡上に住んでいると気軽には出来なくなったことの一つ。作品自体も好きだけれど、どちらかと言うと映画館という場が好きなため、時々は行きたくなる。ちょうど映画館の近い三条に今回は宿をとっていたので、レイトショーに2夜連続足を運ぶことが出来た。両方イギリスに関する作品で、それだけでテンションがあがってしまう。いずれも人間の話。日々を大切なひとと、大切に生きていきたい、と思わされた。(が実際は…はてさて。)

ヨガの本質は呼吸を整える術を知ることだ

ちょうど時間に間に合ったので、Pranayamaというヨガの呼吸法のクラスにも参加してきた。

めちゃくちゃ良い気の流れるスタジオで、生徒さん方も老若男女真剣に取り組まれてて、良いクラスだったなぁ。あるべきヨガの姿、という感じがして、身体に良い空気が通った気がした。Toshi先生、とても素敵な先生でした。機会があればまたぜひ通いたいスタジオのひとつ。


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