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イレイナちゃんに組分け帽子を被せてみたい!

灰色の髪を風になびかせ、箒で空を飛んでいる魔女がいます。
このお人形のように綺麗で可愛らしく、秋アニメのオタクだってもっと熱く萌えてしまいそうな美女は、いったい誰でしょう?

そう、旅々ちゃんです!


魔女の旅々を見てない人類いないらしいね。

全世界70億人が魔女狩りに遭うことを期待している今期アニメヒロインといえば旅々ちゃんことイレイナちゃんですが、最近ぼくが魔女の旅々を見るたびに頭をよぎるのがこの疑問。


イレイナちゃんが組分け帽子をかぶったらどこの寮に組分けされるんだろう??


組分け帽子といえば、ご存知ハリー・ポッターシリーズに登場する魔法アイテム。
入学生の適性を判断し、四つの寮に振り分ける役割を担っています。

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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅々からジョニー・デップの降板が決定してしまうという残念なニュースで若干盛り下がってるハリポタ界隈を活気づけるためにも、ここはひとつイレイナちゃんをリクルートして世界中の萌豚たちの集客を図りたいところ。

そこで今回はイレイナちゃんが入りそうな寮を真剣に考えてみたいと思います。


設定・前提条件の確認

・イレイナちゃんは可愛い。

・イレイナちゃんは通常の手順でホグワーツに入学し、他の生徒と同じように入学式で組分け帽子を被るものとする。

・組分け帽子はホグワーツ創始者4人が魔法使いに求める資質を基準に適性を判断する。

・ウィーズリー家やブラック家のように遺伝的に特定の寮に組分けされる家系が存在するが、シリウス・ブラックのような例外もいる。

・複数の寮に対して適性を持っている魔法使いもいる。(ハーマイオニーはグリフィンドールとレイブンクロー両方の適性を持つと判断されている)

・組分け帽子は魔法使い本人の選択を尊重する。(『秘密の部屋』より)


それではさっそく、イレイナちゃんの性格面からそれぞれの学説を検討してみたいと思います。なお、原作は1ページも読んだことがないので現時点でのアニメ放送分の内容をもとに考察するものとします。

グリフィンドール説

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グリフィンドールに行くならば
勇気ある者が住う寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール

グリフィンドールは、「勇気」「騎士道」を重んじる寮です。
ハリー・ロン・ハーマイオニーをはじめ、ダンブルドアやシリウス・ブラックといった主要人物の多くがグリフィンドール出身であり、作中においても非常に優遇されている主役級の寮と言えるでしょう。(組分け帽子自体もゴドリック・グリフィンドールの所持品)

性格のねじ曲がったイレイナちゃんとは一見無縁とも思えるこの寮ですが、グリフィンドール生は「勇敢」「正義感が強い」といった長所を持つ一方で、裏を返せば「向こう見ず」「独善的」といった短所をも併せ持ちます。

第3話「瓶詰めの幸せ」で面白半分に状況を引っ掻き回して奴隷ちゃんを絶望に追い込んだり「そう、私です!」などと極めて自己肯定感の高い発言を繰り返すイレイナちゃんはグリフィンドール生としての十分な資質を持っていると考えられます。

グリフィンドールの適性:☆☆☆★★

ハッフルパフ説

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ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない

ハッフルパフ生の特徴は「勤勉」「忠実」などが挙げられます。
しばしば無個性で劣等生の集まる寮などと不名誉な扱いを受けがちなハッフルパフですが、実際にはセドリック・ディゴリーやニュート・スキャマンダーのような優れた魔法使いを多く輩出しています。

創始者であるヘルガ・ハッフルパフは血統にとらわれず全ての人間に門戸を開くべきだと主張しており、差別や偏見に満ちた魔法界にあって、もっとも道徳的で寛容さを持った魔法使いの集う寮です。

常に周囲を見下し、相手が魔女かどうかで明らかに接し方を変えるイレイナちゃんとはもっとも縁遠い寮であると言えるでしょう。適性は極めて低いと考えられます。

ハッフルパフへの適性:☆★★★★


レイブンクロー説

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古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう

「知恵」「知性」を第一義とするレイブンクローは、勉学や探究に重きを置く寮です。
ほかの寮が部屋に入るのに合言葉を用いるのに対して、レイブンクローだけは謎かけを解かないと中に入れないという変わったシステムを採用しています。
天才と紙一重の変人が集まる寮でもあり、本編ではルーナ・ラブグッドちゃん(かわいい)などが在籍していました。

レイブンクロー生は学問において優れた才能を持つゆえに、他の寮よりも仲間内でのライバル意識が強く、個人主義的な人物が多いとされています。
魔女見習いの試験を余裕でパスして調子に乗りまくっているイレイナちゃんはいかにもイメージにぴったりですね。
さらに寮付きのゴーストである「灰色のレディ」にもイレイナちゃんの二つ名である「灰の魔女」との共通項が見受けられます。

以上から、イレイナちゃんは非常にレイブンクロー的な性質を持っていると考えられ、四つの学説の中でも有力説とみなされています。

レイブンクローへの適性:☆☆☆☆☆


スリザリン説

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スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ

「野心」「狡猾さ」を重視するスリザリンは闇の魔法使いを多く輩出する寮として悪名高いですが、それは手段を選ばず目的を遂げようとする向上心の裏返しであり、ときに偉大な人物を輩出する寮でもあります。
ヴォルデモート卿をはじめセブルス・スネイプやドラコ・マルフォイなど読者に愛されるキャラクターを多く生んでいます。

純血主義者が多く、プライドの高い人物が多いスリザリンであれば、高慢と自己顕示欲の塊であるイレイナちゃんもあっという間に馴染むことができるでしょう。
狡猾な手段でトラブルから逃れたり都合よく他者を利用したりする姿はまさに創始者サラザール・スリザリンが求めた逸材であると言えます。

スリザリンへの適性:☆☆☆☆★


考察・結論

ここまで四つの学説を比較検討してきましたが、イレイナちゃんの性格に鑑みて適性が特に高そうなのはレイブンクローまたはスリザリンとなりました。

中でもやはり有力なのはレイブンクロー。ふかふかのシーツが好きなイレイナちゃんがスリザリン寮の地下牢みたいな環境を気に入るとは考えにくいからです。(そもそも談話室が地下牢ってどういう設計?)

そしてなによりもルーナ・ラブグッドの不思議ちゃん発言に振り回されるイレイナちゃん……見たい!!!!!


というわけでイレイナちゃんが組分け帽子を被ったらレイブンクローに組分けされる、というのを今回の結論にしたいと思います。



……


いや、ちょっと待てよ。

組分けにおける最後の条件を検討しなくてはなりません。

すなわち、「組分け帽子は魔法使い本人の選択を尊重する」という点です。

もちろん本人の資質も重要な要素ですが、もっとも大事なことは本人が何を望むかということです。

ハリー・ポッターは組分け帽子からすべての寮の資質があると判断されており、特にスリザリンへの適性が高いとみなされていました。
しかしながら、本人がスリザリンを望まなかったため、最終的にグリフィンドールに選別されたのです。

ハリーは出自や性格などにおいてヴォルデモート卿と似通った点を多く持っており、『秘密の部屋』では自身がスリザリンでなくグリフィンドールに選ばれたのはしょせん自分がそうお願いしたからに過ぎないのだ、と思い悩んでいました。

そんなハリーの葛藤に対し、ダンブルドアはこう答えるのです。

自分が何者かは能力で決まるのではない。どんな選択をするかじゃ。


そう、本当に検討しなくてはいけないのは適性ではなく、イレイナちゃんが何を望むかということなのです。

そこでアニメの主題歌「リテラチュア」の歌詞を見てみましょう。

嬉しいし不安だし 私だって必死だし
主人公になれていますか?​

この歌のなかで、主人公としての在り方に不安を抱くイレイナちゃんの心境が綴られています。
実際イレイナちゃんがなんにもしないで終わる回もよくあるし、実は内心これでちゃんと視聴率を取れるのか心配に思っている部分があるのかもしれません。

なにより「ニケの冒険譚」に影響を受けて旅を始めたイレイナちゃんは、自身が主人公であることに強いこだわりを持っているはず。
となれば、スリザリンのようなヒール役やレイブンクローのようなロクに出番もない脇役で満足するはずがありません。

よって、自らグリフィンドールを選択するものと思われます。

あの闇の魔法使いイレイナちゃんがグリフィンドールという異例な結論に引っ掛かりを覚える人もいるかもしれませんが、ピーター・ペティグリューという前例を考えれば可能性としては全然あり得る選択肢でしょう。
結局組分けなんて全然あてにならないんですよね。

なんと言ってもイレイナちゃんがグリフィンドールに入れば絶対調子に乗ってスネイプ先生に目を付けられるに違いありません。

スネイプに破茶滅茶にイビられてとうとう泣き出しちゃうイレイナちゃん…絶対見たい!!!!




というわけで、今回の結論がこちら。


イレイナちゃんはレイブンクローを薦められるけどわざわざグリフィンドールを選んでスネイプに泣かされる。

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みなさんはどう思いますか?




ちなみにぼくが個人的にイレイナちゃんに一番入ってほしい場所といえばもちろん……

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それでは次回、「イレイナちゃんに試してみたい許されざる呪文ランキングTOP3」でお会いしましょう。

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