564○ きまぐれ
「きまぐれ」
歩いては立ち止まり
空を見たり足元を見たり
周りの景色も人も
風のように変わっていく
長い付き合いの温かさは
記憶の中に埋もれずに
脈となって私の中に生きていく
道は常にうねるけれど
平坦を通る苦しみを考えれば
人の生とは誰もが等しく
有り難みをまざまざと知る
遠くで雷がうなる
雨の匂いが鼻を突く
晴れ渡る日差しが瞼を閉じさせた後
再び目を開ければ
そこはまた新しい場所
予測出来ないまるで神秘のきまぐれが
付き纏うのはさておき
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NAKAJI
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