見出し画像

温室育ち

こんにちは!くま子です。

「君は温室育ちなんだよ。」とその人は私に言った。
その言葉が、ぐさりと刺さった。
好きな人だったその人からの一言
その時は、「私ってやっぱりぬるいんだ。いけないんだ!」
と自己嫌悪。

時がたち、べつの人から
「君って悩みなさそうだよね。」
それも気になっていた人で今回もぐさりときた。
その頃の私は、大学卒業後の進路にものすごく悩んでいたはずなんだけど
周りからはそんな風には見えていなかったよう。

特に「温室育ち」は、私のいつも頭の片隅に残っており
それを打ち消すかのようにハードな仕事についたり、
フランスに渡り生活の違いからか体調が悪くなって
日本の家族が心配しても「いやいや、私がんばるから!」とやってきた。

今、考えると私にこの言葉を投げかけた彼らも同じ境遇で温室仲間だったはず。なんであんなに責められた印象をもってしまったんだろう。

もう全く交流はないけれど、風の噂で彼らは当時すでに目標にしていた世間では立派な職業につきがんばっているらしい。すごく嬉しいこと。

子供を産んでフランスに移りすんでからは温室モードは一旦消えてそこは私もけっこうがんばりモード全開で子育て、フルタイム勤務もこなした。

しかし定期的に体調を壊していた。毎回、意図してないのだか派手な立ち回りになっていて夫さんと子供たちに心配をかけてきた。

色々やった結果現在、「外に向かって笑顔より、大切なひとに笑顔をむけて暮らしたい。」

会社勤めの頃フランス人の同僚にも
「くま子って、ゆったりしてるよね。動じないのがいいよね」と言われ
もしかしてこののんびり体質オッケーなのかもと思えるように。

そして温室ぬくぬく体質の自分を許すことにした。
時間かかったけど、ギスギスして冷たいのより温かいのがやっぱりいいな。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?