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100字でかいてみた No.13 『強く祈る』
大切な人が
困ってるとき
何かしたくっても
何もできないとき
そういうときは
祈るぐらいしか
できない
だけど
わたし
祈ることが
できてよかった
その人のことを想い
パワーを送るつもりで
強く祈る
どうか
乗り越えられます
ように
100字でかいてみた No.12『きっと何かになっていく』
難しい顔して
問題
解いてく息子
それをぼんやり
ながめてる
ノートに並ぶ
細かな文字
いかにも
勉強してますと
いっているよう
やりたくなったら
やるんだな
毎日少し
少しずつ
それでも
それは
積み重なって
きっと何かに
なっていく
100字でかいてみた No.11『4567』
レジのお会計モニターに、
「4567」の表示が出た。
思わず、二度見する。
やっぱり4567円。
わ!いいことがありそう!
にやにやしていたら、
レジの人が申し訳なさそうに、
「ごめんなさい。ひとつ忘れてました。」
100字でかいてみた No.10
草木
芽吹く春
ちいさきものの
うたが
きこえる
あちら
こちら
ほがらかに
のびやかに
うたが響く
いくえにも
重なる
ハーモニー
想い
希い
伝われ
とどけ
うたは
のぼっていく
空高く
雲つきぬけて
その音色
宇宙の彼方にまでも
届けようと
100字でかいてみた No.8
北極クジラになって
冷たい海を泳ぐ
わたし
しめやかな夜
星は降るかのごとく
ふわりふうわり
たなびくオーロラ
遠くから声が
響いてくる
逢いたい
逢いたい
あなたに逢いたい
声をたよりに
ぐんぐん泳ごう
待っていてね
今いくから
※渡邊惺仁さんが開設されたサークル
「アカデメイア」内での会話で発想を得ました✨あれから2ヶ月ほどが経ちますが、
ふっとこの物語が湧き出てきました。
サー
100字でかいてみた No.7
noteを読もう
書き手の人生に
ちょっとだけ
おじゃまする
その人の世界を
旅するように
うれしくなったり
せつなくなったり
考えさせられたり
学ばせてもらったり
わたしの世界も
少しだけ広がって
新しい何かが
生まれてくる
100字でかいてみた No.1
わたしは、マッサージ師。
まずはひたいからゆっくりと。
耳の付け根からあごの下、
ひげのあたりもなでつける。
お客さまはゴロゴロと、
満足そうにのど鳴らす。
お次は鼻筋こーしょこしょ。
これはいらぬと、ねこパンチ!
100字でかいてみた No.2
冷え込んだ日の早朝。
自販機でコーヒーをもとめる人に会う。
その人は買ったコーヒーを
手提げかばんにそうっと入れて、
同じ缶コーヒーをまた買った。
そのひと缶を愛おしそうに手にくるむ。
誰と一緒に飲むのだろうか。
100字でかいてみた No.3
さぁ、白菜の収穫だ。
広がる外葉のその下に、包丁を入れる。
グッグッグッ。
根本は硬く、たやすくは切れない。
グッグッグッグッ。
「ふうっ」ようやく取れた。
外葉をもいで、抱え込む。
ずっしりとしたありがたい重み。
100字でかいてみた No.4
リビングに入ると、気配を感じた。
なんだろう……。あたりを見渡す。
気配の正体はつかめない。
あきらめてソファに座ったら、
天井からミノムシ1匹が
ぶらさがっているのが見えた。
はてしない物語。
あなたとわたしの。