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2021年 ヤクルトスワローズ優勝おめでとう

 2021年11月27日、日本シリーズ第6戦、延長12回。レギュラーシーズンは延長戦を行わなかった今シーズン、両チームにとって今年初めての延長戦を迎えていた。塩見が出塁しネクストバッターズサークルにはスワローズの代打の切り札川端が控えていた。でも僕はほぼ諦めていた。2アウト1塁で代打川端がヒットを打っても得点になる確率なんて低いじゃないか。そんな諦めかけた気持ちを見透かしたかのように、野球の神様は奇跡を巻き起こしてくれたのだ。

暗黒時代

 2020年、ヤクルトスワローズは新たに監督として高津臣吾を迎えた。高津臣吾といえば故・野村監督の教え子であり、全盛期スワローズの絶対的守護神であった。しかし僕はノムさん自身の発言でもある「投手出身監督に名将はいない」という言葉が気にかかっていた。そしてその懸念は現実のものとなる。
 コロナ禍もあり開幕が遅れた2020年、6/19の開幕戦のヤクルトスワローズの打順を見てほしい、それから感じ取れるものがあると思う。

3坂口智隆
4山田哲人
7青木宣親
5村上宗隆
8塩見泰隆
9雄平
6エスコバー
2嶋基宏
1石川雅規

 この打順を見た僕は震えた。若手と言える選手がスタメンの中に二人しかいないではないか。坂口はもはや大ベテラン、山田は中堅の主力、青木ももうすでにベテランである。村上は若手だったが前年三振にまみれながらホームランを量産した打者で、正直不安しかなかった。塩見もポテンシャルは高いのに大して結果を出せていない若手。雄平も大ベテラン。エスコバーもメジャーで実績豊富な大ベテラン、嶋基宏なんて楽天が2013年に日本一になったときの正捕手である。そして先発石川、当然ベテラン。
 僕はヤクルトの優勝を願っていた。しかしこのシーズンのチームの方針はちぐはぐだった。ヤクルトに貢献してきた主砲バレンティンはあっさりソフトバンクに流出。これはまあしかたないとも思っていた。正直峠は過ぎた選手だ。しかしその代わりに補強した外国人選手がエスコバーとはどういうことなのか。大砲が抜けたので拳銃を補充するかのごときちぐはぐな補強。そして結果として攻撃力が求められる一塁に出塁能力が高い坂口を配置するという謎の打順。ヤクルトの優勝を願いながらも、心の片隅で「どうせ無理だろうな」と思っていた。
 それでも開幕から2か月、6月と7月はよく頑張っていた。6月終了時の段階でヤクルトは4位につけていたのだ。さらに7月はブーストがかかり、ホームランが量産されたことで得点力が向上しヤクルトはついに一時首位を奪回するほどにまで躍進した。「このままの勢いが続けば……」僕はただひたすらにそう願っていた。
 しかし現実は残酷だった。

明けない夜もある

 2020年8月。月間勝率.292、7勝17敗1分。8月30日のDeNA戦でやっと小川が7回2失点の好投を見せ連敗をストップした。いや、8月に急に悪くなったのではない。その兆候はすでに7月から出ていたのだ。
 7月。ヤクルトの快進撃の裏にすでに不安の芽は出ていた。ヤクルト投手陣の月間防御率5.08、つまり1試合で5失点するのが当然ということである。特にホーム神宮球場での数字がひどく、5.67という数字は3連戦で17失点は固いということである。それでもヤクルトが勝てたのはただひたすらに打線が奮起していただけのことであった。だからその神通力がなくなればただひたすらに弱いチームに成り下がるだけのことなのである。
 その後もヤクルトは低迷、10月には再び暗黒時代が到来し5勝17敗4分で勝率.227と8月すらも上回る連敗街道を見せつけた。正直言ってこの10月の記憶はない。なぜならもう期待していなかったからだ。7月に首位に立つなど快進撃を見せたチームが一気に低迷した8月に比べ、もとからどん底のチームがどれだけ連敗を重ねようがもはや衝撃はないのだ。
 そうして僕は、毎日テレビの前でヤクルトファンをやめることを決意し、それなのに翌日にはまたテレビの前でヤクルトの試合を見てしまうという中毒者となって一年をただただメンタルを削って過ごした。
 2020年、ヤクルトは41勝69敗、勝率.373という地獄のような成績を残し最下位に沈んだ。

夜明け

名将高津

 それから1年がたった。ヤクルト高津監督は凡将との僕の評価は塗り替えられることとなった。高津監督は名将だった。

 今年のスローガンともなった「絶対大丈夫」という言葉、高津監督がいかに選手のモチベーションを高め、チームとしての結束を高めたかなどという話はもう死ぬほど語られていることだろう。
 でも高津だっていつもポジティブなわけではない。メジャーリーグ時代、リリーフとしてブルペンで準備していた時暗い顔をしていた高津。そんな高津に投手コーチがかけた言葉が「大丈夫、たかが野球だ」の一言だった。
 おそらくこの「絶対大丈夫」という言葉は「大丈夫、たかが野球」というところから生まれたんだろうと思う。どんなに厳しい時、どんなにつらい時でも所詮は野球、長い人生の1シーン。だからこそ、全力で楽しんで悔いのないプレーを、ということなんだろう。

 かつて野村克也氏が語った「投手に名将はいない」という考えの根幹にあるのは投手は自分で完結してしまっているというところにある。投手はとにかく自分が良いボールを投げれば勝てるということを知っている。だからこそ野球を広い視野で見ることが難しく、内野手や捕手のように名将が少ないのだ、と。
 しかし高津はその条件には当てはまらなかったんだと思う。高津はリリーフ投手で、もはや自分がどれだけ頑張っても試合をひっくり返せない場面もあったろう。先発投手ではなくリリーフだからこそ試合を長く見ている。そうして野球をずっと見てきた経験値が今年の快進撃につながったんだろうと僕は思う。高津は名将だ。

宮本慎也という男

 僕は宮本慎也が好きだった。派手さはないが堅実で美しい守備。派手さはないがしぶとく食らいつくバッティング。とにかくシブい選手で最高に好きだった。そんな宮本の引退が発表された2013年、僕は球場に向かった。

どんな打球でも逸らさない慎也のショートは日本一

 宮本は引退会見で語った。「僕は一回も楽しんだことはない。仕事として、真剣に向き合って、19年間、やってこられたところが誇れることです」と。そんな宮本の姿はまさにプロのあるべき姿だったと思う。
 そして宮本は2017年にヘッドコーチとなった。2018年の快進撃も支えた宮本はとにかく厳しい人だったらしい。高卒二年目で一軍で使われる村上が贔屓されていると思われないよう、とにかく村上には厳しく指導したと聞く。さながら鬼軍曹である。おそらくこの厳しさも愛なんだろう。そんな宮本も2019年チーム低迷の責任を取って辞任した。
 宮本慎也の存在がこのチームには必要ではないかとずっと思っていた。宮本のような鬼軍曹の存在が仲良しチームたるヤクルトスワローズの雰囲気を変え、勝利に導いてくれると僕は思っていた。

今年のヤクルトに話を戻せば、メジャーリーグから青木が復帰し、ヘッドコーチに宮本が戻ってきた。我らの宮本である。あの宮本である。そして青木もだ。
(中略)
でもベンチにはあの時と変わらずポーカーフェイスの小川監督がいる。打撃コーチに石井琢朗がいて、その石井琢朗がニコニコしながら廣岡にアドバイスしてたりなんかして。宮本もあの時と変わらず(いや、少し老けたかもしれないが)、しかし選手としてではなくヘッドコーチとして立っている。山田の後ろには青木がいる。バレンティンは今でもイグアナを食べているのだろうかと疑問に思ったりもする。

2018年4月5日

 宮本慎也という存在に期待していたことが強く感じられる。実際2018年はヤクルトが大躍進したシーズンでもあった。しかし優勝は果たせなかった。無念にも2位に終わった。

絶対大丈夫

 今になって思うのだ、「絶対大丈夫」などと言う言葉はきっと宮本慎也なら発することはなかったのだと。
 高津は激動の野球人生を送ってきた。ヤクルトに入団し胴上げ投手になりメジャーに挑戦。メジャーで抑えとして活躍後ヤクルトに復帰。しかしクビとなり再びアメリカへ。マイナーからメジャー昇格を目指すも果たせず。今度は韓国球界に挑戦し無双、しかし枠の問題から再びクビ。40歳という年齢でマイナーに挑戦。翌年には台湾球界に挑戦し前期優勝の胴上げ投手になる。そして2011年、日本の独立リーグアルビレックス新潟に入団。2年目には選手兼監督となり、引退した。
 僕は選手の実像を知らないから何とも言えないが、たぶん高津監督は野球が大好きなんだと思う。野球が好きで好きでたまらない、そして野球はどこでやっても野球、だからこそどんな環境であってもめげずにプレーし、世界中どこでもきっちり結果を残してきたんだろうと思う。
 そしてそんな野球が大好きな高津だからこそ、「大丈夫、たかが野球」という言葉が響いたとも思う。どうせ遊び、どうせ娯楽。だからこそ全力で楽しんでプレーする。この高津の考えは今のヤクルトスワローズのチームの雰囲気にはよく合ってると思う。仲良しチームでいいのだ。
 やるところではきっちりやる、そしてやったときはみんなでその喜びを分かち合う、それこそがチームスワローズ。高卒4年目の若手村上があんなにチームで存在感が大きいのも体育会系では珍しい。しかしそれもまた「キャラ」として受け入れていく、そんな懐の大きさがチームスワローズにはあった。

歓喜

ラストスパート

 2021年ヤクルトスワローズレギュラーシーズン終盤は地獄だった。名将高津の采配が光り大型連勝を重ね阪神を突き放したかに思われたが優勝を直前に足踏み、阪神に肉薄されることとなった。毎日毎日インターネットに「絶対優勝するぞ」と書き込んでいた私もさすがにメンタルを削られる日々が続いた。「絶対大丈夫」という言葉を信じたかったが、毎日大丈夫じゃなさそうな試合をするヤクルトを見、そして絶対大丈夫という言葉がもはやネタになりつつある状態を見て、ただただ精神が蝕まれていった。
 そして10月26日。ヤクルトは敵地横浜でDeNAを撃破、阪神は甲子園で中日に敗北したことでヤクルトはついに優勝を決めた。優勝は6年ぶりで、前の優勝も本当にうれしかったが今年の優勝は本当に精神をえぐられたこともあり喜びとともに安堵の感情が溢れてきた。

そして頂点へ

 開幕前から「今年のヤクルトは勝てる」と叫び続けてきた私だったが多くの人間は否定的だった。「ヤクルトはどうせ最下位」それが世間の意見だった。しかしそんな下馬評を打破し、ヤクルトは優勝をつかんで見せた。
 オリックスも同様だった。オリックスも開幕前最下位との評価だったにもかかわらず優勝をつかんだ。だからこそ私はオリックスと日本シリーズがしたかったのだ。前年最下位からの下剋上シリーズ。昨年「逆日本シリーズ」としてネタにされていた2チームで日本一を決めたかったのだ。
 そして日本シリーズはオリックスが相手なら勝ち負けはどうでもいい、どっちが日本一になっても構わないと僕は思っていたのだ。
 しかし実際に日本シリーズが始まってみるとどうだろう、ただ募るのは「勝ちたい」という思いだった。勝ちたくて勝ちたくてたまらない。日本一になりたいのだ。

 初戦。オリックスの先発は日本最高の投手山本由伸だった。絶対に勝てないと思われた試合でヤクルトは驚異の粘りを見せ山本由伸を6回で降板させることに成功した。村上宗隆にも2ランが飛び出し3-1とリードした9回、ヤクルトのマウンドにはマクガフが上った。今シーズンヤクルトの抑えは石山のはずだった。しかし石山の絶不調からマクガフを抑えとして起用せざるを得ない状況となった。
 そしてマクガフは2者連続フォアボールでノーアウト一、二塁を作り、さらにマクガフ自身のフィルダースチョイスも絡んでノーアウト満塁。そして案の定打ち込まれ逆転サヨナラを許した。
 あの日、僕はただ画面の前で呆然とすることしかできなかった。見えたはずの勝利は目の前で指の間をするりと抜けていったのだ。失ったのではない、抜けていった、消えていったのだ。その事実はただ僕を苦しめた。
 そしてあの試合以来、勝ちたいという気持ちが強くなった。

 二戦目、ヤクルトは高橋奎二の好投、プロ初完封で勝利した。東京に戻った三戦目四戦目もヤクルトが勝利、ついにヤクルトは3勝1敗と日本一に王手をかけることに成功した。

 五戦目、東京ドーム3連戦最終戦。2-5とビハインドで迎えた8回、ヤクルトはオリックスのリリーフヒギンスを攻めノーアウト一、二塁のチャンスを作った。だが僕は三番山田哲人には全く期待していなかった。山田はかつて2015年日本シリーズで3打席連続ホームランを見せた男だ。だから僕は期待していた。それだけに今年の日本シリーズでの絶不調は本当に見ているのがつらかった。しかし山田が振りぬいたバットから放たれた打球はスタンドを超えていった。5-5の同点。遥かな夢への可能性をつないだ。
 そして同点の9回、マウンドはマクガフだった。そしてオリックスの代打にはジョーンズ、アダム・ジョーンズが立った。元メジャーリーグのスーパースターが立った。マクガフが放ったボールはスッとまっすぐに、真ん中高めへと吸い込まれた。そして元メジャーリーガーの鋭いスイングは、その意志の弱い真ん中高め直球の意志の弱さを見抜いたようにまっすぐに振りぬいた。その打球はまるでオリオールズで三番センターを務めていたころを思い出す打球速度で、レフトスタンドへと突き刺さった。5-6。ヤクルトは勝ち越しを許した。そして敗戦。
 実力負けだった。初戦とは違う、明らかな実力負けだった。初戦の敗北は日本シリーズという独特の空気感に呑まれ、浮足立ってしまった結果の敗北だった。しかしこの敗戦はただただ実力で負けたという事実が痛かった。
 さらに次のカードは神戸に向かうこととなる。極寒の神戸、屋外球場で試合をしなければならない。そして相手の先発は山本由伸。もう敗戦を覚悟するしかなかったのだ。神戸での初戦に負ければ対戦成績3勝3敗となり、もうどちらが日本一になってもおかしくない。ヤクルトが先に王手をかけたにもかかわらずタイに戻されるという状況は明らかにヤクルト不利だ。そうなればもう負けるしかない。

 2021年11月27日、日本シリーズ第6戦、延長12回。レギュラーシーズンは延長戦を行わなかった今シーズン、両チームにとって今年初めての延長戦を迎えていた。塩見が出塁しネクストバッターズサークルにはスワローズの代打の切り札川端が控えていた。でも僕はほぼ諦めていた。2アウト1塁で代打川端がヒットを打っても得点になる確率なんて低いじゃないか。そんな諦めかけた気持ちを見透かしたかのように、野球の神様は奇跡を巻き起こしてくれたのだ。
 相手投手は吉田凌。スライダーのキレ味が光る中継ぎ投手である。しかしこの日はスライダーのキレと変化が良くなかったように見受けられた。そして暴投を招いた。2アウト2塁、1ヒットで得点を見込める場面となった。しかし2アウト、外野は前進している。9回裏オリックスのチャンスで同様に福田がセンターに良い打球を放ったものの前進守備の外野に阻まれ凡退していた。外野前進の場面でキレイなタイムリーを打つには内野の間を抜けるゴロか、捉えた打球で外野の頭を超えるかの二択しかない。しかし川端は今年1HR、決してパワーのある打者ではない。そして川端の得意なヒットコースである三遊間にはパ・リーグ屈指の三塁手宗と日本を背負う遊撃手紅林が控えていた。ここを抜けるのも厳しい。
 アウトになることすら許されない場面で都合よく代打でタイムリーを放ってくれることなど、いくら代打の切り札といえど望み薄だろう。僕は半分諦めながら試合を見ていた。
 川端は粘った。スライダーをきっちりカットして粘る。そして7球目、インハイに投げ込まれたスライダーを川端はらしいバッティングで逆方向へと打ち返した。しかし打球の角度が高すぎる。「これは内野フライか……?」と僕は諦めた。しかし高く上がったフライはショートの頭を超え、そして前進するレフトの前へぽとりと落ちた。2塁ランナー塩見は止まることなくホームへと突入し勝ち越しを決めた。
 あのとき、あの打球が奇跡的に落ちたことは、野球の神様が起こした奇跡であるように思えてならない。川端という天才が、インコースという難しい球を逆方向に捌くという天才的な打撃を見せた。そしてあの打球が落ちたという事実がなければ、ヤクルトはどうなっていたかわからない。だからこそ野球は面白い。

もしあの時

 僕が主催しているアドベントカレンダーであるトロオドンアドベントカレンダーにて書かれたフナムシさんの記事にて2011年のヤクルトスワローズに関する記事が書かれている。この記事から引用したい一部分があるので引用させていただく。

 ヤクルトスワローズを追い始めてけっこう経つけど、未だにこの時期が一番強かったんじゃないかと思います。おれの青春は青木と相川とイムチャンヨンで出来ています。それだけに優勝できなかったのがめちゃくちゃ悔しかった。

※この物語は事実を元にしたフィクションです

 ヤクルトは2015年にも優勝を果たしたが、正直言ってあのシーズンはなぜ優勝できたのか今考えてもよくわからない。最強のリリーフ陣と最強のクリーンナップ、しかしそれ以外は貧弱なチームだった。貧弱な先発と出塁能力に欠いた一番打者。本当になぜ勝ったのか理解に苦しむ。
 それに対して今年2021年の優勝は本当に良かった。先発投手が整備され、リリーフにも若手が伸びてきた。打線は主砲山田を軸に村上も加わり、弱点であった一番打者もやっと塩見の台頭により解決した。

 でも2010-2011ヤクルトも日本シリーズは勝てなかったんじゃないかなと思う。2021年ヤクルト、日本シリーズ制覇で日本一、心からおめでとう。

※この物語は事実を元にしたフィクションです

 今年の日本シリーズは本当に面白かったんだろうと思う。というのは、当事者たちは本当につらかったからである。毎日毎日勝ちたいという気持ちを抱きながら、一つでも負ければ日本一が遠のいてしまうという恐怖とともに、セ・リーグ5球団からの期待もあり、下手な試合をやるわけにはいかないのだ。そんな重圧の中で毎日重苦しい試合ばかりしているというのは本当につらいことであった。
 2015年日本シリーズは本当に悔しかった。何が悔しかったかを思い出した。ただただ実力不足だったからだ。当時のヤクルトには山田ぐらいしかいなかった。できることはやったと思うが、ただ実力不足を感じたということが悔しかった。
 2021年はそういう点において、パ・リーグチーム相手に互角の勝負を挑めたということが本当にうれしい、そしてそれがあの重苦しい試合展開を生み出し、ただただ苦しい日本シリーズへとつながったのであろうと思う。オリックスファン、ヤクルトファン共に日本シリーズ終了後は疲労困憊していた。そして互いに解放されたという気持ちが強かったのをよく覚えている。

 本当に優勝できてよかった。本当に心からそう思う。一年間ヤクルトというチームを応援してきて、やはりこういうことがあるからこそファンはやめられないのだなと思う。本当に最高の一年だった。ありがとうございました。そしておめでとう。
 来年も、再来年も、その次も。ヤクルトスワローズというチームを僕は応援し続けようと決意しました。来年も最高の一年となることを願って。

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