同じサイズの靴
日本人男性の足の平均サイズは26.0cmだという。
では、その平均サイズに合わせて26.0cmの靴だけを大量に生産したらどうなるだろうか?
もちろん、サイズがピッタリだという人も何割かいるだろう。
少しキツい、あるいは少し緩いけれども「履けないことはない」という人もいるはずだ。
だが、キツくて履けない、逆にブカブカで歩けないという人も少なくないに違いない。
当たり前である。
靴は各人の足の大きさに合わせて用意されるべきものであって、靴のほうに足を合わせようとするのはナンセンスなのだ。
文部科学省が昨年10月に発表した「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、小・中学校における不登校児童生徒数は29万9048人となっている。
前年度から5万4108人(22.1%)増加し、過去最多の数字である。
もしかすると、これだけ不登校の児童生徒が増えている原因は、全ての子どもたちに「同じサイズの靴」を履かせようとしているからなのかもしれない。
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