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ひな鳥でもわかる! AC6に向けた正しいアーマード・コア知識

君はアーマード・コアの正しい知識を持っているか?
知りたいのならば、よめ。

「まっさらな状態ではじめたいんだ!」というならよまなくていい。


・はじめに

 2023年8月25日。
ついにアーマード・コアの新作の発売される。

 10年……われわれはこの時を10年待っていた。フロムの宮崎さんや宣伝担当だったオグさんから「アーマード・コアを捨てるつもりはない。いつか新作を作りたいと思っている。」とか言われながら、ずっとだ。
 私は無事健康な体で22年12月の新作情報をとつぜん発表されてびっくり仰天する事が出来たが、病や事故でこの日を迎えられなかったやつらも少なくはないだろう。10年とはそういう月日だ。

 なにもかもが変わってしまった……というのは言いすぎなきもするが、少なくともゲームーハードは2世代進んでいまやPS5だし、女性ブイチューバーとかもこぞってアーマード・コアのプレイ動画を配信するすごい時代になった……フロムのガイドラインはチェックしておけ。

 むかしはアーマード・コアとはかんぜんに男のゲームだった……ゲーム・プロデューサーの鍋島さんが公式生放送とかで「ACプレイヤーの男女比率は99.8:0.2」とか「社内の女性社員に『どっちのメカがかっこいい?』と聞いてみたけど『どっちもおなじ』とか言われた」と言っていたし、プレイしても「コレは女の子の興味を惹けそうだな!」とか思うものは何一つでてこなかった。
 イイ声のオトコはいたが、画面の中では最初から最後までメカとメカがくんずほぐれずしているだけだった。

 ……ていうか『10種以上のパラメータを持つ400以上のパーツ群を、それぞれパラメータを取捨選択しつつ適宜組み合わせて戦闘メカをつくり、つくった戦闘メカをコントローラのボタンを全部使って適切に操作し、わりと容赦なく攻撃してくる敵をやっつけろ。負ければ基本、罵られる』というゲームは男であってもメチャクチャ人を選ぶのではないか?
 『戦闘メカ』が『エイリアン』とか『怪獣』だったら私はこのゲームをプレイしていないのではないか?

 まあとにかく。

 10年というつきひが流れたので「この『アーマード・コア6』っていうゲームおもしろそう! でもアーマード・コアってどういうシリーズなんだろ?」というひとが沢山いるだろう。なのでこどものころからアーマード・コアをやってるこの私が正しくアーマード・コアを説明してやる。よく見ておくんだな、ジャック! という事だ。

 この記事を読み、正しいアーマード・コア知識を手に入れ、アーマード・コア6の発売にそなえろ。


・アーマード・コアってどんなゲームなの? ゲームジャンルは?

 初心者がまず気になるのは「そもそもアーマード・コアってどんなゲームなの?」だろう。
シリーズによってちょいちょい変化するが、共通するのは『メカカスタマイズアクション』だ。

 メカ・カスタマイズ・アクションなので君はメカを適切にカスタマイズし、そのカスタマイズしたメカを上手いことアクションさせていくことでゲームが進む。

 可愛い女の子とイイ感じにトークして好感度を上げていくとか、手持ちメカに指示を出し相手の女の子の手持ちメカと戦闘させリーダー機の頭部パーツを壊したら勝ちとか、戦闘メカに様々なトレーニングをさせてステータスを伸ばしライバルの戦闘メカに勝つとか。そういうシステムは一切ないので勘違いするな。
 ちょっと惜しいがユニットをカスタマイズする戦略シュミレーションとか、タワーディフェンスの類でもない。
 あくまでメカをカスタマイズして操作するアクションゲームだ。

 君がプレイを始めてから操作するモノは『アーマード・コア』と呼ばれるメカだけだし、相手の女の子もメカに乗っているので顔グラフィックとかはまったく出てこない。
 最初に自分のアバターとなるキャラクリとかも無いし、メカから降りたキャラクターが街を駆け回って住民からクエストを引き受けたりショップに入ってメカのパーツを買ったりとかもしない。
 そういうオープンな感じのゲームではぜんぜん無い。君がじゆうに動き回れる場所はただ一つ。戦場だけだ。

 しかし、クリエイティブな君は「あのACに乗ってるヒトはこんな顔だとおもう!!」と似顔絵とかイラストとかを描くのはぜんぜんOKだ。もりあげろ。

 フロムはヘンなトコで誠実なので、アーマード・コア6のPVに出てこない要素はアーマード・コア6に出てこない。
 君は最初から最後まで、メカをカスタマイズし、カスタマイズしたメカを戦場でアクションさせる事しかできない。しかし、とちゅうで飽きる心配はまったくない。


・どんな風にカスタマイズするの?

 ゲーム『アーマード・コア』におけるメカカスタマイズは基本的に『メカを構成する各パーツを交換する事』で実現される。

 具体的には全てのパーツを取り付けるための”核”となる胴体部分のパーツを中心に、
 外観及び耐久力を決定する頭パーツ、両腕パーツ、脚パーツを装着。
 外観には大きな影響を与えないが機動力や攻撃性能にすごい影響があるジェネレータ、ブースター、FCS(Fire Control System:火器管制装置)。

 更に相手を攻撃するための武装(右手武器、左手武器、右背中武器、左背中武器 etc…)を選択・装備する事で基本的なカスタマイズの流れは完了する。

 完成したメカはそのまんま『アーマード・コア』と呼ばれる。自分のメカも敵のメカも、同じようにカスタマイズして完成したメカは全部『アーマード・コア』であり、しばしば『AC(エーシー)』と略される。
 下半身がキャタピラで、肩から直接大砲が生えているほぼほぼ戦車なメカでも『そういうカスタマイズ』なので同じACだ。ガンタンクもザクも『MS』と呼称されるのと同じだな。

 また、それとは別に自分の作ったACは好きに名前を付けられるので、君は自慢の愛機に『黒い激流Mk-X』とかのイカした名前を付けてロールプレイングできる。公序良俗に反しない範囲で好きな名前をつけろ。
 こっそり好きな女の子の名前をつけたりしても、いいとおもう。

 ”CORE”を中心に”Armored”していくから『アーマード・コア』というわけだ。
 また、先に挙げたパーツ群は武装類を除き、基本全てのパーツを装着していなければエラーメッセージ『装備不完全』が表示されて出撃はできない。
 君は腕や足の無いロボットが好みだったり、ジェネレータやブースターを取り外して縛りプレイに挑もうしても残念ながらそれは不可能だ。
 いちおう、まったく攻撃力の無い非武装状態で出撃する事は可能だが、敵NPCは非武装ロボットに乗り込んだ平和の象徴である君を見ても、完全にようしゃなく攻撃してくるのでおおよそ意味はない。
 せいぜい反撃できない状態でいたぶられるのを楽しめ。そういう“プレイ”もひていしない。

 ここまで書く事で、ちょくちょく宣伝文句にうたわれる『すごい種類のパーツを“自由”に組み合わせて自分だけのメカがつくれる!!』というのは、若干語弊があるというのも解っただろう。
『頭パーツを2つくっつける』とかの自由はゲーム中においては無い(プラモは工夫して好きなように改造してよい)。

 アーマード・コアは、一定の制約の中で自由にメカカスマイズを楽しむ事ができ、またその制約のおかげでいわゆる『最強機体』というものは存在しない。あるのはそれぞれに『最適な機体』だ。
 君は、制約のおかげでアーマード・コアを一生楽しめる。


・どんなアクションができるの?

 基本的にはフロムの他の作品と同様『TPS視点でのアクション』を行う。つまり、君は先ほどカスタマイズしたメカの背中を見ながら敵メカをやっつける事になる。
 ほぼ四六時中メカの背中を見る事になるので、アーマード・コアでは背中側のデザインにもすごい力をいれている。ボタンを押すと、あっちこっちがパカパカ動いてたのしい。

 余談だが、シリーズでは時々色気を出して『コクピット視点』と称してFPS視点みたいなのを取り入れた事もあった。だが画面がすごい速さで上下して気持ち悪くなるだけだったので最近(10年前)のシリーズではやっておらず、「このTPS視点がコクピット視点なんです!」とかいいわけして無理やりコクピット視点ということにしている。余談おわり。


 アクションの種類はダクソとか隻狼とかとくらべてもかなり多岐にわたる。ロボットだから生身の人間にはできないいろんな事ができるのだ。
 最低でも、ジャンプしたり、ダッシュしたり、持ってる銃を撃ったり、背中のミサイルやキャノンをぶっ放したり、剣で斬りつけたり、背中を開いてビリビリしたりする事が出来るのは約束されている。パイルバンカーを撃ちこんだりもとうぜんできるだろう。

 更に、フロムは「メカがガチャガチャうごくとちょーカッコイイ!」というのを知っているから、まだなんか面白いギミックを仕込んできてるのは確実に間違いなく、君と私はそのギミック&アクションがかっこいいのでACを動かすだけでめちゃ楽しくなる。
 さらにそのギミック&アクションでかっこよく敵メカをやっつけると、のう味噌の中ですごい楽しくなるぶっしつがドパーっとでてやみつきになる。やめられない。

 しかしおそらく、無粋なAI操作補助とかはあまりはいっていない。なので「適当にボタン連打してたら勝てた」とか「ワンボタンでスームズにコンボが繋がって気持ちイイ」とかのイージーはたぶんない。

 もしかしたら『かんたん操作モードであんしん!』とか言ってくるかもしれないが、基本かんたん操作は罠なので素直に『レギュラー操作』とかを選んでおけ。
 だいたい、開発のやつらも全員「かんたん操作だとアーマード・コアのたのしさを200%増幅することはできないな……」とか思いながらテストプレイしてる事はあきらかであり、ACは『アクセル』『ブレーキ』『ハンドル』しかないゴーカートではない。
 アーマード・コアのあの傷だらけのメカビジュアルに惹かれている君も「むずかしい事は全部AIがやってくれるボタンぽちぽちするだけのパイロット」より「フルマニュアル操作で自分の手足のように巧みにACを操るパイロット」の方が心トキメク存在なのは間違いないだろう。

 1週間毎日プレイしてればだいたい手と神経が繋がってくるのでなにももんだいない。めざせ。


・アーマード・コアってどんな世界なの? 恐ろしいモンスターとか出てくる?

 最近のフロムゲーはちょうダークなファンタジー世界で、生理的にかなりやばいモンスターとかが沢山出てきて心臓にわるいという印象がある。

 安心しろ。アーマード・コアはダーク・ファンタジーではないので『見るのもおぞましい魔改造された人間らしきモノ』みたいな敵キャラはたぶん出てこないし、血がブシャーッ!っと出てCEROが上がる事も無い。
 表現的にはメカの腕が取れたり、メカが爆発四散して足だけになったりするだけなので未就学児にもあんしんしてお見せできる映像で溢れる。(なお、生物兵器としてなんかきもいモンスターが出てくる可能性は残る。しかし、そんなにたくさんは出てこないので大体問題ない。)

 ただし、デザインしてるやつらはフロムの社内デザイナーさんでダクソとかと基本一緒だし、なんかフロムの社風として『徹底的に、やる!』みたいなのが根底にあるので、あらゆる意味でチョーやばいメカが出てくる事はまちがいない。
 これまでの情報でも明らかにヤバイのがぞろぞろ出てきた。そなえろ。そして、しびれろ。

 だが先ほど言ったように、かわいい女の子の顔グラフィックとかはいっさい無い。いぬやねこのいやしも無い。
 あるとしたら、敵ACの左肩に貼られている『エンブレム』で、そういったものがいくつかあるかもしれない程度だ。そういう期待はぜったいするな。

 ただし、美少女不足の君がいい加減いちねん発起し、丸とか四角とかの素材を変形させて色を付けて上手く組み合わせる事で、美少女のエンブレムやデカールをつくり、自分の愛機に貼り付ける事はぜんぜんできる。
 やるがいい。

 それはそれとして、世の中には『ゾンビとかは大好物だけど、巨大な鉄のモンスターが動いてるのはダメ』という人もいるだろう。残念ながらそのテの方にアーマード・コア6はお勧めできない。


・Q&A

 ここからはアーマード・コア未経験者にありそうな質問をいくつか想像し、それに答える。
 アーマード・コアはシリーズが10作以上ある。それはつまり、初心者が10回以上はっせいしているという事なので、ちくいちそれを見てきた私は初心者がしりたい事がわかるのだ。

・ダークソウルとかとは違うの?

 いまやフロムソフトウェアといえば、ソウル系ゲームの本家本元大本営。
 『フロムソフトはソウルで世界的中小企業にのし上がった。』というイメージが世界共通であり、そのフロムソフトが新しくメカのアクションゲームを出すのだから、「ソウルっぽいのかな?」という疑問は至極もっともだ。
 過激ACファンの中にはこういった疑問を口にするだけで「おまえはフロムのことをなんにもしらない!」みたいに怒りだすこまったやつもいるが、そんなやつを相手にする必要はまったくない。

 質問に戻る。アーマード・コアはソウル系とは全く違うゲームと断言できる。『なんい度は高いが、その分クリア出来た時のうれしさが凄い』などの共通点はあるだろうが、それはソウル系との共通というよりはフロムソフトのゲームとしての共通点なのでここでは扱わない。

 最大の相違点は『機体の組み換え(アセンブル)機能』だ。先に書いたがアーマード・コアは機体を構成する各部パーツを組み替え、その性能を千変万化させる。これは決して見た目が変化するだけに留まらず、実際に様々な性能が複雑に変化するのはよく覚えておいて欲しい。

 このアセンブリ機能はソウルとかの『装備している鎧や武器を変えてステータスが変化する』とは似て非なるものなので意識を変える必要がある。どちらかといえば、『ステータスの振り直し』に近いと言えるだろう。
 ソウルゲームだったら貴重な消費アイテムを使用して初めて可能だった『ステータスの振り直し』が、アーマード・コアではパーツ交換によって簡単に出来る。という訳だ。

 という訳なので、アーマード・コアの攻略はシリーズ一貫して、この『ステータス変化をどれだけ適切に行えるか?』が非常に重要となる。なんだったら『上手くステータス変化できるか?』と『変化させた機体を上手く扱えるか?』の2つがアーマード・コアの全てと言っていい。アセンブリ機能は決しておしゃれコーデ追求機能ではないのだ。

 ソウルのほうでは「ロングソードで全クリできる」というウワサの絶妙ななんい度調整がされているが、アーマード・コアはその様ななんい度調整はされていない。
 最初の方のミッションでも、適切な武器やパーツを装備せず、見た目を追求しただけのACではぜんぜんクリア出来ないだろう。
「それでも……オレはこいつで全クリするんだ!」と意固地になる君もいるだろう……もちろんそういう拘りとか決意が君のプレイ技術を磨くのは確かだ。

 しかしそれはやはり、一種の縛りプレイである事は、よくにんしきしてくれ。


・過去作やってないけど大丈夫?

 特にもんだいない。
 われわれもアーマード・コア6は初体験のアーマード・コアだし、たぶん操作方法とかはかなり変わってるはずなので、過去作で『慣れる』とかもあまり意味は無いと思われる。
 スピード感は過去のACとそんなに変わらないっぽいので、それに慣れる意味で過去作をプレイするのはアリだろうが、ムリにプレイしても得るものはそんなに大きくないと思われる。

 そもそも、過去作といっても最新の過去作で10年前のものである。じょうしき的に考えて『10年前の過去作をプレイしていないと、今作はできませんね』というのは不親切を通り越して非常識の類であるし、常識的なゲームメーカーはそういうことはしないものだ。そして、フロムソフトウェアはやや変態チックではあるが常識的なゲームメーカーである。

 それはそれとして、アーマード・コアは『初心者でも爽快にロボットを操作できて、敵をかんたんにやっつけられてノーストレスで全クリできる』というゲームでないのも確かだ。
 気負う必要はないが、最初からSランク連発して簡単に最強傭兵きぶんを味わえるとはおもうな。


・AC持ちができないとダメ?

 よく言われる「AC持ちが出来ないとクリアできない」とかは完全にデタラメである事が証明されている。
 
なぜなら私はAC持ちを習得していないがほぼ全シリーズをクリアァーしてきたからだ(ケータイゲームとして配信されたアーマード・コアがあったが、筆者はさまざまな問題からケータイ・アーマードコアはプレイできなかった。)。たぶん、他のやつらもAC持ちしないでクリアしてきただろう。
 君はそういうてきとうな事を言うにわか野郎のてきとうな戯言をまに受けてはいけない。

 ちなみに、AC持ちなるものが発生したのは現状最新シリーズ(10年前)である『アーマード・コアV』系からであり、シリーズ当初(初代プレイステーション時代)からあった変態技術では無い事も申し添えておく。

 確かに、アーマード・コアは操作が複雑(一つ一つのアクションはボタンひとつで簡単なのだが、最低でも同時に2~3のアクションをしなければいけないので、結果あたまがこんがらがる。)なアクションゲームなので反射神経や咄嗟の判断力はあればあるだけ有利だし、現実問題として人間の指の数はコントローラーのボタン数より少なく、指の数を増やす外科手術とか、ゲームをのうはコントロールするデバイスとかもまだない。

 アーマード・コアを誰かのプレイ動画でしか知らない人も増えているし、そんな人が初心者ブイチューバーとかのあたふたしてるプレイ動画を見て「高速戦闘してる最中に、コントローラーの全ボタンを適切に使い分けるなんて、ふつうにむりだな」となるのはしぜんな事だと筆者はおもう。

 だが、実は慣れてくると『あんまし使わないので常時指を置いておく必要のないボタン』や『あんまし複雑な操作を必要としない機体構成』がわかるし、更に慣れれば『敵が次に何をしてくるのか大体わかるので、その対処に必要な操作を準備しておく』という予知能力も開花してくる。
 なので、本当に高速戦闘中にコントローラーの全ボタンを適切に使い分けねばこの先生きのこれないというワケではないのだ。

 むろんAC持ちを会得し、高速戦闘中にコントローラーの全ボタンを適切に使い分けることが出来るようになれば、ちょーつよいという事実はゆるがない。

 あとAC持ちは中指でスティック操作だ。正しいAC持ちをしろ。

  追記:AC持ちはネタ?
 ネタではある。だが実用性皆無というわけでもない。
ものは試しだ。正しいAC持ちをしてみろ。「……ああー。まあ、無くは無いな……無いけど」という感想だろう。
 筆者も実際に1回AC持ちでACを動かしてみたが「絶対にムリ!」という程では無かった。「上手く矯正出来れば良さそう。他に応用出来ないからしないけど」というまとも理屈からAC持ちを習得したりはしなかったが、君たちが思うほどヘンなものでもない。

 ただ、実際にやってるやつはまごうことなき変態だ。さらに、そういうのに限ってつよいからたちがわるい。せいぜい気をつけろ。


・お金が凄いシビアだから弾も節約して撃たないとダメなんでしょ?

 間違ってはいないが、優先順位1位ではない。確かにアーマード・コアは弾薬の1発1発にまで金額が設定されており、出撃中に撃った弾は厳密にカウントされ『弾薬費』としてミッションクリア後に報酬からさっぴかれる。
 これをして『戦闘フィールドにあるオブジェクトが壊れて楽しいからといってトリガーハッピーするのはやめとけ』と言うのは合っている。

 しかし現実には出撃中に喰らったダメージによってさっぴかれる『機体修理費』の方が遥かに高額であり、全ての武装を全弾撃ち尽くすよりも、瀕死で機体がピコピコ言ってる状態でクリアした時の方が赤字可能性はずっと高い。
 君は「お金を効率よくたくさん稼いで、パーツをたくさん買いたい!」と思ったら、弾薬費を抑える前にダメージを抑える工夫をするべきである。
 むろん、しれっと『1発ひゃくまんえん』みたいな武器が混ざってたりするので武器パラメーターの弾薬費をチェックする癖は身に付けておいたほうがよい。

 最善は『機動性を高め、全ての攻撃を回避する』事だが、はじめたてで操作のおぼつかない君は当然そんな芸当は出来ず、機動性の高いACは防御力も低いので通常より大ダメージを負ってしまい、赤字どころかそもそもミッションクリア出来なくなる危険性が高い。

 なのでまずは防御力をたかめろ。防御力が高ければ同じ攻撃をくらってもダメージが低くなり、修理費が安くすむ。

 また防御力の高いパーツはAP(エーピー、アーマーポイント。いわゆる『HP』をAC風に言うとこうなる)も高い事が多い。修理費用は『機体の総APが何%減ったか?』で計算されているので、同じ100ダメージを受けた時、AP5000の機体とAP8000の機体ならばAP8000の機体の方が安く済む仕組みとなっている。

 「でもそういうパーツはお高いんじゃないの?」という疑問もあるだろう。だが安心しな。防御力やAPが2倍になってるからと言って、パーツの価格が2倍になってるとかはあまり無い。もちろん各種性能が高い高級パーツは存在するが、それは防御力やAPが低いパーツにも存在する。

 結果として、君のACはずんぐりむっくりで手足が太かったり、脚がキャタピラーになったりする。
 それは君の好みと違うのでプライドが大きく傷ついたりする可能性は……ある。でもこの際プライドは抜きだ。とりあえずミッション全部クリアしてパーツを集めろ。好みのACを作るのはそれからでも遅くは無い。カラーリングの変更はタダで出来るので金欠状態でもたくさんやっていい。

 それでもイヤだというのなら……君は操作を上手くなって敵の攻撃をぜんぶ回避出来るようになれ。話は以上だ。

  追記:高機動ACも、はやめに慣れろ
 上記したように『初心者はとりあえず防御を固めておけば安心だぜ! ガハハ!』というのが筆者の持論だが、公開されたデモプレイ映像を見た私はじゅうなんにその持論を組み替えたので追記しておく。

 というのも、どうやらステージ一番奥のボス相手には、防御力があまり機能しなさそうなのだ。

 君はデモプレイ映像を見ただろうか? 見てないならまずは見てこい。はなしはそれからだ。

 見てきたな。
 見てのとおり、ステージ最奥のボスマシンはACより巨大で、もやし野郎を5にんぐらい纏めてボンしちゃいそうなさつりくアームを振り回していた。

 これはフロム経験者としてのちょっかんだが……おそらく、このさつりくグラインドアームを前に、ACの装甲はあまり意味をなさない。
 せいぜい、3回直撃したらゲームオーバーだったのが5回直撃に増えるくらいだろう。『その2回が重要』というのはその通りだ。
だが基本原則として防御力を上げると機動性が低下する事を忘れてはならない。つまり、今まで避ける事が出来ていた攻撃が当たる様になってしまう可能性も、ままある。

 それならば、下手に防御力を上げて被弾回数を増やすよりも、機動性の高い機体にしてしっかり避けた方がいい(かもしれない。背中シールドもあるので、それらを併せて上手く使えば、やっぱり防御力の高いACの方がラク。という可能性は残る。)という判断も、十分にあると私は思ったわけだ。

 どちらにしろ「ぼく、防御力が高くて動きの遅いACにしかのれないよぉ……」という状態がいつまでも続くのは芳しく無い。
 
ミッションによっては素早い移動が求められる事は確実なのだから、早目に機動性の高いACにも慣れておくのはよい事である。

 幸い、ボスに粉砕されても直前のチェックポイントでアセンブリを変更してすぐに再戦できるしんせつ設計だ。なんかいでもやれ。
 そしてそういう事態に対処するために、とりあえず機動性の高そうなパーツも一式かっておけ。

 とここまで『高機動ACがひつよう』と言ってきたが、しかしこれは『防御力を高めてもムダさ』という意味では無い。ボスにたどり着くまではザコメカが四方八方からわらわら出てきたりしてダメージがかさむのは相変わらず間違いないので、重装甲ACも依然有効な手段である。

 一番大事な事は変わらない。『なにが最適か?』を試して探ることだ。


・好みのパーツを集めて作ったチョーカッコイイACがぜんぜん弱いんですけど!?

 アーマード・コア初心者が抱きがちな勘違い&やめちゃう大きな原因の1つが、コレだ。
コレと『操作がフクザツ』でACをやめる原因の9わりが説明できる。

 ゲーム『アーマード・コア』で各種パーツに設定されている数値はフレーバーではないし、最終的には目をつむれる微差でもない。
 自分のやりたい事に合わせて重視するパラメーターを変え、適切に調整や取捨選択する必要がある。

 そこを無視して見た目だけのパーツを集めて機体を構築しゲームが進めないというのは、トレーディングカードゲームで「ぼくが好きなカードだけでつくったデッキが、ぜんぜん弱い!」と文句を言っているのに等しい。
 当たり前のはなしだが、好みのものを寄せ集めただけで強くなれるほど世界はイージーではない。ただそれだけの事だ。

 ちゃんと勝ちたいなら『好きなカードを活かせるカード』もデッキに入れて、好きなカードがしっかり活躍できるよう整えなければならないように、アーマード・コアもやりたいコンセプト・戦い方に合わせて最適なパーツを組み合わせなければならない。

 特にアーマード・コア初心者は「外観を崩したくないので、内装パーツを安物にして帳尻を合わせる」事をしがちだが、ジェネレーターやブースターが安くてパワーのないものだと、どんなACでもだいたいダメなのでここをケチるのはすごい悪手だ。
 今はがまんして脚部パーツを太いのに変えろ。「お前のAC、なんか脚だけ太いよな」とイチャモンつけてくるヤツはここにはいない。仮にイチャモンつけられたらその脚だけ太いACでぶっとばせ。

 パーツの選び方が解らないというのであれば、とりあえずジェネレータとブースターをワンランク上のものに買い変えろ。それからよく使う武器を買い変えていけ。
 頭部パーツは比較的性能への影響が少ない、好みのパーツにこだわってもいい。

 ただし「パーツAはパーツBより値段が高いから、パーツAの方がぜんぶ高性能」なんて事は基本無いので注意しろ。
 アーマード・コアはRPGみたいに「後から出てくる装備に買い変えたら、前の装備はいらない子」とは、あまりならない。
 はがねのつるぎを買った後でも、どうのつるぎは軽くて装備しやすいとか、刃が長くて当てやすいとかのアクションゲームならではのメリットがあったりする。そういうふうに視野をひろくもて。

 「でもいまは使わないなー」というなら売って資金にし、別の欲しいパーツを買うのは全然アリだ。

 買い変えたらかならず『ACテスト』でテスト出撃しろ。機体の挙動がどう変わったとか、武器の使い心地……弾の飛び方や当てやすさとかを事前にしっかり確認しろ。

 「なんかちがったな……」と言う時は買値と同額で売れるので、売って別のパーツを試すなり元のパーツに戻すなりして調整していけ。

 見た目はよくないかもしれないが、今はがまんしろ。カッコイイACとは素敵性能が高いACだけではない。君のやりたい事を過不足なくきちんと実現してくれるACも、君だけの最高にカッコイイACだ。


・なんかわからんが出撃できなくなった! バグ?

 アーマード・コアのアセンブル……機体の組み立てには幾つか制限が課せられている。具体的には『装備不完全』『出力不足』『重量過多』の3つだ。これが起きるとアセンブル画面でなにかしら赤いエラー文字が出るので、まずはそのエラー文字を確認せよ。

 『装備不完全』は先にも説明したが“必要なパーツがそうびされていませんよ”というエラーで、解決するのは簡単だ。
 アセンブル画面に入れば勝手にそこらへんの適当なパーツを装備してくれる。適当なパーツでは困る時はきちんと目当てのパーツを装備しなおせ。
 装備すべきパーツがカテゴリごとひとつも無い。という時はショップに行って買えるものを買って、またアセンブル画面に入れ。

 これはパーツを売り買いした後に起きてる事が多い。今まで装備していたパーツを売り、その資金で新しいパーツを買ったという、セルフ下取りを行った時によく発生する。パーツは買っただけでは装備されないので一度アセンブル画面に入り、目当てのパーツをきちんと装備しろ。

 また、必須パーツではない武装類は未装備でもこのエラーが出てこないのでそのまま出撃できてしまう。とうぜん、武器は装備されておらず素手なので、ミッションをリタイアして戻ってくる事になる。
 『整備が間に合わなかったので機体がかんぜんじゃない。』等ののう内設定でそのまま戦い抜いてみるのも、わるくない。

 『出力不足』は機体の“総消費エネルギー”が、ジェネレーターの“エネルギー出力”を上回ってしまった時のエラーだ。
 
軽微なものならそのまま出撃できるが、それでもエネルギーの回復スピードが露骨に遅くなり君のストレスゲージがもりもりのびていく。

 解決するには装備パーツをエネルギー消費量の少ない物に変えて節電するか、ジェネレーターをもっとエネルギー出力の高い高級品に交換するより他にない。
 まあ一応書いたが実際にこの出力不足エラーが起きる事はほとんどなく、故意に起こすくらいしないと起きないエラーなので心配はほとんどない。起きる前に買い変えろ。
 ただし、ジェネレーターの“エネルギー出力”はちょう重要パラメーターなので、チェックする癖をみにつけておけ。

  追記:仕様が変わっている
 エネルギーゲージ関連の仕様がかなり変わった事が確認された。
『EN出力』の値が機体のエネルギー回復量に関わらなくなった可能性がけっこうあり、それに伴い出力不足のエラーも起きる頻度が高まると思われる。

 解決策はなにも変わらない。節電するか、高級品に変えるか、だ。

 『重量過多』はしょっちゅう起こる。君にも起こる。絶対起こる。すぐ起こる。アーマード・コアは敵と戦う前にこのエラーと戦っているといっても全然かごんではない。

 重量過多とは脚部に設定されたパラメーター『総積載量』の値を、脚部以外のパーツ合計重量がオーバーした時に起こるエラーだ。
 
一見重量が無さそうなFCSとかにも、微量であるが重量のパラメーターはしっかり設定されているのできをつけろ。

 『ちょっとオーバーしちゃった』ぐらいならそのまま出撃できるが、それでも移動スピードが露骨に遅くなり君のストレスゲージがもりもりのびていく。

解決方法はおさっしの通り、パーツを軽いものに変えるか、脚部を太いものに変えるかだ。

 だがこのエラーは最初に書いた通り、わりとすぐ起きる。具体的にはショップに並んでる『大きくて強そうな武器』を2つ積んだくらいで起きる(なんだったら、1つ積んだ時点でアウトになってるかもしれない。)。
 なので君は『軽量で素早い機体に強力な武器をたくさん積みこんで、なんかのロボアニメ主人公みたいにすごいスピードとすごい攻撃力ですごい無双する。』というムーヴが基本できない。悪いが諦めてくれ。

 いちおう、極めて軽微な重量過多なら無視できるし、『パーツをチューンする』事によって、総積載量の値をすこし伸ばしたり、他のパーツの重量をすこし下げたりしてなんとか辻褄を合せることも可能ではある。だがこれらは最後の手段である事をよくわかっておけ。
 チューンで積載量が2倍になったりはしない。あくまで『微調整できる』程度だ。そもそもチューンできるようになるのもゲーム中盤くらいから。という可能性もけっこうある。

 以上が機体アセンブルの制限だ。アーマード・コアはこの制限(主に、重量過多)があるため、宣伝文句ではいつも『すごい数のパーツを自由に組みわせてきみだけの戦闘メカをつくりだせる!』と言っているが、実際に『実戦で“使える”パーツの組み合わせ』となると、それなりに狭くなってくる事が予想できてがっかりするかもしれない。

 しかし、実際にはこういう制限(主に、重量過多)があるおかげで機体構築の多様性が広まっている。
 仮にこの制限が無かった場合、最終的に出来上がるのは『一番移動スピードが速い脚部に、一番防御力の高いパーツを乗っけて、一番攻撃力の高い武器を持った、一番強い機体』になってしまうのは明白だからだ。

 もう一度言おう。我々は、この結構きびしい制約のおかげで、アーマード・コアを一生楽しめるのだ。

 追記:腕部重量過多
公開されたプレイ動画を見て、過去作と違う仕様になっている部分を見つけたので追記しておく。

 『腕部重量過多』だ。
これは重量過多の亜種で、簡単に言えば『武器が重すぎて腕があがりません!』というモノだ。
 この腕部重量過多、今までのシリーズでは『コアパーツ』に腕部積載量という形で設定されていた(両腕パーツと腕武器の重量がコレを越えると『腕部重量過多』となって、命中率が著しく落ちる仕様だった)。

 だが、実際にこのエラーが起きる事はほぼ無く、基本無視して構わないモノだった。だから上でも触れていない。

 それがアーマード・コア6では『腕部パーツに腕部積載量』が設定されるようになっていた。
これで何が起きるかと言うと、おそらく『軽量な腕では重い武器を持ちにくくなる』という事態が予想される。

 これまでのシリーズでは『軽量級のACが、重くて強力な武器を1つか2つだけ持ち、スピードにモノを言わせて速攻をかける』という戦法がけっこう有用な場面がままあった(ミッションのランク計算に『クリアまでの時間』が勘定されてる事が多かったので、大体どんな時もスピードはあればあるほどよい)。
 別にACは両手両肩に武器を持てるからといって、必ずしも全部に武器を装備する必要は、無い。
武器1個で必要な火力を確保できるなら、後は何も装備せず機体を軽くしてスピードを速めるのは合理的な選択だ。

 アーマード・コア6では、それがちょっとやりにくくなっている。と思ってよいだろう。


・あのミッションをクリアできない! 助けてくれレイヴン!

 大変ざんねんながら、アーマード・コア6においてマルチなプレイは対戦とかデータの交換とかだけとすでに名言されている。
 
それはつまり、ダクソとかみたいに仲間を呼んで一緒に戦うことは出来ないということだ。君はアーマード・コア6をクリアするのに誰の力も借りられない。
 そこはしっかり解っておいて欲しい部分だ。

なので、こうして私がいろいろ書き記してたりするわけでもある。

 つまった時、とにかく大事なのは様々な可能性をテストしてみることだ。
「フン! ぼくのお気に入りパーツでクリア出来ないなら、アーマード・コアなんてやる価値ないね! やめてやる!」とかかんたんに思ったりせず、「今まで使ってこなかったけど、あのパーツならなんか違ってくるかも」と挑戦スピリットをもって欲しい。
 思ったより便利な武器だったり、想像以上にヘンな動きをしたりして楽しい。

 せっかく10年ぶりに出たアーマード・コアの新作をプレイしているのだから、自分の好きなパーツや戦法だけでなく、様々なパーツを使ってみてアーマードプレジャーを全部満喫してしまおう。

 そして、最初に軽く触れたがオンライン上でともだちや見知らぬ人と対戦できる機能は用意されている。

 君がアーマード・コア6を全クリし、ラスボスとかランク1位のやつとかもかんたんに倒せるようになってしまい、もっと刺激的なアーマードプレジャーをもとめるのならば、オンライン対戦してみるがいい。

 そこにいるのは君と同じように刺激に飢え、『もっとつよいやつと戦いたい』と思ってるやつらばかりだ。

 その場所で君はしばらく忘れていた『敗北』という刺激を味わえるだろう。


・レイブン? レイヴン?

 アーマード・コアにおいて正しくは『レイヴン』だ。
 初心者の君がどっちかよくわからず“ブ”と書いてしまった事に大した問題は無い。とりあえず正しい文字を覚えておけ。

 だが実はこういう細かいポインツが『にわかやろう』を見つけるのにけっこう使えるので覚えておいてソンはない。

「古参レイブンの俺からアドバイスをやろう。カラサワって武器を積めば全部なんとかなるぞ」
などの、見るからににわか知識もかんたんにシャットアウトできるようになる。

(一応解説しておく、『カラサワ』とはシリーズ伝統であるレーザーライフル系の強力な武装。メインウェポンにしていける頼れる武装のひとつだが、流石に『これひとつで全てのステージをクリア可能』とまではいかない。
 過去の方のシリーズでは本当にそのレベルの性能を持っている事もあったが、その時は普通のプレイではショップには並ばない“隠しパーツ”であったため簡単には入手できなかった。
 また、普通にショップに並ぶシリーズでもラインナップに追加されるのはストーリー後半なため、どちらにしろ『最初にカラサワを買って後は楽勝』なんて事はない。
 そもそもこの武器は重量がすごい重い武器なので、ためしに積んでみたらいきなり重量過多とかもけっこうあり、そこらへんも要調整である。

 つまり『“カラサワ”という初心者救済武器がある』という知識だけしかインプットできていない、典型的なにわか知識だ。)

 逆に言えば、そこらへんの正しい用語をいつまでも覚えず発言するというのは、こういうにわかやろうと同列と見なされてしまうわけだ。
 レイヴンたちの判断は速いぞ。きをつけろ。


・身体が闘争を求めてる?

 「アーマード・コアといえばコレ!」みたいに鉄板ネタ化しているこのミーム。

 いちおうちゃんと言っとくが、『身体が闘争を求める』うんぬんはフロムソフトやアーマード・コアの公式から発言されたモノではない。
 
単なる一時期はやったオワコン自虐ネタで、コレ言っとけば全ての人間からウケが取れる魔法のネタでもない。
 なので、アーマード・コアの新作を本気で信じていたシリーズファンは迂闊にこのネタを口にはしない。なぜならオワコン自虐ネタだということちゃんと知っているからだ。
 それでいて、アーマード・コアの本質には割と近い部分にかすっていたのが、また何とも面倒だったのだ。

 ……とはいえ、新作発売に10年はあまりに長かった。
 アーマード・コアといえば闘争を求めるネタしか知らないという人は確かに多いだろうし、それ以上を知る機会も今まで無かった。
 突然の祭りになんとか混ざりたいため、自分が知ってるネタを振る。というのはあながち間違いではない、だろう。

だがしかし、これは『ゲームディスクを、フリスビーにして遊ぶ』のと同じような事だったのだ。
 当然アーマード・コアをちゃんと知っている人間からは『アーマード・コアはそういう風に遊ぶものでは無いから、フリスビーにするのはやめてね』と注意する声も出る。
 しかし、アーマード・コアを知らない君たちの、当然出てくる次の疑問に、きちんと返答をすることが今まで誰にも出来なかった。

すなわち『じゃあ、アーマード・コアはどういう風にして遊べばいいの?』という疑問である。

 8月25日。

 君たちのその疑問に答えるには、その日を待たなければならない。
興味があるなら、君も来るといい。

出来るか出来ないかは、全て君次第だ。

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