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ゆっくりした私が歩いてゐる

 二月もここまで来てしまった。あたくしはゆっくりしていた。カネはないが自由はあるぜと、そんな生活である。これは自由ゆえカネがないともいえる。好き勝手に買いものをしすぎるからそうなるのだ。以降気をつけたい。節制というのを覚えなくてはいけない。

 『最高の人生の見つけ方』を観た。おじいちゃんとなった名優二名が快演していた。この映画の教訓は、人生を楽しめと、やり残すなと、そのようなものかと思うんですけど。いずれはみんな死ぬんだぜっていうようなちょっとした気迫も見え隠れしてた。

 ルノルマンカードがおもしろくておもしろくて。ジプシーオラクルという十二枚引きをしてみればほら、ごらん、いいカードがいい位置に。この先はもう怖いものないんじゃないの。あたくしは勝つのである。勝ち戦をやるのでう。でう。

 そうして何が勝ちなのかって、今月中にでも最終選考に残った旨の連絡が来るんじゃないのかと、そこのところですか。毎回こういう連絡待ちの時期にはドキドキさせられるもんなんですが、受かりたいしですね、小説で食うしかなくなってきてるのでそこ目指してる。

 勝負をして負けたら死ぬという、あれよ、斬り合いや立ち合いですか、そのほうがよほどすっきりしていいと思うんですけど。負けてなおも生きていたくはないなということをときどき考える。どうせ生きるなら勝ちたいものであります。

 音楽を聴き映画を観て、とゆっくりやっているうちに時間は過ぎていって。どんな人生なのってところ。なんとか食えてはいるからまだオーケーですけど。もう小説家の人生は始まってんじゃないの。プロになってないだけでアマの小説家ではあるだろ、と、ゆっくりしてるからそんなことも考えるのです。

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