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裁判支援カンパのお願い。AV事業者から提訴された訴訟(次回裁判は8月3日)

皆さま

みなさま、いつもお世話になっております。

 私は弁護士として、またNGO活動を通じて、若い女性に深刻な被害が発生しているAV出演強要問題等のAV被害に取り組んできました。

 2018年1月にAV事業者が、ある女性の警察への被害申告を受けて淫行勧誘罪で逮捕され、AV出演強要問題に関する社会的議論が盛んになったタイミングで、「出演強要をする加害者はみんな、陰に隠れず責任をとってほしい」という趣旨の発言をTwitterでしたところ、自分の意図とは違う方向にゆがめられ、逮捕された事業者に名誉棄損で提訴されました(請求金額500万円)。
 一審で勝訴できると思っていましたが、一審は私の5万円の賠償を命じました。それだけでなくこの件で今年一月に懲戒請求を受けています

 AV出演強要問題をもっと前に進めなければならないのに、こうした提訴に足を引っ張られ、私を頼ってくださっている被害者の方々も本当に悔しく悲しい思いをさせてしまっています。
 このAV事業者は私以外に警視庁(東京都)、朝日新聞、TBS、東京新聞を名誉棄損で提訴し、東京地裁は東京都とメディアに対する訴訟は敗訴させ、私に対する事件のみ賠償を認めています(ただし、警視庁、メディアは別訴)

 一審判決は、私の発言の意図を歪曲し、提訴した事業者を名指しした発言をしたわけでもないのに、当該事業者を対象とした名誉棄損だと誤った事実認定をしており、正当な言論を歪曲して委縮させるという意味でも見過ごせない判決だと思います。

 詳しい経緯はこちらにまとめています。

憲法学者の木村草太先生、中里見博先生からは一審判決を批判する意見書を提出いただきました(上記のマガジンの中に掲載されてきます)。

 なお、名誉棄損も懲戒請求も、AV事業者の代理人は著名な高野隆先生ら弁護団で、AV事業者の側で大変熱心に主張を展開され、大部の主張書面を頻繁に提出しています。私はこの裁判において、ひとりの個人として、東京地方裁判所一審判決と著名弁護士軍団という強大な相手方に立ち向かっている状況にあります。

 しかし、これまでの活動や被害者の方々の思いを否定されるような結論は何としても避けたいと思っています。女性の権利運動そのものをも後退させ、声を上げる権利を奪われるような悪影響も避けたいと考えております。


 そこでぜひご支援のお願いです。


■ カンパのお願い
 一審に続き、控訴審の審理でも、非常に多くの時間と労力がかかり、また、懲戒請求もこれから始まるところで、主任の佃克彦先生、杉本朗先生、角田由紀子先生、雪田樹理先生、中野和子先生など友人知人の弁護士の皆さんに手弁当でお願いしているところ、多大なご負担をおかけして非常に申し訳なく思っております。
 裁判及び懲戒請求にかかる費用のカンパをお願いできないでしょうか? どうぞよろしくお願いいたします。


カンパの送り先
みずほ銀行横浜支店
普通 2340014
口座名義 預り口弁護士杉本 朗
(アズカリグチベンゴシスギモトアキラ)


Paypayでもカンパを受け付けております。kazukoitomoon です。


■ 傍聴について
 次回裁判は

日時 8月3日午前11時    法廷 東京高裁808号法廷

です。

事件番号 令和元年(ネ)第5084号 損害賠償請求控訴事件

係属部  東京高等裁判所 第15民事部

 前回も、AV出演強要被害の問題や私個人を応援してくださる方が傍聴してくださり、とてもうれしく心強かったです。
 コロナという状況で、皆様のご無理は申し上げられませんが、もし、傍聴していただける方がいたらとてもうれしいです。

 今のところ、コロナ下でも、傍聴制限などはないと思っているところです(マスク着用はマストのようです)。

※追記 傍聴は17席までということでした。それを超えると入れない可能性があるとのことでしたので、申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いします。

 皆様の応援をどうぞよろしくお願いいたします!! 

 刑法性犯罪規定の改正に取り組む被害者支援団体の皆さまから、裁判の応援の寄せ書きの色紙をもらいました。

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                     (お名前をぼかしましたが、とても暖かいメッセージが涙)

noteを通じてもご支援をいただくことができます! 是非よろしくお願いいたします。

 noteを通じたご寄付に寄せられたメッセージを一つご紹介します。本当にありがとうございます。

 小額ですがサポートさせていただきます。 一刻も早く解決して、本来の目的である弱い立場の女性を助ける活動に専念できるよう願っています。

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