バスルームで髪を切る100の方法
満月に急き立てられて四畳半を飛び出ることにした。飲みかけのブイヤベースを窓から投げ捨てて、掛け違えたカッターシャツのボタンを引きちぎる。空を見上げると黄色くて丸い星のようなものが浮かんでいた、あれってなんだろう。
くだらない軒下をすり抜けると砂糖の雨が降っていた。舐めてみると酸っぱい。コンビニまで歩いてみることにする。この街にコンビニはない。呼び止めたタクシーの運転席に誰も乗っていなかったので、私が運転することにする。
鼻からおろしニンニクが止まらない。助手席で寝て