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リンリン(Mr.GO)パワナンバー【パワプロ2022】

Mr.GO(リンリン)

ゴリラが打席に立っているという違和感

中国吉林省サーカス団-斗山ベアーズ('13)-巨人(契約破談により白紙)

起死回生、逆転のゴリラ

 中国のサーカス団に拾われたローランドゴリラ。その後サーカス団の跡取りであるウェイウェイが祖父の好きだった野球賭博を見てゴリラに野球を覚えさせることを思いつく。とはいえ野球不毛の地中国であったため守備や走塁といった概念については教えられなかった模様。つまりバッティングしかできない。
 そして祖父が死亡し、その賭博によって膨れ上がった借金を返済する手段に困ったウェイウェイはゴリラをプロ野球チームに入団させ金を稼がせることで借金返済を思いつく。おりしも韓国で「ハンター」と呼ばれるスカウトがこのリンリンの才能に目を付け万年最下位球団だった斗山ベアーズにこのリンリンを入団させることとなった。入団後の名前はMr.GO。
 多くの議論を巻き起こしつつも世界で最初の野球選手になったゴリラはまさに遺憾なくその才能を発揮し初打席で代打ホームランを放つ。その後もホームランを量産しつづけ斗山ベアーズ快進撃の中心選手となった。
 シーズン中から代理人がNPBへの挑戦を視野に交渉を進めていたものの韓国シリーズ最終戦での乱闘騒ぎにより契約交渉は打ち切られMr.GOの現役生活は終わりを迎えた。その後はサーカス団に戻った模様。

 人間離れしたパワーが特徴、というよりはもともと人間ではない。片手一本でのスイングにもかかわらずボールは果てしなく彼方まで飛んでいく。打ち損じて打ち上げた打球は高く上がりすぎて外野手が見失うレベル。
 フォーム?片手打法なんてあるわけないだろ。

査定について

 まずミートはDという低めの数字となっていますがまずこれはKBOというリーグの性質上どうしても高くするのは厳しいかなと思ったからです。ゴリラなのでミートを下げてもいいとは思いましたが終盤のいい場面で代打起用されてアレだけ打っているということでさすがにそれはかわいそうということでDにしました。特殊能力が乗っかれば普通に強いです。
 パワーはS90ということでまず一番大きいのは打席数の少なさです。少ない打席数でかなりの活躍を見せたことは確かですが年間通してどれだけの数字を残せるかというところには疑問があります。S90でも別に特殊能力乗ればバフが付きまくるんで大丈夫でしょう。
 走力ですが四足歩行ですし映像を見てる限りものすごく速いという感じはなかったです。加えて後述の要因により走力は低めに見積もりました。
 守備関係ですが基本的に守備は教わっていないのでどうにもなりません。というか守れるわけがないのです、ルールを知らないのだから。あまり描写はありませんのでかなり低めにしましたが肩力は人間以上のものがあるかもしれません。捕球ですが捕獲のために撃たれたネットガンを撃墜するぐらいのセンスはあります。ボールぐらい容易いでしょう。外野守備適正もフェンスをよじ登るなどかなりの運動能力を発揮していました。鍛えれば優秀な外野手になった可能性を感じます。

 基本的な情報としてリンリンはゴリラとしてはかなり高齢な部類でありすでに選手生命は終盤です。それを再現するためこのリンリンも50歳で登録されています(一応超晩成型にはしてありますが)。
 そして本来彼は右打ちですが最終打席でわけあって左打席に立って見事にランニングホームランを放ちました。よってスイッチヒッターです。

低球必打、選球眼

 あまりにもホームランを量産するMr.GOに対しKBO投手陣が一計を案じる。そう、敬遠戦術である。しかしそれも簡単に打ち返した結果確実に敬遠する方法としてボールを転がすという選択を思いつく。これに対しMr.GOは転がるボールをゴルフのようにすくい上げ見事にホームランにした。低球必打です。悪球打ちもつけろや。

調子極端

 まあとにかく絶好調の時は手が付けられないというところでこういう評価になります。そもそも不調があるとは思えませんがゴリラはメンタルの弱い生き物なので長いシーズン何があるかわかりませんし。

弾道3、ラインドライブ、広角打法

 初打席でのホームランはセンターバックスクリーンへのライナー性のホームランでした。その後もすさまじい勢いでホームランを量産したものの打球の角度は基本的にライナー性の打球が多い印象でアーチストという感じはありません。一度フライを打ったこともありますが高く上がりすぎて外野手が見失ったことによりランニングホームランとなりましたのでアレは基本的に打ち損じと判断して問題ないでしょう。右中間スタンドへのライナーが多い印象で広角打法もつけておきました。

チャンスC、逆境〇、代打〇、決勝打、満塁男、サヨナラ男

 基本的に彼は代打専門の打者であるということを考えておきたい。やはり終盤の大事な場面で代打で使ってこそ輝く打者にしておきたいのである。よってチャンスAとかそういう普通に強い特殊能力は解釈違いでした。
 逆境〇、代打〇、決勝打の三連コンボによりビハインドでのチャンスからの代打起用で非常に高い能力を発揮できます。
 加えて満塁男サヨナラ男、これはもう劇中でも描かれている通り満塁の場面で当然のように出てきて当然のように打って帰っていきます。途中から斗山ベアーズの戦術はセーフティバントで満塁を作って代打でMr.GOを出すという勝利の方程式が出来上がるほどには打っていました。もはや言葉はいりません。

対エース〇

 個人的につけるかどうか迷った能力がこれです。ただ終盤の大事な場面でホームランを量産しているという点を評価し、つけました。

盗塁G、走塁G、併殺、ホーム突入

 走塁というものを彼はそもそも教わっていないことを考えれば走塁技術や盗塁技術が彼にあるわけもなく、当然のGです。加えて脚力の問題もあるので基本的にゴロを打った瞬間に終わりの打者であるという認識を持っておく必要があるでしょう。個人的には2アウト満塁で最大の能力が発揮できるようにしたかったという部分もあります。追い込まれた場面でこそ最大の能力を発揮するのです。
 また彼はルールを知らないので途中の塁で止まるということはしません。劇中でもとにかくホームに向かって三塁手を吹き飛ばして激走する描写しかありません。ホーム突入です。

送球F、エラー

 守備をしてないんだから当たり前だよなあ。むしろ送球Gにしなかったのが温情すらある。

怪我しにくさF

 物語最終盤、Mr.GOは韓国シリーズの途中で膝の前十字靭帯損傷により立てなくなるレベルの怪我をしていたことが明らかになりました。しかしこの事実は伏せられなぜか試合に出てこないという試合が続きました。結果的に最後の試合では鎮痛剤を使用し痛みに耐えながら打席に立ちランニングホームランを打ちましたが、この事実は見逃せません。個人的には回復Fとかもつけておけばよかったなと後悔しています。

総評

 とにかく強いけど使いづらいというところも否めない、そんな感じです。たぶん2点ビハインド2アウト満塁サヨナラのチャンスで代打起用したらめちゃくちゃ強いんじゃないでしょうか。ただホームランを打たなかった瞬間にその価値は誰よりも下がります。代走の準備は欠かせません。

 彼の夢は一年で終わってしまいましたが彼の野球選手としてのキャリアは始まったばかり。50歳からの名球会入りという奇跡を目指して頑張ってみてください。

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