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解禁

해금の精油ブレンドを作ろうと思うとき
一番に浮かぶ香り、それは『タバコ』ですよね!
MVが公開された時はそのかっこよさに大騒ぎになったTwitterタイムラインでした。

精油でタバコの香りってあるの?
これあるんです、タバコの葉からとられるタバコアブソリュートです。
しかし、セラピストとしてこの香りを手に入れている方はごく少数だと思われます。精油で香水のようなブレンドを作っている方や調香師さんなどはお持ちなのではないでしょうか

わたしもタバコアブソリュートは手元には無い状態です。
いかに手持ちの精油でタバコの香りを表現するか……!
(毎回、実際の精油を合わせて香りをブレンドしています)
これが今回の大きな課題でした。

タバコアブソリュートなしでタバコの香りを再現する

スモーキーな香りと表現される精油はいろいろあって
ミルラ
ベチバー
パチュリ
などがそれにあたります。

タバコとなるとミルラベチバーあたりが当たりそうです。
私の実家のあたりはたばこ農業が盛んだったので、子供の頃の
タバコの葉の匂い、タバコの葉を干しているビニールハウスの匂いなどが記憶にかすかに残っています。
その葉っぱの香りも足してみたらよりタバコっぽくなるかも?で追加してみたのがバジルです。

ミルラベチバーバジル、でMVに何度も意味ありげに登場するタバコの香りの出来上がり!

濃厚に香るアジアと袋にはいったミカン

アジアを表現する時によく私が使うのがスパイスの精油です。
(해금ブレンドはIDOLのブレンドにも近いです、この時もアジア感を意識しました)
해금のMVに流れる強烈なアジア感。ここには濃いスパイスが必要、という事でアニスを持ってきます。

これまでは重めで大人な組み合わせの精油達、ここにユンギさんが持って走る柑橘の香りが欲しいですね。
柑橘の精油は多くの種類がありますが、今回はマンダリンやスイートオレンジのような甘みの強い柑橘ではなく、素朴でちょっと酸っぱくて微妙に苦みもある、そんな柑橘がいいかな…、で出てきたのが和の精油いよかんです。
和の精油は主張が弱めなので実際にブレンドする際は多めに入れる必要があります。ちょっと柑橘の成分を発揮するために何かを足してあげよう、でブラックペッパーを投入。ブラックペッパーってスパイスなんですが、柑橘の精油に多く含まれるリモネンが主成分として多めに入っています。

해금ブレンド

曲全体にスモーキーに香るタバコ。
思惑が錯綜するアジアの街に漂う甘くスパイシーな空気。
粗雑で破天荒に見える彼の指にはタバコに交じって素朴な柑橘の香りがついています。

ミルラ
ベチバー
バジル
アニス
いよかん
ブラックペッパー

ミルラはジョングクブレンドにも入っています

バジルはIDOLに

ベチバーはONに入れたりしてますね!

ブラックペッパーはThatThatに入ってたりします

精油は組み合わせ次第で無限に香りを作り出せますので、それぞれのブレンドでいつも違った顔で、いい仕事していますよ。
良かったら過去記事もご覧になってみてください。

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