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急にクアドリリンガル(4ヶ国語話者)+となった息子😅

この夏息子が16歳になりました。めでたい㊗️

イギリスの16歳は日本人で言う成人みたいな感じで、いろいろと出来ることも増えるし、料金も一部大人扱いになるし、責任を持たされる年齢。ちょっと感慨深いこの誕生日を、我が家の本拠地である香港の自宅で過ごさせてあげられたのはほんと良かったです。

今年はイギリス長期ビザの申請が有ったので香港帰国を2ヶ月近くとっていたのですが、息子が急に中国語の普通話(いわゆる北京語)と広東話(広東語)を日常的に使い出し、俄かに香港人としてのアイデンティティを発揮し始めたのには驚かされました😲✨ちょっと芝居がかっており巫山戯てる風なところも有るのですが、双方共に発音は非常に正しく滑らかで、いつの間にこんな??という嬉しい戸惑いです。

中国語の学習では、語彙の習得すなわち漢字の習得となる為、3、4歳からもうどんどん書かされる宿題が出るのだけれど、識字障害のある息子は漢字の書き取りが本当〜😭に出来なくて、でも聞くのと喋るのはある程度出来てしまうから、先生から「書く努力が足りないだけ」と言われ続け大変でした。偶然、多言語環境下に於ける識字障害がご専門である研究者の先生が学校にいらっしゃって救い出してくれましたが、そんなこんなでもう中国語は長らく後回しの教科になってたんだよなー。
それを急にまた今の学校で中国語をやりたいと言い出して、スペイン語と並行して現代外国語(←古典外国語てのもあるから区別)を2科目選択。GCSE受験は皆さん普通、教科は絞って少ない範囲の勉強に集中することで高いグレードを目指すものらしいのですが、元々息子の半分は香港人なのだから、やりたいというなら大いにやれば良いかと思って反対はしませんでした。
で、引き続き読み書きは惨憺たるものなんだけれども、リスニングとスピーキングを出来るだけ正解して点を稼ぐ戦法で、なんとGCSEは上から二番目に優秀なグレード「8」で着地しました!👏🏻👏🏻👏🏻おそらく筆記以外はほぼ満点を取ったんだろうなと思う。
3歳4歳で学校の先生と揉めた時に、無理に漢字の書き取りにこだわらなくて逆に良かった。あのままでいたら絶対中国語が嫌いになってただろうし、助け出して下さった先生がおっしゃるように学習そのものに対する苦手意識が生まれ、人生を狂わせてしまったかも知れません。人生、何がどう転ぶか分からない。人間万事塞翁が馬、です。

息子の場合、日本人と香港人の子どもでありながらも「英語」が読み書き会話の全てにおいて一番支障なく出来るので第一言語と言うべきだと思うのですが、日常的に使う頻度で言えば次が日本語、普通話、広東語、スペイン語といったところでしょうか。ちょっと前までは英語&日本語、その他少々、みたいな感じだったのですが、にわかにもうquadriringual(クアドリリンガル)と言っても過言では無い、のレベルに。

親としては特別な多言語教育をして来なかったどころか、むしろ多言語での読み書きを強要することによって他のことが出来なくなってしまったり嫌気がさしたりしたら取り返しがつかないと思って学習機会も与えずに来た中で、自分で選んでこれだけ話せるようになったと言うのは本当に驚きました。
そのうち追い越されないように、私も中国語2つと、あとちょびっとだけしか出来ないフランス語をどうにかしておかないと😅
息子にからかわれるのがめっちゃ腹立つのですよね。息子の方が能力が有ると分かってても、腹が立つから🤯🔥