ミズーリ 小林ジェーン

恋する準備はできている。

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マガジン

  • 混沌・明暗

    大学卒業以降に書いた、日常を記した文章をまとめています。

  • 群青小説

    主に大学を舞台にした、やるせない小説を書いています。

  • 養成所での日々

    現在お笑いの養成所に通っている、小林優希と申します。22歳です。養成所での日々を記した日記を、養成所の関係者の方々に怒られない程度に書いていきたいと思っています。

  • 日記

    特定の一日を日記として書いています。日記と言いながら不定期更新。

  • 小噺優希

    大学生活の中で思ったことや考えたことを書いています。

最近の記事

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【小説】 オドリバ・フューチュラマ

 これは俺が高校三年生だった時の話なんだ。  同じクラスに、内田さんっていう女の子がいた。その内田さんにさ、文化祭を一緒に回らないか、って誘われたんだよな。いつか、って、ああ、夏休み明けくらいだよ。ほら、俺らの高校の文化祭は九月の下旬にあるだろ。  うん、驚いたよな。そうなんだよ、俺のクラスっていうのは、いわゆる理系クラスっていうヤツでさ、教室にはほとんど男子しか居ないんだよ。  教室のドアを開けるだろ、うちの学校の制服は学ランだったじゃないか。だから視界が真っ黒なんだ

    • 似てない双子がいるかもしれません

       いません。 運転免許を持っていません  運転免許を持っていません。運動神経が悪いので、絶対に人を轢くことが確定しています。運転免許を取りません。  時々、運転免許を持っていたら人生の選択肢が増えていたんだろうな、と思うことがあります。海までドライブできる、就ける仕事も増えます。それでも、運転免許が取れません。  日本人ということもあり隠蔽体質なので、日々、失敗を隠そうとすることが多いです。自動車事故だとそうはいかないので、ハンドルを握るのはやめておきます。  周り

      • バスルームで髪を切る100の方法

         満月に急き立てられて四畳半を飛び出ることにした。飲みかけのブイヤベースを窓から投げ捨てて、掛け違えたカッターシャツのボタンを引きちぎる。空を見上げると黄色くて丸い星のようなものが浮かんでいた、あれってなんだろう。  くだらない軒下をすり抜けると砂糖の雨が降っていた。舐めてみると酸っぱい。コンビニまで歩いてみることにする。この街にコンビニはない。呼び止めたタクシーの運転席に誰も乗っていなかったので、私が運転することにする。  鼻からおろしニンニクが止まらない。助手席で寝て

        • 忍び寄る影に僕は何度も真夜中に目を覚ます

           美味しいディズニーシー、ディズニーオイシー。なんつって。おい、そんな目で俺を見ないでくれ。 朝起きれなくてゴミが出せない!  もう生活がめちゃくちゃだ。朝、当然のように起きられない。最後に午前中に起きたのがいつか思い出せない、永遠に眠っていたいと考えている。  朝、起きられないので、ゴミを出せない。ゴミを出していい時間って、終わるのが早すぎる。社会って、朝方の人間向けに出来ている。まったく、ふざけるのもいい加減にしてほしい。  夜中にゴミでも出してやろうか、いいや出

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        【小説】 オドリバ・フューチュラマ

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          25本
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          38本
        • 青春焦燥小説
          15本

        記事

          夏が来る前に夏っぽい曲でも並べておくか

           あ、もう夏だって。そう言って君は僕のくちびるに重ねた。さっきしたゲロの匂いがした。プラットホームは僕らだけだった。東京。東京、東京。  夏が来る前に、私が思う「夏っぽい」曲をたくさんここに書き記したい。冷蔵庫の扉が閉まる前に。 『透明少女』 / ナンバーガール (1999)  余計な言葉は要らない。夏、そのものである。小林優希といえば透明少女、透明少女といえば小林優希である。「赤いキセツ 到来告げて」の歌詞から始まるのだが、夏=赤色の季節、という表現が、単純ながらとて

          夏が来る前に夏っぽい曲でも並べておくか

          【養成所】 どうも、ありがとうございました。

           くそう、養成所が終わってしまった。まさか、こんなにあっという間に終わってしまうとは思っていなかった。  もっともっと、自分のできることを頑張ればよかったと思う面もあるけど、現実的にできることをやっていたらこのような結果になった、という事実もある。どれだけ最悪な未来であったとしても、これが最善の未来だったことには違いない、と思いたい。 はじめに  自分は華も無いしキャラクターも無いから、入学当初は環境に馴染めなくて本当に苦労した。自分の面白いと思うものをぶつけても、全く

          【養成所】 どうも、ありがとうございました。

          group_inouについての私見

           group_inouという音楽ユニットがいる。荒唐無稽な歌詞を、エレクトロニックな音楽に乗せる二人組である。トラック担当のimaiさんと、MC担当のcpさんの二人によって構成されている。  私が人生に悩んだとき、苦しんでいた時に、彼らの音楽をよく聴いていた。彼らの音楽は、将来が不安でどこにも居場所のない宙ぶらりんの私を、見事に掬い上げてくれた。私にとって、生きる為の、よすがだった。  私は大学四年生の夏休みに、精神を壊して二ヶ月ほど京都に滞在していたことがある。特にその

          group_inouについての私見

          【養成所】 四月ライブ告知

           パスタって、麺が太ければ太いほど美味しい。 愛すべき同期たち  窓辺のピーマン・望月と連れ立って、提灯ホース・あんざいさんに、「提灯ホースの漫才、あんざいさんがホルマリン漬けになってる状態で登場するってのは、どうですか?」と、提案する。当然のように、却下される。その後も色々とプレゼンをしたが、的確に問題点をツッコまれてしまった。とても楽しい歓談だった。  ストレートマニンゲン・立花くんとランチ。将棋について、たくさん話した。実は、私は将棋が大好きである。現実で将棋の話

          【養成所】 四月ライブ告知

          【養成所】 花柄少女踊るように歩く少女いとおしい

           命を燃やして、君は旅立った。同じだけ燃やして、胸にしまった。  巡る季節の合間を縫って、離れ離れに慣れてしまって、君のことも忘れてしまった、僕を見たら笑ってしまうかな。 愛すべき同期たち  サナ発動・川久保さんに、小林くんって本当に学生時代浮いてたの?と聞かれる。どうしてですか、と返すと、俺が同じクラスだったら絶対仲良くなりたかったから、と言われる。浮いちゃったのそのクラスだけだよ、変なクラスだね、とも言われる。人生においてそんな優しいことを言われたことなかったので、

          【養成所】 花柄少女踊るように歩く少女いとおしい

          シャーロット、僕を焦がして

           ノーナ・リーヴスの「フライデー・ナイト」って曲、あるじゃないですか。あれってなんで、サビで「サタデーナイト」って歌ってるんですかね?  先輩、私の話ちゃんと聞いてます? 生活のニュース  無事、四月の分の家賃を払うことができた。これでいま通っている学校が終わるまで、東京から追い出されないで済むことが確定した。本当は追い出されてもいいと思ってるし、今すぐにでも地元に帰って、真夜中に静かな住宅街を徘徊していたい。  毎月、給料が振り込まれると直ぐに家賃を払うことにしてい

          シャーロット、僕を焦がして

          【養成所】 能書き魯文

           能書きしか書かないので、仮名垣魯文にあやかって「能書き魯文」と名乗っていこうと思っている。 二十三歳の男、かく語りき  先日、無事に誕生日を迎えられて、二十三歳になることができた。ちょっと前まで自分は十七歳だと思っていたのに、気づいたらもう二十三歳である。当日は、喫茶店でネタ合わせをしていたら、相方が、ケーキセットの代金を奢ってくれた。  相方(同い年)も誕生日を迎えたばかりなので、二十三歳の目標あるかなあ、と、二人で住宅街を歩きながらべらべらと話した。  相方は「

          【養成所】 能書き魯文

          【養成所】 近況報告がやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!

           レッツゴー、レッツゴー、スイミングタイム! 副流煙ライフ  新コンビ結成、自由の国はミズーリ州からやってまいりました。コンビ名は「ミズーリ」でございます。相方はおタバコが好きなので、副流煙ライフを充分に楽しませてもらっている。彼は「飄々」という言葉を具現化したような人間で、私はいつもへらへらしているので、二人でいつもふらふらとしております。どうぞ、よしなに。  先日、入校する前から、ずっとやってみたかった「ツッコミが存在しない漫才」を披露することができた。あまりにも実

          【養成所】 近況報告がやってくる!ヤァ!ヤァ!ヤァ!

          【養成所】 WE ARE FOREVER YOUNG.

           深夜、真っ暗な部屋で、お尻を叩いている。お尻を叩かない夜は無い。未来永劫、決して来ない。 愛すべき同期たち  同期の何人かと、公園でバスケをした。隣のコートで高校生らしき子たちが試合をしていた。アーバンギャルドな彼らを横目に、オール20代の私たちも負けじとボールを追いかけ合った。すぐに息が上がった。  ストレートマニンゲン(イカしたコンビ名)の立花くんが、シュートをパシパシと決めていた。負けじとボールを追いかける。寒い、寒いのに汗ばんでくる東京。  高校三年生の時に

          【養成所】 WE ARE FOREVER YOUNG.

          【養成所】 一月ライブ告知

           明けましておめでとうございます、二〇二四年もよろしくお願いします。  更新が遅れていました、大変申し訳ないです。冬休みに入っていて、寝呆けてしまい、養成所について書くことが思いつきませんでした。個人的には、R-1で敗退したり、M-1を楽しんだりと、良い年末でした。お笑い、愛している。いや、愛を知っている。 愛すべき同期たち  先日、年が明けてから初めての授業がありまして、とても楽しかったです。  窓辺のピーマン・阿部ちゃんと話せて嬉しい。彼の持っている独特の雰囲気は

          【養成所】 一月ライブ告知

          「透明少女」

           学生時代、恐ろしいほどに日陰者な日々を送っていた。中学生の頃は帰宅部(夏季のみ水泳部)だったので、毎日いかに早く家に帰れるか、しか考えていなかった。家に帰って直ぐに、電子の海に飛び込むことが日常だった。  三年生の夏、みんな部活を引退して受験勉強をし始めていた。通っていた個人塾に、同じ中学だったけど塾で仲良くなった女の子が居て、その子を含めて五、六人でよく、夏期講習の帰りに、近所の公園で話をして帰るという流れができていた。  みんな部活をやっていた頃は喋ったことがなかっ

          SASUKE2023の感想、他

           遠くて近いつかめない、どんな色かわからない。ゆっくり消える虹みてて、トリコじかけになる。 信じてない言葉 ・乳酸 筋肉に溜まるらしい、意味が分からない。乳酸菌が最初に頭に浮かんで、筋肉と繋がらない。 ・ガクチカ うるせえ。チカラを入れたことなんて無ぇよ。大学なんて通ってるだけで偉いんだよ。バカヤロウ。 ・HSP なんだそれ。 ・ナスカの地上絵発見 新しく発見される意味が分からない。何で見つからないんだよ、どんだけ地球上には未開の地があるんだ。 ・パスタの茹で時間