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夏のアニメが支配する

まだ夏アニメ見てるって言ったら…………どうする?


2023年夏(7〜9月)に放送・公開・配信されたアニメ・映画・ドラマ等について振り返っています。


アニメ

最後まで見終えた作品を10位〜1位でまとめています。
ふだんアニメの振り返りはしないのですが(見てないアニメがバレるから)、夏は久々にモチベーションが高めだったのでまとめてみました。
順位についてはあくまで目安ですが、「ストーリー」「映像」「主題歌」「キャラクター」の4項目で25点ずつ割り振って決めています。


10位 夢見る男子は現実主義者

毎週文句言いながら見てたのにいざこのアニメがいなくなると寂しく感じてる自分がいることに気づいて完全に夏川の気持ちとリンクしてしまった。今日は追いかけてくれないの?素直になれたらいいのに!どうして?嫌いにならないで!聞いて、あのね!

ストーリー:10/25
後半でやっと話が本筋に入って内容が理解できるようになったけど、そうなると逆に前半のトンチキエピソードが恋しくなってしまってジレンマだった。
映像:10/25
本編がどうなろうとアイキャッチだけは絶対萌え萌えにするぜという気概が感じられて嬉しかったです。
主題歌:15/25
EDの歌詞でアニメの内容を全部説明してることに気付いてかなり面白くなってしまった。
キャラクター:25/25
さじょっち〜!ちゃんが一番可愛いけど最後まで名前が分からなかった。ついでに夏川の名前もずっとアイチだと思ってた。
あとはお姉ちゃんぐらいしか覚えてません。

お気に入りエピソード
#8「ギルティすぎない?」

さじょっちがバイト先の後輩(同級生)をいきなり激詰めする謎エピソード。主人公がヒロインにパワハラするアニメって見たことなかったから新鮮だった。この回終わり方も含めて全部カオスで面白い。


9位 白聖女と黒牧師

このタイトルで牧師がドSじゃないことあるんだ。
セシリアたむ萌だね〜〜の一心で見続けてたけど牧師の鈍感キャラだけで話を回すのにだんだん飽きてきてしまって後半はだいぶ惰性で見ていた。
牧師が佐田恭也ぐらいバチバチ攻めるキャラだったらもっと身体に馴染んでたかもしれないけどそれだと全然方向性の違う作品になってしまうので……。

ストーリー:5/25
聖女が何なのか結局よく分からないのでずっと話がふわふわしてたけど、これ以上掘り下げると危なそうだしふわふわのままの方が良いと思います。ダ・ヴィンチ・コードの宗教観だったら村ごと焼かれてたと思う。
映像:15/25
アニメのもちもちしたキャラデザインも可愛いけどCM見てたら原作寄りの画風で見てみたかったなと思った。
主題歌:15/25
コイセカイ、最初のころはセリフパートでむむむとなっていたけどだんだん「これが無くっちゃなあ!!!」となってきた。フルサイズ版のラスサビが荘厳で良い。
キャラクター:250,000,000/25
この萌女様がよ……。

男の出番が少なければ桁もう一つ増えてました。

お気に入りエピソード
#4「ローレンスの気がかり」

突然のヘーゼリッタちゃんのジト目しぐさに全インターネットが湧いた。


8位 ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

私の真剣さが足りなかったせいだと思いますが常闇の女王がどこに出ていたのか全然わかりませんでした。
ずっとゲーム序盤のチュートリアルをやっているような内容だったけどライザとクラウディアの存在感だけでも一線で戦えるぐらいの実力はあった。
みんなで一緒に作った隠れ家に堂々と「ライザのアトリエ」と名付けてしまうライザリン・シュタウトちゃんの豪胆さが愛おしい。

ストーリー:10/25
話の起伏は少ないけどちょっとずつ行動範囲が広がったり出来ることが増えていく過程がRPGっぽくて楽しかった。ボオスと和解しないまま終わっちゃったのが消化不良だけどその辺はゲーム本編の領域なのかな。
映像:15/25
露骨なカメラアングルに潔さを感じました。
主題歌:20/25
三月のパンタシアがOP歌ってるだけで信頼度が高まってしまう。あの魔法科高校の優等生の主題歌を担当してたアーティストなので。
キャラクター:25,000,000,000/25
みんな可愛いけど僕は……クラウディアちゃん!!!
最初パーティーに男がいてヒリついたけど、ラブコメではなくのび太しずかスネ夫ジャイアンみたいな関係性だということが分かって呑み込みやすくなった。ライザさんがジャイアンですが。
地味にアンペルさんとかも強キャラ感あって好き。

お気に入りエピソード
#7「クラウディアの勇気」

ファッションショーが始まるアニメは名作。(出典:古事記)


7位 悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

あんまり話題になってなかったけど密かに応援してたアニメ。なぜなら主題歌が良すぎるから。
全体としてはそこまで悪くないと思うんだけどヒロインが弱かったので強力なサブヒロインを一人出すかプライド第一王女殿下がもっと萌えぶり散らかしてれば化ける余地があったと思う。
いまだにタイトルは暗記できてません。

ストーリー:15/25
類似作品がコメディで躱してた部分をシリアスに描こうとした結果あんまり上手くいってない感じがした。でも人物描写はしっかりやってるし真面目にドラマを仕立てようとしてるところは評価してあげたい。
映像:10/25
会話劇が多いので絵面はやや地味め。特殊能力の使用描写がちょくちょく面白シーンになってて良かった。地面滑って移動するやつとか。
主題歌:25/25
最悪このアニメ見なくてもいいので「救世主」だけは聴いてください。
キャラクター:250,000,000,000/25
乙女ゲー系アニメは女以上に男キャラが大事だと思っているのですが、ステイルとアーサーの関係性とか個人的にはなかなか良かったと思ってます。プライドちゃんはCMの目安箱の時みたいな感情豊かな一面を本編でももっと見せてほしかったね。

お気に入りエピソード
#3「~外道王女と騎士団~」

騎士団長が斬撃無効の能力を持ってるせいで挟まった自分の足を切って脱出できない展開でなんかツボってしまった。
敵は普通に銃使ってくるから斬撃無効がそもそも役に立ってないのも面白い。


6位 ライアー・ライアー

色々な意味でスパイ教室より高度な世界最強の騙し合いを繰り広げていたアニメ。視聴者と作品の間でですが。
それでもこういう2014〜16年っぽい学園ハーレム系アニメは今や絶滅危惧種なので俺だけは守護ってやらないと……という身内贔屓な気持ちになってしまう。

ストーリー:10/25
途中から誰も真面目にゲームのルール聞いてなかった。
なんでも言ったもの勝ちで勝敗が決まるの初期の遊戯王感ある。
映像:10/25
背景とか男とか全部下書きのままでいいから女の子の顔面だけは保ってもらいかったです。
主題歌:25/25
LIES GOES ON毎週流せ!!!!!!!!!
キャラクター:250,000,000,000,000/25
僕が深夜アニメ見始めたてのツイッター1年生だったら間違いなく姫路白雪ちゃんアイコンになっていたであろうという謎の確信があります。

お気に入りエピソード
#1「王と嘘」

最初にして最後の輝き。


5位 無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~

話が超面白い!という感じではないんだけどこういうリッチなアニメが存在していること自体にロマンがあって嬉しいなあと思う。今のハリウッドでいうジェームズ・キャメロン作品みたいな感じ。アバター完結するの2031年らしいね。

ストーリー:15/25
あまり話が動かない分、他の転生者が出てくるエピソードは展開があって面白かった。
今のところひたすら目の前の課題をこなしていってるだけなのでそろそろ話の軸となる大目標みたいなものが見えてくると嬉しい。
映像:25/25
人物やアクションはもちろんだけど背景美術に力入りすぎてて高級感が凄い。クロエ・ジャオ監督がリスペクトするだけのことはある。(要出典)
主題歌:10/25
良い曲だけど萌え萌え深夜アニメらしからぬ意識の高さがちょっぴり鼻につく。ヒロイン全員で合唱せんかい。
キャラクター:250,000,000,000,000,000/25
双子ちゃんとナナホシちゃんが好き。
シルフィちゃんは幼少期の見た目が好きだったからマトリックスリローデッドみたいな外見になってしまったのが残念。
はやくロキシー師匠が再登場して何もかもひっくり返してほしい。

お気に入りエピソード
#7「獣族令嬢拉致監禁事件」

2023年声に出して読みたい日本語ランキング第1位。


4位 BanG Dream! It's MyGO!!!!!

バンドリアニメどこまで見たか思い出せないレベルで記憶が曖昧だったので敬遠していたのですが、ツイッターで話題になってたので見ました。ツイッターで話題になっているアニメは素直に見たほうがいいらしいよ。
後から追いかけた口なので語れることはあまりありませんが楽奈ちゃんが萌えすぎだったことだけ申し添えておきます。

ストーリー:20/25
徹頭徹尾コミュニケーション不全によるすれ違いだけで全ての話を回していくパワフルな脚本が面白かった。最後だけ急に敵グループの話になってよく分からなかったけどまあアカメが斬る!のイェーガーズみたいなものだと思って納得した。
映像:15/25
CGアニメ久々に見たけど表情とか普通に可愛くてすごいなと思いました。
主題歌: 20/25
EDの「栞」が一番好き。唯一タイトルが読めるから。
キャラクター:250,000,000,000,000,000,000/25
キラキラだとか夢だとか愛音ちゃんの指ハートだとか立希ちゃんの舌打ちだとかそよさんの塩対応だとか楽奈ちゃんの左右で色の違う眼球だとかでこの世界はまわり続けている。

お気に入りエピソード
#3「CRYCHIC」

本編開始時点で既に解散してる先代チームのエピソードが物語の鍵になるのウォッチメンっぽくて良い。ともりんもロールシャッハみたいな日誌書いてるし。


3位 七つの魔剣が支配する

「このアニメを知る者の間では……捻りもなく覇権のミリガンなどと呼ばれているよ」
はじめこそ令和最新版ハーマイオニーことカティ=アールトちゃん目当てで見ていたはずが後半のミリガン先輩が面白すぎて気付いたらかなり楽しいアニメになってしまった。
各話のサブタイトルにルビが振られてるのも往年の名作ラノベアニメらしさがあって「俺たちのアニメ!!!」という確かな実感がある。

ストーリー:20/25
主人公の目的が明らかになる6話終盤のツイストが面白かっただけにそれっきりで終わっちゃうのはちょっともったいなかった。もう1クール欲しい。
映像:20/25
良くも悪くもハリーポッターなので目新しさはなかったけど決めるところはかっこよく決めてたと思います。
主題歌:20/25
映像も相俟って超大作アニメのような重量感を感じる。
キャラクター:700,000,000,000,000,000,000,000/25
魔剣の数も七つと言わずセブンハンドレッドセクスティリオン個ぐらい欲しい。結局二つぐらいしか出てこなかったし。
キンバリーの生徒の2割は魔に呑まれるけど視聴者の9割は小出しでしか姿を見せてくれないミズ・カルステの萌に呑まれるらしい。

お気に入りエピソード
#6「顕現(アライズ)」

「この眼を知る者の間では……捻りもなく蛇眼のミリガンなどと呼ばれているよ」
5話ラストと合わせて2回もミリガン先輩の決めゼリフが聞けるのお得すぎる。


2位 スパイ教室 2nd season

コードネーム《萌豚》、萌え狂う時間です。
1クール目の後半くらいから楽しくなってきて2クール目はキャラクターへの愛着や解像度が高まってきたお陰でもう何をやっても面白く感じるフェーズに突入してしまった。
普通に原作読みたくなってるけど一方でseason3.jpgを待ちたい気持ちもある。

ストーリー:25/25
1クール目の序盤が嘘のように真面目にスパイ物やってて素直に面白かった。かと思うと突然萌え萌えトンチキ回が来るので完全に手のひらで転がされてる。
映像:25/25
灯ちゃんたちがわちゃわちゃしてるのを見てるだけで……楽しい!
主題歌:15/25
悪くないけど流石に1期OPが良すぎたよね。
キャラクター:
8,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000/25

灯のメンバー1人につき1極(ごく)点です。全員極上なので。

お気に入りエピソード
#19 「File 《忘我》のアネット」

令和の三種の神器:冷蔵庫・洗濯機・エルナちゃん削り機。


1位 好きな子がめがねを忘れた

萌さん、三重・・・・・・(フォントサイズ2500%)
ヒロインと1対1の構図で繰り広げるこの手のシチュエーション系ラブコメ(いわゆる「◯◯さんが◯◯」系)はいつも途中で飽きちゃって今まで一度も完走できた試しがなかったのですが、このアニメはあまりに良すぎて完全に身体が適合しました。
123sheerが眼鏡ヒロインのアニメを1位に選出するのは有史以来初めての出来事なのでまさに天変地異のような作品ですよこれは。

ストーリー:25/25
ヒロインがめがねを忘れるだけという出オチとしか思えない設定で最後までブレずに話を回してみせた胆力と引き出しの多さが本当にすごい。
基本三重さん優勢かと思いきや小村くんとのパワーバランスが良いところで拮抗してるのも魅力だなと思います。
サイドキャラクター達も絶妙な配置の仕方で、みんな好感が持てるのが良い。
映像:25/25
三重さんどころかだんだん小村くんまで可愛く見えてくるの衝撃だった。
主題歌:25/25
OPは歌詞が良いし三重さんがいっぱい可愛い。EDは聴いてるとだんだん精神が不安定になってくる。
キャラクター:-/25(判定不能)
三重さんの良さを真に理解してるのは俺ではなく小村くんなので……。

お気に入りエピソード
#8「好きな子と校外学習に行った」

めがねを忘れるというギャグ的要素を単なるコメディとして収拾するのでなく、三重さん自身にもちゃんと思うところがある、という一歩踏み込んだ展開に持っていく誠実さに感心した。三重さんの感情の機微も地に足のついた丁寧な描き方をしていて、シンプルにめちゃくちゃ良いアニメだな…と思いました。
あと三重さんが自罰的になって泣き出しちゃうシーンありますよね……
あのシーン……初めて見た時……
なんていうか……その…下品なんですが…フフ……


道半ばで断念してしまったアニメ

この世に悪いアニメは存在せず悪い視聴者が存在するだけなので、以下の作品を見続けられなかったのはすべて私の責任です。誠に申し訳ありませんでした。

実は俺、最強でした?
主人公のキツさがシャルたむの可愛さを上回ってしまった。水色髪の子が出るまでは頑張りたかったけど力が及びませんでした。

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う
1話見て「うお〜本当に自販機に転生してる〜」ってなってもう満足してしまった。その後どうやって話を回していたのか気になってはいる。

レベル1だけどユニークスキルで最強です
続き見たいなーと思うほどには刺さらなかった。でもそういう作品でも見続けてるとある日突然歯車が噛み合ったりすることも多いので途中で諦めるの本当はもったいない。

政宗くんのリベンジR
ただでさえ一期の内容覚えてないのによく分からないフランス編が始まって全然モチベーションが湧かなくなってしまった。師匠が映ってるシーンだけまとめた総集編があれば見たい。

うちの会社の小さい先輩の話
見続けられるはずがないだろ。

『SYNDUALITY Noir』とか『シュガーアップル・フェアリーテイル』とか見たいと思ってなかなか見られなかった作品もあるのでどこかのタイミングでなんとか見たいという気持ちだけはある。
秋アニメはNetflix配信の『PLUTO』にすっかりハマって旧作を見たりサントラ聴いたりしてます。コミック1冊分の内容で1話っていう区切りで作れるの、放送時間の制約がない配信アニメならではの構成で良いなあと思った。
他にも何本か追っていますがゴブリンスレイヤーが2期になってもちゃんと面白いのが一番嬉しい。
そして未だにフリーレン初回2時間スペシャルを突破できていないことに引け目を感じている。


映画

7〜9月に公開・配信された中で見ることのできた新作映画は15本でした。(短編除く)
細かい順位付けが難しかったのでA〜D評価でざっくりまとめています。

A:面白すぎ!!!!

面白すぎる映画です。

『マイ・エレメント』
ピクサーにしては珍しく(というか初めて?)本気のロマンス映画に挑戦してたのが新鮮だった。エレメントという設定をモチーフに、移民2世の葛藤をストーリーに落とし込んでるところも上手い。あとCGがめちゃめちゃ綺麗。
最近ピクサー下火がちだけどこれは見ても損はないです。

『グランツーリスモ』
ゲームは全く触ったことないけど、『フォードvsフェラーリ』みたいなガチのレース映画をやってくれてて少年漫画的な熱さがあった。主人公のコーチを演じるデヴィッド・ハーバーが良い。
吹替で松岡禎丞に「これはゲームだけど遊びじゃない」みたいなこと言わせるの狙いすぎだろ。

『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』
アニメーションのクオリティが高くて見応え抜群。
社会に受け入れてもらうためにヒーローを目指すというストーリーも定番ながら心温まるし、敵味方のキャラが立っててコメディ要素も面白い。オリジンからやってくれるのでタートルズのこと何も知らなくても楽しめます。
進撃の巨人って海外でも人気なんだ〜と思った。

B:良ぉ!!!

良い映画です。

『ヴァチカンのエクソシスト』
真面目すぎずふざけすぎず、ラインを守りながら丁度いい塩梅の中で暴れてるのが作り手のバランス感覚を感じられて良かった。基本パワープレイだけど大事なシーンは真剣にやるぜという意気込みが伝わる。
バディ物としても人気出そうだし続きが作られたらぜひ見たい。

『赤と白とロイヤルブルー』
prime video配信作品。英国王室のプリンスと米国大統領の息子が恋に落ちる話。
いがみ合ってた二人が急接近でドキドキ!みたいな流れが少女漫画原作アニメっぽくてウケてしまう。身分によるすれ違いといったドラマチックな展開もありつつ基本はコメディなので気楽に見れるのも良い。
男の子は男の子同士で恋愛したほうがいいらしいね。

『ホーンテッド・マンション』
幽霊屋敷に集まった世間の落ちこぼれやはみ出し者たちが結束してゴーストに立ち向かうという構図が今時な感じ。
敷地内だけが舞台だった'03年のエディ・マーフィ版とは違い、屋敷から出られるけどしばらくすると引き戻されてしまうという設定も物語の幅が広がって面白い。
エンタメ映画ではあるものの、社会からの疎外感とか喪失の痛みみたいな要素も適度に盛り込まれていて、ヒューマンドラマとしても意外に良い味出してたと思う。

『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
「consequence(報い)」という言葉を基軸にいろんなサイドキャラクター達の人生が交差していくのが集大成感を感じられて良かった。
アクションシーンは特盛すぎてもはや映画というよりゲームのプレイ動画を見てる気分になる。
ずっとフルスロットルなので長くは感じなかったけど、2時間半ぐらいに収まってくれると嬉しかったかも。
人が殺し合ってるのにお構い無しで凱旋門の周りを走り続けてるドライバー達は何者なんだよ。

C:まあまあ!!

まあまあな映画です。

『M3GAN/ミーガン』
「この映画を知る者の間では……捻りもなくジェームズ・ワンのミーガンなどと呼ばれているよ」
ツッコミどころは多いけどミーガンちゃんがポンコツかわいいので見てて楽しい。ホラー要素はだいぶマイルドで、グロも無いしジャンプスケア(大音量で飛び出してビックリさせるやつ)も少なかったので苦手な人でもそんなに身構えず見れそう。

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』
マイケル・ベイの過去5作が本当に合わなくて苦痛だったのですが、監督が変わってからようやくこのシリーズと和解できた気がします。
話の筋もシンプルでわかりやすくなったし、キャラクターの造形も良くなった。とくに主人公とミラージュの友情ドラマは面白く描けていたと思う。ただ良くも悪くも手堅い作りになっているので、ケレン味たっぷりな昔のトランスフォーマーが好きだったという人は逆に物足りなく思うかもしれない。

『バービー』
現在進行形で興収10億ドル超のスマッシュヒットをかましてる映画。
性差による社会構造を逆転させて両者を皮肉る筋書きが巧妙で面白い。ただ、ギャグ要素がネットから拾ってきたジェンダーネタをそのまま貼り付けてる感があって個人的にはあんまりハマらなかった。日本人にはバービー人形にまつわるジョークを拾いづらいというのもネック。シム・リウが出演してるのは嬉しい。
グレタ・ガーウィグ監督には『レディ・バード』みたいな生々しい青春映画をまた作ってほしいよね。

『MEG ザ・モンスターズ2』
サメ、デカすぎ!!!!!!
ステイサム、強すぎ!!!!!!!!!

『アステロイド・シティ』
隕石が落ちた田舎町での人間模様を描いたウェス・アンダーソン監督の新作。
作家性が濃すぎて理解しきれてないけど前作よりはなんとなく見やすい作りになっていたと思う。あといつものことながら映像が可愛い。
見た人なら分かると思うけど中盤で「えっ!!??」ってなる衝撃シーンがあります。
Netflixで配信が始まったウェス・アンダーソンの短編4部作もそれぞれユニークな内容なのでオススメ。『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』と『毒』が特に良かった。

D:なるほどね

なるほどねと思った映画です。

『君たちはどう生きるか』
広告戦略は面白かったけど内容はちょっと眠かった。
作品外の文脈(監督のパーソナリティとか)を前提に映画を作ることをどこまで良しとするかで評価が変わりそうな気はする。
ヒロインがなかなか萌だっただけにかなり後半になるまで出てこないのが惜しい。
僕はリュシータ・トエル・ウル・ラピュタちゃんが一番好きです。

『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART1』
アクションは相変わらず凄いし1作目を意識した演出も楽しかったけど、物語運びやキャラクター造形がかなりイマイチに感じた。
特に中盤AIが登場してからの一連の流れがものすごく歪で、段取り的に仲間を脱落させる展開は前作『フォールアウト』でテーマとして描かれていたイーサンの戦う意義までもを損なってしまった気がして残念。(PART2で実は生きてたみたいなこともやりかねないですが…)
M:Iは面白とイマイチが交互に来るシリーズなので次回作は期待してます。

『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
原作『ハロウィーン・パーティ』も読みましたが、舞台がハロウィンということと人物の名前以外はほとんど別物でした。
ほぼオリジナルということで先の読めないワクワク感はあったし、オカルトvs名探偵という対立構造も面白かったけど、『オリエント急行』『ナイル』といったビッグネームの後にやるにはやや小粒すぎるかな……という印象。
家でのんびり見る分には普通に楽しめる作品だと思います。


夏映画はシンプルで楽しいエンタメ作品が多かったイメージ。
今年見た映画で今のところのベスト5は『イニシェリン島の精霊』『フェイブルマンズ』『The Son』『スーパーマリオブラザーズ』『ザ・フラッシュ』かな。
秋映画は邦画だと『ゴジラ-1.0』『首』、洋画だとスコセッシの『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が面白かったです。AppleTVでの配信もあるよ。(Wピースしてる雷門瞬ちゃん)
上半期でまだ見れてない映画も何本かあるので、なるべく今年のうちに回収していきたいところ。


ドラマ

7〜9月配信作品で見れたのは3本。
全部良かったので順位はないです。

ONE PIECE(Netflix)

去年やっと頂上戦争まで読んだニワカですが面白かったです。
アクションに関しては若干モッタリしてる場面もあったけど、キャラクターの描写とか原作の再構成がすごく上手かった。ルフィの精神年齢が原作よりも高めな分、脆さとか葛藤みたいなものも見えてこのドラマ独自の味が生まれてたのが良い。
世間的にもかなり評判良いらしくシーズン2やりそうな感じなので楽しみ。

バリー シーズン4(U-NEXT)

殺し屋が演劇の世界に飛び込むブラックコメディの最終シーズン。
シーズン3からどんどん話が最悪の方向に転がり続けて、シーズン4は本当にブレイキング・バッドを見てるような気分だった。
中盤から予想外の展開になってきてこれどうやってオチを付けるんだろうとハラハラしてたけど、ラストはまさに「マジか」の一言だった。そうきたか〜〜。
笑えるのに心が痛めつけられる、最後まで奇妙で面白いドラマでした。

ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から(Amazon Prime Video)

『ジョン・ウィック』のスピンオフで、1話90分で全3話のドラマシリーズ。もはや映画3本立てぐらいの重厚感だった。
若き日のウィンストンが最高にカッコいい。特に第1話ラストのあの決めゼリフは激アツだった。
映画の独特な世界観はそのままに、バリバリのアクションと個性豊かなキャラクター達のおかげで飽きずに見ていられる。
良いスピンオフの条件は「本編をまた見返したくなる」ことだと思っているけど、その点でも今作は掛け値無しに名作だった。
ただサブタイトルのせいで旅番組みたいな字面になってるのはどうかと思う。


今年は『マンダロリアン』と『THE LAST OF US』の二強だな〜と思ってたけど夏ドラマも強かったですね。
秋作品ではマイク・フラナガン監督の『アッシャー家の崩壊』が見たくて今原作を読んでいます。
前から気になっていた『メイヤー・オブ・キングスタウン』はWOWOWオンデマンド(月額2,530円)に拉致されてしまったので悲しい。星屑テレパスのFOD独占が可愛く思えてきた。
『ウォーキング・デッド』もどんどんスピンオフ作品の配信始まってますね。………………代わりにゾン100でもいい?



今年の夏も元気にアニメアニメできて良かったね。
それ以外だとずっとピクミンやってました。
今年も最後までアニメ・映画・ドラマ一本で真剣にやっていきますのでよろしくお願いします。

(おわり)


















その他

本当に見ない方がいいです。

original song

Mumeiの歌唱パートが特に好き。
MVで本人じゃない女の子が出てくるの新しい。
出てくる衣装が全部良い。

3D showcase

JOLLIE JOLLIEに合いの手がないと物足りなく感じるようになってしまった。
PLAY DICE!のダンスキレキレすぎる。
この尋常ならざる太腿(ウォッチメン第6話)

S………ru Ch.

最近遊戯王読み始めたんだけど普通にハマってきてる。
競馬で1着になったのに借金背負ってるの良い。
労働放棄してスロットの景品を転売して稼いでるの良い。


最近は英語とインドネシア語の全然聞き取れない配信まで見始めてるしそろそろ終わりが近い。
アニメも真面目に見ているので信用してください。


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