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ラブレター

ラブレターなんて何年ぶりだろうか。

確か記憶によれば、高校2年生の冬好きな先輩に一世一代の気持ちを込めてラブレターを書いた。送り主の名前は未記入。先輩の自転車にこっそり手作りのミサンガと共に置いたあのラブレター。相手に届いたのかも今はもう分からないまま。

タイトルの通り2年記念日の今日、私は付き合っている彼にラブレターを贈ろうと思う。2年という大切な節目に。


2年。

長いような短いような、深いような浅いような。

この2年間波乱万丈な日々であったことは、間違い無いだろう。
私の彼は、寛容で優しくて、感情の起伏がなく、本当に怒らない人である。アニメキャラに例えると、コビーとルフィーを合わせたような人物。(個人的にワンピースが好きなのでワンピースのキャラに)後輩からも慕われ、先輩からも可愛がられる、そんな人。

職場の先輩で一目惚れだったと思う。物腰が低くて、誰に対しても謙虚な彼に恋に落ちるのはあっという間だった。ここではお付き合いへの過程は省略することとする。

お付き合いをしてから1年間は猫をかぶったように良い彼女でいようととにかく努めた。努めたと言っても、彼に変えてもらったと言ったほうが良いのかもしれないほど、私のコンプレックスは出ることなく平和に過ごしていた。そんな自分が好きだった。
1年過ぎたあたりから、少しづつ本来の自分が見え隠れするようになり、何かをきっかけに自分の中の悪魔が私を含め、彼へ攻撃するようになった。彼の行動範囲や交友関係を束縛するようになり、彼の過去に嫉妬し癇癪を起こす毎日だった。仕事もうまくいかず、生きていくことが辛くて仕方がなかった。癇癪を起こしたあとは、罪悪感に襲われ自分を責め続けた。とにかく、とにかく毎日が地獄のように辛かった。思い出すとゾッとするようなそんな日々が、半年近く続いた。

もちろん、自分自身も疲弊していったが、彼が一番苦しかったのではないだろうか。どんなに辛い状況でいようと、彼は私から離れていかず、一緒に乗り越えようとしてくれた。一緒に精神科通院へ同行し、やれること全てをやってくれた。そんな中でも、変わらない私の状況。もう無理なんだと弱音を吐いても、彼は決して諦めることなく、私と向き合うことをやめなかった。

「大丈夫だよ。」「一緒に頑張ろう。」「大好きだよ。」

彼の発する言葉はいつも前向きで、どん底にいる私をゆっくり、だけど確実に救い上げてくれた。そんな彼がいたから、今私は生きているのだと思う。


わがままで打たれ弱い、こんな私をいつも大切にしてくれてありがとう。
あなたのおかげで、とても幸せです。

言い切れぬほどの感謝と恩を、これからもゆっくりあなたの隣で返して行こうと思う、、、。いや、違う、伝え続けて行こうと思う。


3年目もあなたの隣にいられますように。


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