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カーブは強い!

カーブとストレート…といえば、一般的に想い浮かぶのは野球の投球でしょうか

今回このblogで書くのは、カラダの構造についてです

私達人間は、木の如く天に向かって直立しつつ、二本足で移動する独特の動物

ロボットと違い、人間の二足歩行には弾力…つまり"しなり"が必要です

だから首、腰などにはカーブがあるのです

カーブこそが…直立するカラダを安定させつつ動かす、重要ポイントと言えるでしょう

下の写真を見ていただけばわかりますが

ストレートネック・腰椎滑り症・脊柱管狭窄症などは…

胸椎や腰椎のカーブが少ないことで、クッション性を損ねている症状と言えますね

私は昔、鍼灸師の先生に腰椎滑り症と言われたことがあります

レントゲンで診断されたわけじゃありませんが…
父親が脊柱管狭窄症だったのもあり、骨格的に似ているはずで…

腰椎のカーブが足りないのですね

ストレートウエストと言える状態なので、過剰に骨盤が後傾しがち…

和室生活だと、腰に疲労が溜まりやすくて…昔はギックリ腰にもなっていました

脊柱管狭窄症や腰痛分離症の写真
いわゆるストレートネック

首もどちらかというと、ストレートネック気味かもしれません…

背骨は後ろ側にあり、肋骨の中や、腹部に臓器がありますから

カラダの重さの吊り合いを取りながら、直立〜歩行して行動すのが…私達人間といえますね

私達それぞれが、自身のカラダに合った吊り合い=姿勢保持をしていて…

歪みの癖が常態化することが、故障を起こす原因にもなるということ

カーブはしなりであり、強さを生みます

野球ならば、速いストレートはカーブより強い印象ですが…

直立する人間のカラダは、四つ足動物とは違い、不安定なバランスを維持すべく…

人間独自のカーブ構造を進化させました

垂直(ストレート)が強いのは、動かない前提での安定感

しかし土台である地球そのものは微細に動いているので、動かないビルにも、免震構造という"しなり"が存在しているのです

強度のある竹も、実はしなやかにカーブを描いていますよね?

群馬県高崎市の竹林

背骨をアーチ同様に足裏(土踏まず)も、足底アーチと呼びます

足の甲が高いバレリーナは、それだけ足裏のアーチも高く(ハイアーチ)

土踏まずが浮いていることが、構造的に良しとされるのも納得ですね

実は、私の足の骨は薄く足指が短いのに、足幅が4-5Eという幅広足(しかもサイズは23.5-24cm)

更には大腿骨の外旋角度が狭いのに、若い頃(昔のダンスの基礎練習方法で)足先だけターンアウト(バレエの1番ポジション)を無理にさせられた為、外反拇趾&扁平足になってしまいました

昔は個体差など無視…
気合いと根性の練習が普通でしたからね

足裏アーチが高い方が何故強いか?ということは
🔽の写真でわかると想います

アーチ構造の強さ

橋の写真のアーチ部分を土踏まずと考えると…確かに土(踏まず)だとわかります

面で(つまりベタ足)の方が安定感がある様ですが…
移動時のバネ感を考えても、アーチが高い方が良いのは間違いないでしょう!

足底アーチの図

地面に接する足裏…アーチが崩れるということは、土台が崩れるということなので…

足裏を見直すことは、姿勢作りや健康面にも重要です

足底アーチをサポートする靴やインソールも、たくさん販売されています

しかしそのほとんどが…
アーチ"サポート"の名の如く、アーチを下から支え押し上げるものばかり

形状はアーチが出来たように見えますが…

それなら何故、アーチ型の橋の下が空洞なのでしょう?

下はヨガの「橋のポーズ」

🔼の写真で見ると、違いがわかりますよね?

バランスボールに背中を預けるストレッチは、気持ち良いしので私も大好きです

但し、これは背骨をリリースさせて、循環を良くするストレッチであり

カラダを構造的に支える為のトレーニングではありません

ピラティスのショルダーブリッジとも似ていますが…ピラティスでは腰を反らせずストレートなラインを作ります

ヨガの橋のポーズとは、目的が違うエクササイズですね

上/ピラティス 下/ヨガ

バランスボールに預けた背中は脱力しています

ベタ足ならぬ「ベタ背中」状態…これはリラックス=休息の為の動きなので、

構造的トレーニングには適していません

安定しつつ、動き出せるのはヨガの橋のポーズでしょう…

骨盤を押し込んで反っているので、いつでも前方に上体を起こせますから

しなりが利いた状態といえますね

これを足裏にあてはめると…

アーチサポートのインソールは、背中を預けるバランスボールみたいなもの

土踏まずを押し上げてサポートするのが一般的インソール

アーチ"サポート"はしても、
アーチ"メイク"はしないのです

無理矢理下から押し上げた状態のアーチは、そこにウエイトが掛かると楽な様ですが…

建物で言えば柱を補修した程度の効果と言えるでしょう

もちろん一時的に腹圧が上がる為、効果は感じられるし…私も以前、このタイプのインソールに助けられたことがあります

またスラックレールという器具は、その弾力性ある素材感とかまぼこ形状で…乗ると腹圧が高まるので、多くの方にお勧めしてきました

2年前ですね!
2年前はマスクでセミナー!

この器具は「腹圧」の実感には素晴らしい効果を発揮するもので、🔼写真の様にトレーニンググッズとして最適です(軽いし持ち運びに便利)

ただ日常で、ずっとこれを足裏に敷くわけにはいきませんよね?

ちなみにスラックレールと同じ素材の、ユビスラというグッズもあります

足指に挟むので握り効果によってアーチは少し出ますが…

長時間つけると足が痛くなるのが、私個人の感想です

握り続けるので痛いのは当然だし…結果、脱力してしまうので足の骨の結束力も低下するのではないでしょうか?
(あくまで推測です…)

単に挟んでいるだけなので、運動するとズレるという難点も…

これもスラックレールと同じく、一時的にトレーニングするのには最適なグッズなのです

そもそも足指トレーニングは、ダンス界で40年以上昔から行われていて…私もタオル掴みなど普通に出来ていました

昔からタオルを自由に足指で掴める私の足底アーチが低いことを考えれば?

足指を握っても、足裏のアーチメイクが出来るとは言えません!(末梢神経トレーニングには有効です)

アーチメイクでは足指より、むしろ中足骨の方が重要でしょう

歩行時には、足指の根本である中足関節にウェイトが掛かるからですね

足裏(足底アーチ)について長年の試行錯誤の末、辿り着いたのが関口正彦先生の「3点バランス理論」

🔽は「3点バランス理論」によるインソールです

3点支持によるアーチが、自然に出来るというもの

この3点がポイントです
立つだけで浮く様な感覚に! 
右が3点バランスのアーチメイク

このインソールに出会った時、ただ上に立つだけで軸が安定しまくりでした!
(スラックレールの様な足踏みも必要ありません)

勝手に全身が浮く感覚に陥るのです
正に足裏に橋(アーチ)が出来た状態

アーチサポートとアーチメイクが違うのは🔽のインソールの写真でわかるはず…

上/アーチメイク (3点バランス理論) 下/アーチサポート

最も足から全身を整えるのは3点バランス理論…というのが、現在の私の考えです

私は縁に恵まれ、素晴らしい方々と交流させていただいております
興味ある方は、通販でこのインソールを購入出来ますよ!

TRY ANGLEでセミナーで、関口先生をゲスト講師に招く予定です

BORN to RUNには靴ビジネスの裏側なども書かれているようです…

ふくらはぎが第二の心臓
足指が末梢神経を通じた脳
だとするならば…
足裏のアーチは(ツボでいう涌泉)は、ボディでいうなら肚(腸)に当たるのかもしれませんね!

"超(腸)重要"という事です

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