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スマホがだんだん大きくなる理由【ガジェットエッセイ】

はじめに

こんにちは!わちゃです。
今回は、スマホがだんだん大きくなる理由について考えていきます。「大きくなる」というのは「スマホのサイズ」に対してです。

こんなことを考え始めたきっかけは、このキーボードです。(技適がないので観賞用)これについては、目次の「さいごに」にて少し話します。

「技適ってなに?」という人は以下の記事をぜひ読んでみてください。

iPhone5の頃は小さかったですよね。それが今では二回り?三周り?ほど大きなサイズのスマホばかり。片手で持っていると腱鞘炎になりそうです。
なんでそんなにスマホが大きくなっていったのでしょう。

ちなみに私は小さなスマホ派です。(横折りの折りたたみスマホをメインで使っていますが)

スマホが大きくなることのメリット・デメリット

そもそもスマホが大きくなると、どんなメリット・デメリットがあるのでしょう。
メリット
・画面が大きくて動画やサイトが見やすい
・電池容量が多くなる
・画面が大きいのでゲームがしやすい

デメリット
・重い
・片手で操作できない

と、いったところでしょうか。

私は小さなスマホ派と言いましたが、「片手操作ができない」ことが不満で大きなスマホは使わなくなりました。今使っている折り畳みスマホは、重さはありますが、たたんだ時の横幅が狭いので片手で操作ができます。

さて、ではこの「片手で操作」に、スマホが大きくなっていった理由が隠されているのです。スマホを使うすべての人が「片手で操作」することに不便さを感じていたら、スマホは小さくなっていたでしょう。スマホを作っているのは、海外のメーカーがほとんど。なので、「海外の人の手が大きいからそれに合わせてスマホが大きいんだ!」という考えもあります。

しかし、そもそも海外の人は「片手で操作」する人が少ないんです。

「片手で操作しづらい」のはなぜ?

では、日本人が大きいスマホで「片手で操作しづらい」と感じるのはどんなときでしょうか?

文字入力です。

外国と日本では文字入力の仕方が違います。その文字入力の違いが、スマホの大きくなる理由に関係があるのです。

文字の入力(外国と日本の違い)

外国と日本の文字入力の違いについて、書いていきます。

日本:フリック入力

日本のスマホでの文字入力といえば、フリック入力でしょう。

iPhone12miniでフリック入力

あかさたな…の文字をスワイプして入力する方法です。4方向にスワイプすることで、あいうえおの母音5文字をそれぞれ入力することができます。
よく考えてください。
こんなにフリック入力に適しているのか…!というほど、日本語がフリック入力に最適なのです。abcdeというアルファベットでもフリック入力が存在しますが、使いづらくて使っている外国人を見たことがありません。私も英語を入力するときには、フリック入力を使いません。英語のみQWERTYを使います。

片手で入力するときに、スマホの横幅が大きいとフリック入力しづらいですよね。フリック入力って基本的には片手でするものですから。最近はスマホの設定で、フリック入力が右端に寄ったり、左利きの人用に左端に小さくなって寄るような設定ができます。

外国:QWERTY(クアーティ入力)

パソコンのキーボードのようなキー配置での入力。外国人はフリック入力ではなく、QWERTY入力を使う人がほとんどらしいです。

iPhone12miniでQWERTY入力

さて、気づいた人もいるでしょうか。QWERTY入力。これ、スマホの横幅が狭いと打ちづらいんですよ。QWERTYは両手を使います。

パソコンと同じように両手で打つ方が早いし、打ちやすい。が…。

狭いほど、ミスタイプしてしまいます。だって一文字の枠が小さいんですもの。PCのローマ字入力が得意な私でも、横幅が狭いとミスタイプばかりです。

要は、

QWERTY入力を快適にするために、スマホのサイズが大きくなっている。

というのが今回のお題の答えです。

ちょっと余談で。実はトグル入力…

「あ」行なら、2回タップすれば「い」に。3回タップすれば「う」になりますよね。それがトグル入力です。ガラケーと同じ入力方法です。

実はトグル入力をする人の割合も多いのです。以前までは「フリック入力を使う人が9割だ!」くらいで思っていたのですが違うようです。

以下の記事で「フリック入力している人の割合(モバイル社会研究所調べ)」の図が公開されています。それを見ると、フリック入力を使っている日本人は半分もいないのです。若い女性(15歳~24歳)はフリック入力を使っている割合が47%。ガラケー時代の30代以降は、トグル入力の方が慣れているのかもしれませんね。私もガラケーを小学生の頃から7年ほど愛用していたので、初めはトグル入力を使っていました。フリック入力の方が入力速度が速いことに気づいて、スマホを使い始めて1年後にはフリック入力に変わりましたが。よく見ると、夫もトグル入力でした。「今更フリックに変えられないよ」なんて言っていました。

スマホの大きさとの関係性

フリック入力→スマホが小さい方が入力しやすい
QWERTY入力→スマホが大きい方が入力しやすい

と、いうことで、日本人はフリック入力をするので小さなスマホがいいなぁと思う…ということです。ただ、最近は大きな画面の方が見やすいし!と片手操作を諦めて、大きなスマホを好む人も増えました。外国の人にとってQWERTY入力をするには、横幅がある程度広い方が入力しやすいので、今くらいのスマホの大きさのままで、あまり変化はなさそうですね。

フリック入力は大きさを変更したり、端に寄せたりといった設定ができるので、スマホの大きさに「文字入力」の観点で悩む人は少ないかもしれません。外国の人からすると、このQWERTYの文字入力のしやすさによってスマホの大きさを選んでいる?なんてこともありそうですね。

おわりに

今回は、スマホの大きさについて「文字入力」の観点から話していきました。実は先日、手のひらサイズのキーボードを手に入れました。(技適マークがないので、電源を入れず飾っています。)

これは、ブラックベリーという物理キーボードの付いたスマホメーカーのキーボード部分です。スマホだけど、下部分にこんな物理キーボードがついているスマホが昔はありました。今は販売されていません。これを手に取った時に、「QWERTY入力」の操作性について考察しはじめました。それがきっかけでこの記事を書いたというわけです。なかなかこれが、ロマンのあるガジェットで、いつまでも眺めていられます。

コメントにて感想などお待ちしております。


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