見出し画像

働き方とweb3-中途採用5割からわかること-

今朝の日経新聞の朝刊には、「中途採用5割」と大きく書かれていました。新卒で就活を行う大学4年生の私にとって、これは見逃せない記事でした。

中途採用が5割を超えた主な要因は、皆さんも推測できる通り、人口減少によるものです。さらに、高齢化や少子化が進む日本では、生産年齢人口の減少に伴い、労働力の不足が加速しています。このような労働力の不足や減少に対する対策として、DXによる省人化やリスキリングが進んでいますが、私はこれらに並ぶ別の選択肢として労働力のシェアを推進したいと考えています。シェアリングエコノミーは大学の講義でよく耳にする言葉ですが、この概念を労働市場にも適用できるのではないでしょうか。

労働力シェアの本質は、主に2つあると考えます。1つ目は、単に労働力不足を解消することです。個人が持つスキルや可処分時間を複数の会社やコミュニティで活用することで、生産性を最大限に発揮できるでしょう。2つ目は、労働のシェアにより新しいつながりやイノベーションが生まれることです。イノベーションは異なる分野がコラボレーションすることで生まれることが多いとされています。日本がGAFAMのような巨大テック企業を持たず、過去に「失われた20年・30年」と言われたことは、既存の年功序列や閉鎖的な企業体制が原因の一端であると考えられます。

さて、労働力のシェアをどのようなプラットフォームで実現するかについて、Web3に少し詳しい人なら「DAO」という言葉が思い浮かぶでしょう。DAOはDecentralized Autonomous Organizationの略で、日本語では「分散型自立組織」となります。このDAOと労働力のシェアに関して、今後もう少し詳しくその関係性やシナジーについて探求したいと思います。


慶應義塾大学経済学部四年 井納 和希

この記事が参加している募集

仕事について話そう

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?