POP大賞を勝手に進呈いたします!企画展「縄文のナニコレ コレミテ」川口市立郷土資料館
近頃は美術館や博物館の企画展に目が離せません。ファンの心を擽る題名や企画、展示方法がどんどんと増えているように感じます。
地域の郷土資料館も同じく、と言いたいところですが、多くは自前の展示物で台所事情も厳しく…とう現状で、大きな博物館と同じという訳にはいかないようです。
そんな中で、アイデア炸裂の展覧会が埼玉県「川口市立郷土資料館」で開催中です。
「POPで魅せる縄文展」と言っても過言ではない、その企画展の一部をご紹介しましょう。
ナニコレは祭祀と覚えよう
ポスターを見ると右下にミミズク土偶を確認。で、その他は正に看板に偽りなしで「ナニコレ?」ではないでしょうか。
「ナニコレ」の正体は…というとすぐに判明。
土偶や煮炊き用の土器以外は、全部「祭祀」。
明瞭完結で分かりやすい!細かいことはさておいて、先ずは王道を頭に入れることが一番ですね。
土偶顔比べ
ポスターの遮光器土偶は、欠けた「左脚」が奇麗に修復されています。
ギョロッとした鋭い目と両耳は、判で押したように同じ円形。
型押しされたようなギョロ目や耳。
他の土偶も持っているの?
あっ、まつげがある!
たれ目気味なところも可愛らしいですね。
全体に赤っぽい、オシャレ土偶。
こちらはサルに似ている⁈
猿と人間の違いは
「首の角度」にもあるのですね。
土偶のパーツもおまかせ
脚が曲がった土偶は「ドスコイ」で決まり。
これは「ナニコレ?」としか思えない。
何となく、イメージが沸いてきますね。
耳飾りをよ~く見る
そう言われてみると、
「耳飾り」って何で分かったの?
ほんと、こんなに大きな耳穴が!
整然と並ぶ耳飾りは、
繊細な文様で全て1点もの。
アクセサリー売り場のショーケースみたい。
えっ~!ほとんど35㎜!これは目から鱗!
土器の「ナニコレ」に応える
奇麗な文様に赤い彩色、丁寧につくられた土器のようですが、どこにでもありそうな…。
そうだ~!アレに似ているかも⁈
考古で実験!
土器の容量なんて、考えてもみませんでした~。
何をイメージしたか…
それぞれに想像すると楽しいですね。
実際には「燃やした跡がない」ということは?
ぐっとリアル感が増します
縄文時代の主食ともいわれる「鬼クルミ」。
これでオニギリ2個分!炭水化物5.9グラム!
ダイエットに良さそうな健康食。
縄文の遺物を実際に見てもどこかピンとこない。そんな問題を現在の私たち目線にたってPOPで紹介してくれる企画展。
この展覧会を見た子どもが、ずっと後に「土偶?そういえばシコ踏んだ土偶がいるんだよ」なんて言うこともあるかもしれないですね。
川口市制90周年の企画展「縄文のナニコレ コレミテ」から、市内の様々な「ナニコレ」へと、それがやがて「コレミテ」に繋がっていく。「地元を知って魅力を発信する」そんな役割担ってくれそうな予感です。
最後までお読みくださり有難うございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?